勢いでETCつけちゃいました!

(05/08/05)
(06/04/06更新)

  ETC(Electronic Toll Collection System)とは、料金所ゲートに設置したアンテナと、 車両に装着した車載器との間で無線通信を用いて自動的に料金の支払いを行い、 料金所をノンストップで通行することができるシステムです。


 注:これからETCを装着するにあたり当ホームページを参考にされる方は、あくまで平成17年8月の記事である ことを念頭に置かれまして読み進めていただきますようお願いいたします。


 以前よりETCに興味はあったのですが、当初は「料金所にETCレーンが設けられていない」(せっかくETCを導入しても、 ICをスルーすることが出来ない)、「車載器が高価」(概ね2〜3万円)などの理由で導入する意味や価値を問うものでした。
 ところが最近、主要ICにおいては必ずETC専用レーンが設けてあるし、車載器も値がこなれてきて(1万円を切るモデルがある)、 今のタイミングならまだ各道路公団が主催するキャンペーンや割引制度の恩恵が受けられるって事で、 導入に踏み切ってみました。

<各高速道路株式会社へのリンク>

ドラなび(ドライバーズ・ナビ)」
NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)」
NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)」
NEXCO西日本(西日本高速道路株式会社)」
首都高速道路株式会社
GO!ETC(ETC総合情報ポータルサイト)」



まずはETCカードを作ろう!


NICOS(日本信販)の「ETC PLUS」カード

 ETC利用に必要なものは「ETCカード」と「ETC車載器」です。ETCにおいてはクレジットで料金を支払うので、 支払いに使用する「ETCカード」は、要はクレジットカードと同じものです。という訳で、ETCカードは信販会社等 で作ることになるのですが、私の場合は普段から使っているクレジットカードにオプションとして付属させる格好で ネットで申し込みをして作成したので、比較的簡単に手に入れることが出来たうえ、ETCカードに関する年会費は 永年無料になりました。現時点でクレジットカードを持っていない人は新規で作るほかありませんが、1枚でも 大手信販会社のカードを所有しているならば、一度問い合わせをしてみてはいかがでしょう?


次にETC車載器を手に入れよう!


Panasonic「CY-ET805D」

 他のパーツと違ってETC車載器が厄介なのはセットアップ(自分のクルマの情報を機器に登録すること)が必要な点。 セットアップ作業は個人では出来ないため、カーショップに手数料を支払って実施してもらうしかないのですが、 この手数料が3000円くらいするうえ、当初は持ち帰りさせてくれないカーショップも多かったので5000円くらいの工賃 を支払わねばならず、とても簡単に手の出せるものではありませんでした。
 とはいえ、国土交通省がたびたび「ETC装置装着補助キャンペーン」(新規で車載器を購入すると5000円助成して くれる制度)を実施していたので、キャンペーン期間中に安い車載器と巡り会えれば取り付けのチャンスと考えて、 機が熟すのを待っていた訳なのですが、ついにその時がきたと判断しました。
 車載器の価格ですが、ひと頃は2〜3万円していたのに、カーショップでもアンテナ一体型であれば1万円を切るものが 棚に並ぶようになってきました。そしてこの4月より日本道路公団で始まった「マイレージサービス」において、 車載器の新規購入者を対象に5000円の通行料金還元が受けられます(※〜平成17年8月31日)。
 今回購入したPanasonic製「CY-ET805D」は、なんとメーカー希望小売価格が9900円です。廉価な モデルだと、ガイド音がブザーやピンポンのものが多いのですが、このパナソニック製だとちゃんと音声ガイダンスして くれます。欲を言えばアンテナ分離型が欲しかったのですが、ネット通販でセットアップ料込8500円という安さに つられてこれに決めちゃいました。(安かったので2台買っちゃいました;爆。)


さっそく装着してみよう!

 装着は例によって自分で行いました。ダッシュボード中央に設置しなければならないため、配線を隠す作業が若干面倒ですが、 常時電源、ACC、アースの3本だけなので結線はとても簡単です。
 案外難しいのが設置場所で、ETC車載器(特にアンテナ一体型)は通信機器であるということを念頭に置いて、なるべく ダッシュボード中央で、かつ他の電子機器の影響を極力受けない場所に設置しなければなりません。


その1.アトレーちゃんの場合


 車載器(アンテナ)の設置場所が悪いとバーがうまく開かないことがある、と聞いたことがあるので、当初はダッシュボード ど真ん中に設置しようと考えていましたが、取付説明書を見たら「フロントガラスから6cm以上離す」「TVモニターなどから20cm以上離す」 と書かれていたので、メーカー推奨位置の「ダッシュボード中央から左右40cm以内」でそれを満たし、エアバック動作の妨げにならず、 GPSアンテナやレーダー探知機から10cm以上離れた場所となると、取付説明書の「運転の妨げになりますので、ハンドルの中心から左右 20cm以内には取り付けないでください」の文言を無視して、上の画像のような位置に取り付けるしかないようです。 アンテナ分離型にしておけば取付位置で悩むこともなかったのでしょうが、とはいえこの位置でも運転の邪魔ではありません。 (もちろん車検も問題なく通せます。)


その2.ED号の場合


 EDならど真ん中に設置できるだろうと思っていたら、案外ダッシュボードがうねっていてうまく固定できないのと、あまりダッシュボード 奥では手が届かないし、手前にずらせばインダッシュモニターとの距離を20cm保てず、結局「メーター左斜め上」くらいの位置に落ち着きました。 アトレー同様に、アンテナ分離型にしておけば悩まなかったかな、とか思いつつも、実は自分ではなかなか良い場所に設置できたと思っています。


外から見るとこんな感じです。



準備完了!さっそく高速に乗ってよう♪

その1.アトレーちゃん(軽自動車)の場合(05/08/28)
 夏休み最後の日曜日を利用して、家族で軽井沢まで遊びに行ってきました。なお、今回はETC未装着車と2台でドライブです。
 朝8時に家を出て、8時半に東松山ICから関越道に乗り、藤岡JCTから上信越利用で碓氷軽井沢ICに到着したのが10時頃でした。
 東松山ICの料金所での渋滞はなく、ETC未装着車でも入口では通行券を受け取るだけなので、2台でのゲート通過の差は 生じませんでした。逆に、碓氷軽井沢の出口では若干の渋滞があり、3カ所の一般ゲートそれぞれにはパッと見て10台くらい 並んでいたように思いますが、もちろんETCレーンは空いていました。こういうとき、結局ゲート前で渋滞しているとETCレーンに たどり着けないという事もありますが、今回は誘導員の方が一般車の空いているレーンへの誘導とETC装着車のための 通路確保をしてくれていたので、かなりサクっと料金所を抜けることができました。ちなみに、このときのもう1台との時間差は 5分くらいだったと思いますので、例えば関越道の練馬料金所とか東名高速の東京料金所など慢性的に渋滞しているところなどでは 休日になると大渋滞になりますが、そういう事態でも比較的スムーズに抜けられると思うので、だいぶ時間のロスが少なくなることが 期待できるそうです。
 初めてのETCゲート通過は「バーが開いてくれるかな?」ってちょっとドキドキでしたが、30km/hくらいでもかなり手前で 開いてくれる感じで安心です。凄い勢いで突っ込んでいくクルマをよく見かけますが、結構大丈夫なものなんだなって実感しました。 (でも、一応原則は20km/h通過です。万が一の事故は後続車に迷惑をかけますので、やはりある程度は減速したほうが良いと思います。) 初めて自分のクルマでバーが開く瞬間を体験しましたが、車内ではちっちゃい歓声が上がりました(笑)。
 東松山〜碓氷軽井沢間の通行料金は軽自動車だと2050円なのですが、碓氷軽井沢の料金所通過時に電光掲示板に表示された料金が 1050円だったので「あれ?」と思ったのですが、どうやら通勤割引(大都市圏以外で、朝6〜9時または夕方17時〜20時の間に料金所を 通過し、かつ総利用距離が100km以内の場合)が適応になったようです。( 東日本高速道路株式会社ホームページドラなび・ハイウェイナビゲータ で確認したところ、東松山〜碓氷軽井沢間は91.7kmでした。)
 帰り道は、下りるインターのひとつ手前のサービスエリアを過ぎてから娘が突然に「トイレ〜」と言い出したのですが、料金所が ノンストップで通過できたので無事に間に合いました。このときは上り線の嵐山小川〜藤岡が渋滞していたので、 SA・PAを通過してしまったあとの「トイレ宣言」は非常にドキドキでしたが、本当にETC様様って感じでした。

その2.ED号(普通車)の場合(05/10/10)
 祝日(体育の日)を利用して、家族で千葉県浦安市の東京ディズニーランドまで遊びに行ってきました。
 与野入口から 首都高利用(埼玉大宮線→5号池袋線→環状線→湾岸線)で葛西までのルートで、 通常は埼玉線で400円と本線で700円の合計1100円の通行料がかかります。でも、ETC装着車なら料金割引が受けられます。日曜祝日の場合、 首都高では終日20%割引を実施しているので、本線を560円、埼玉線を320円で通行できます。ちなみに、首都高本線は平日でも、深夜は20%、 朝6〜11時と夕方15〜18時は3%、昼11〜15時と夜18〜22時は10%の割引があるので、例えば今回なら、行きの料金所通過が朝9時頃で帰りが20時頃 だったので、平日だったとしても行きが680円で帰りは630円に割引かれる訳です。
 また、首都高の志村料金所は渋滞の名所ですが、もちろんETC専用ゲートでらくらく通過、帰りもディズニーリゾート帰りのクルマで 浦安入口が混雑していましたが、同様にすり抜けることができました。


 ETCは近い将来ごく当たり前に多くの車輌に装着されるものと予想されます。特に、料金の支払いが普通自動車よりもわずらわしい二輪車 でのサービスが始まれば、ETCは急速に普及するものと思われます。(なお、すでに道路公団では実験車輌を走行させているので、 もはや実現はすぐのことと思われます。)また、今後はSA・PAに付属したETC専用出入口(スマートIC)の導入も検討されています。 (すでに全国26ヵ所で社会実験として運用が始まっています。実験期間は平成17年8月末までですが、期間延長もしくは 本格運用となる見通しです。)
 冒頭でも記したとおり、ETC開始当初はICにETCレーンがなくて、高い車載器を装着しても何の恩恵も受けられないものでしたが、 今となっては必ず1ヵ所はETC専用レーンが設けられていて、車載器も安くなり、とはいえ現段階ではまだETC装着車の方が少数派なので、 今ならあの料金所の渋滞をすり抜けて優越感にひたることが出来ます。
 その他の利点としては、マイレージサービスに登録すると有料道路を利用する毎にポイントが溜まる、深夜割引制度で 時間や路線によって通行料が3〜5割引になる、通勤割引制度で通行料がおよそ半額になる、などが挙げられます。
 もちろん、ETCを利用するために自腹を切って車載器を購入しなければならない訳ですから、渋滞の列に並ぶことや現金支払いの手間を 厭わないのであれば無理にETCなんて導入する必要などありません。今回の私のETC導入も単なる自己満足であることは 充分自覚しております。しかし、今後のETC装着車の急増や、ETC新規購入支援や深夜割引がいずれ終了してしまう可能性を考えれば、 導入のタイミング的には間違ってなかったかなって考えております。


<覚え書き>関越(上信越)道における通勤割引の適用する区間 (06/04/06)

 「通勤割引」とは、朝6〜9時と夕方17〜20時に、IC入口または出口をETC無線通信で通過した場合、そのときの高速道の走行距離が 100km以内(ただし大都市圏は除く)であれば通行料金が半額になる割引サービスです。
 私が主に利用する関越道の場合、練馬〜東松山は大都市圏の割引適応外の区間なので、東松山から下り線に乗る場合(もしくはその復路) で朝夕の通勤割引が適用されます。なお、利用目的が通勤である必要はないので、どこから上ってどこで下りれば 100km以内かを覚えておくと、レジャーのときも半額で高速道路が利用できるという訳です。

出発IC
 
到着IC
距離
東松山
沼田
86.4km
東松山
碓氷軽井沢
91.7km
花園
佐久
93.8km
嵐山小川
水上
93.6km
本庄児玉
湯沢
97.4km

 東松山ICから利用して到着ICで100kmを超える場合、1つ2つ先のICから上るようにすると割引が適用されるという寸法です。私の自宅からだと、 嵐山小川ICや花園ICも30分くらいですんなり行けるので、通勤割引の時間なら先のICから上った方が断然お得という訳です。
 もっと手前(練馬寄り)から下って来られる方は、上の表の「出発IC」を通過する時間が通勤割引の時間帯であれば、そのICで一旦ETCゲートをくぐって、 再び入り直すことで通勤割引が適用されます。(料金所を出てすぐのところでUターンできるようになっていると思います。 詳細な料金はドラなび・ハイウェイナビゲータで確認をお願いいたします。)


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