『ポストマン・ブルース』(1997年、日本)
 監督:SABU 出演:堤 真一、遠山 景織子、大杉 漣、堀部 圭亮

 SABU監督の2作目です。前作『弾丸ランナー』同様、走ってばかりの内容のロードムービーです。 でも、本作はひたすら走ってばっかりじゃなくて、ところどころ止まります(笑)。 『弾丸―』がアクション&ヴァイオレンスだとすれば、それにコメディ&ラブが加わったのが 『ポストマン―』って感じでしょうか。
 平凡な郵便局員が、運び屋と人殺しに間違われて、暴力団と警察に追われる(しかも、 その事実に本人が気づいていない)という、なんとも現実味の薄いストーリーなのですが、 とくに「殺し屋」なんて一般人の人生の中で出会う確率のきわめて低い職業(?)なのに、 全ての登場人物が身近に感じて、そして最後は見事に泣かされるのです。ツッコミどころの 多い作品でありながら、インターネットなどで映画評を見てもやたらと高評価だったりします。
 あくまで私個人の評価ですが、この作品は邦画のベスト3に入れていいんじゃないかなって 思ってます。少なくとも、「確実に泣ける」ランキングならベスト3に入れられます。 貧乏症の私は、「生きているうちになるべく多くの作品を観たい」という気持ちがあるようで、 一度観た作品を繰り返し観ることって少ないんですけど、『ポストマン―』に間しては 年に一度は観返していると思います。
 ラストシーン手前で大杉&堀部が自転車を漕いで疾走するシーンは、思い出すだけで 泣けてきます。(今、キーボードを打ちながら実際泣いてしまいました;苦笑。) あと、最後の平泉成は格好良かったなあ(大泣)。

[視聴日 不明 / 更新日08.12.07]

Written by "春は太陽".