新車で購入すると、メーカーオプションでフットランプを装着できたりしますが、値段も1万円くらい
するので結構贅沢品かも。新車購入したときなら気が大きくなってるから勢いでイケそうだけど、
さすがに今から純正品を付けようって気にはなりません。
今回は、純正っぽいフットランプをお安く取り付けようっていう試みです。
1.まず、お安いフットランプを買おう!

市販のフットランプ(1500円くらい)
行きつけのカーショップでたまたま見つけてしまったフットランプです。
青い色と値段(1480円・税別)に惹かれて、それでも三日悩んだ(我慢した)んだけど、結局買っちゃいました。
なお、この系列のカーショップはこの手のアクセサリーが他店より若干割り安なので、値段は参考までに
1500円程度と考えてください。
シガーライターのソケットから電源を取る一般的な内装用アクセサリーですが、それを敢えてドアの開閉に連動させて、
純正っぽい仕様にしようというのが今回の企画です。なお、箱に「改造して使用しないでください」という注意書きがあり、
ちょっと後ろめたいので、発売元は敢えて伏せておきたいと思います。
また、1000円以下で購入可能な内装用照明(ネオン系)やマップランプもありますので、もっと安く抑えることも
できると思います。下に紹介する配線を参考にお好みでどうぞ。
2.改造しちゃいます。
|

箱から出したばかりのフットランプです。
念のため、一度シガーライターに差し込んで点灯を確認してから作業を始めました。
|
|  |
まずは配線を切っちゃいましょう。
これで後戻りはできない・・・。
|
| 
ランプにつながる線が1本しかなかったので、「あれ?」とか焦ってみたが、
被覆をむいてみると、なるほど、中には赤と白の線が。大変分かりやすい。
|
 |
これが左右ありますので、両方の赤線・白線同士をまとめて、
ギボシにします。
|
 |
(−)にアース用の配線、(+)にヒューズ(ルームランプ用やウェッジ球のような電球なら5A、
LEDなら0.25〜1A程度)を接続して、
ひとまず一般的な電装品のようなかたちにして終了。
なお、今回は別の電装品取り付けで使おうと思っていたコードの使いまわしなので、ギボシの前後でコードの赤白が逆転
してしまっていますが、できれば(+)は赤コード、(−)は白コードを使った方がよいでしょう。
普通の電球を使った室内イルミなら、これで完成です。(このまま配線すれば使えます。)
|
このランプの場合はLED(発光ダイオード)を使っていますので、さらに次のような加工が必要です。
 |
LEDはランプ手前(+側)に抵抗(電流制限ダイオード)を
入れないと故障の原因になります。
一般的なLEDを使用した室内イルミの場合、大抵シガーライタープラグの中に抵抗が設置されていますので、
まずは先ほど切り落としたプラグを分解します。(ランプ系はプラグの中に管ヒューズを仕込んであったりする都合上、
ネジを外すだけで簡単に分解できたりします。)
|
|
これが抵抗(電流制限ダイオード)です。
こんなのいじるの、中学校の技術家庭科の授業以来だなあ・・・。

はんだを使って抵抗を取りはずし、改造したフットランプの(+)線につけかえます。

無事はんだづけ完了!

完成!
あとは、むき出しの抵抗部分を絶縁テープなどで隠して終了です。
|
3.配線・取り付け
基本編:「ルームランプ(ドア)と連動させる」
ドアの開閉とフットランプの点灯を連動させるにあたり、
既存のルームランプがドア開閉と連動する仕組みを確認しておきましょう。

これはカーテシスイッチです。
カーテシスイッチは各ドアに付いていて、ドアが閉まっている状態では押し込まれています。
ここにはルームランプの(−)線が通っていて、ドアが開くと通電するようになっています。
つまり、ルームランプには常時電源が入力されていて、ルームランプからは2本のアース
(ボディーアースとカーテシ経由)が出ています。これをスイッチ(ON-OFF-DOOR)で切り替えて
いるわけですね。

というわけで、同様にフットランプの(+)線を常時電源に、(−)線をカーテシスイッチに
至るアース線に結線すれば、ドア開閉連動のフットランプになるわけです。
 |
キーシリンダーランプに配線
一般的には運転席の足元などに設置されているジャンクションボックスからルームランプの
配線を探して結線するものと思われます。私のクルマの場合、イグニッションキーにリング状のランプ
が付いていて、これが残照式(ドアを閉めても数秒点灯したまま)なので、ここに並列でつなぎます。
(するとフットランプも残照式になる。)
|
ちなみに・・・

※上の画像の2箇所のネジを外さなくても引っぱれば外れる場合もあります。

・・・という感じで、キーシリンダーは比較的簡単にむき出しになります。
(なお、上の画像の緑のコードに結線された黄色いコードは後付のキーレスの配線です。
通常は、白いコードと緑のコードの2本だけですので、もっと分かりやすいと思います。)
さて、設置の前にもう一工夫しましょう。
応用編:「スイッチを設置し、独立点灯させる」

ON-OFF-ONスイッチ買ってきました。
せっかく取り付けるのだから、イルミネーションとして単独で点灯したら面白いですよね。
そこで、スイッチを取り付けたいと思います。
このスイッチは2つの同種の電装品(例:純正ホーンと社外ホーン)を装着したとき、そのどちらかを
選ぶときに使うものですが、今回はこれをアース線の途中に設置し、ボディアースとカーテシとに分岐
してあげます。要はルームランプと同じ仕組みですね。

配線しました。
(赤:←フットランプ、黄色:→カーテシ、黒:→ボディアース)

完成!
結構明るいです。
取り付け
最後はランプの設置です。取り付けは両面テープかマジックテープで
貼り付けるカタチです。

これは助手席側、コンソールボックス下(裏)です。
ライトはむき出しよりも、若干隠した方が良いように思います。
(眩しくもなく、比較的広く照らせます。)
点灯中の画像

運転席側です。 うまく写真が撮れませんでした(泣)。
青く光っているのはアルミ製ブレーキペダルです。

助手席側その1。
青い光が分かるようにたれぱんだのクッションを置いてみました。

助手席側その2。
シャッター速度遅め(4秒)で撮影。
ネオンほどではないですが、思ったよりも明るく照らしてくれます。
4.おまけ
<失敗編>
私がやらかした失敗を元に、注意点を2点挙げたいと思います。
1)LEDは必ず抵抗を入れること!
私は最初、抵抗の存在を知らず、ただ配線をぶった切って即結線。おかげでLEDを壊してしまい、
フットランプを新たに買い直しました(泣)
2)キーリング照明の配線の色に注意!
キーリング照明は、白が(+)、緑が(−)です。私はフットランプ取り付けというより、キーレス
の取り付けでこれを勘違いして、ドア開閉信号が全く取れないという状況で大いに悩みました。
フットランプについても、ドアの開閉と連動させるためにはドアのカーテシスイッチに至る(−)線
が重要になりますので、くれぐれも(+)(−)を間違えないように気をつけてください。
<ルームランプコントロール取り付け>

ルームランプコントローラーデラックス
ルームランプを後づけで残照式にできる「ルームランプコントロール」という商品があります。
ネットで確認したところ、基本ヴァージョンの「ルームランプコントローラー」(1800円)と、
改良版の「ルームランプコントローラーデラックス」(2000円)の2つの製品があり、
電球を2つ以上使っていたり、ハイワッテージバルブを使用しているルームランプにはデラックス
がお勧めって事みたいです。私の車は前者にあたるのですが、残念ながらウチの近所のお店では
デラックスの方しか売ってませんでした。そんなわけでデラックスを購入!
ST20#乗りだとけいたさん
が装着していて、今回も参考にさせていただきました。

まず、透明のカバーを外します。すると、ネジが2本あります。

そのネジを外すと、ルームランプ本体が外れます。

裏側のカプラー。
青が常時電源で、赤がカーテシスイッチに至るアース線です。

その赤線を切断し、ギボシにします。
スペースがなくて、結構苦労しました。
※基本ヴァージョンの方はタップ等で合流させるだけなので、切断の必要はありません。

ルームランプコントロールを接続します。

ルームランプコントロールを天井裏に隠して、ルームランプ本体を元に戻します。
その際、ルームランプコントロールのアースをネジで止めます。

取り付け終了!
せっかくなので、電球も明るいものに交換したいと思います。

レイブリック・プラチナホワイト(スタンレー・480円)
ちなみに、このサイズの普通の電球は1本90円、5倍以上の値段です。

だいぶ明るくなりました。
さらにおまけで、カーテシランプ(ドア下の照明)の電球も交換しました。

LEDのウェッジ球、純白です。
| |