フットワーク軽くいきましょう!
(タイヤ選び編)

(04/07/01)

 2004年6月1日、タイヤ交換をしました。ブリヂストンの「ポテンザGlll」 を入れたのですが、購入にあたっては結構悩みました。また、ショップのお兄さんからいろいろうんちく も聞かせてもらったので、ちょっとまとめてみます。皆さんのタイヤ選びの参考になるかどうかは分かり ませんが、目を通していただけると幸いです。

コンフォート系とスポーツ系


 今のEDを買ったとき(2000年4月)、 純正15インチホイールにダンロップの「W10」(205/55R15)が組んでありました。 それまで小型セダン系廉価タイヤしか履いた事がなかったので、「ハイグリップタイヤ (スポーツタイヤ)を履いている」という優越感がちょっとありましたが、 すでにゴムが硬くなり、3分山くらいしか残ってないそのタイヤを見た同僚に「梅雨前に 換えた方が良いんじゃないの」と言われたこともあり、その6月にタイヤ交換。
 その時は思い切って16インチのホイール(下の写真)を新調したので、グレードの高い タイヤを買う余裕がなく、中型セダン用のファイアストン「F690」を購入。 バリバリの廉価タイヤですが、まあ可もなく不可もなく、という感じでした。

ST-202・ED
ファイアストン「F690」
(タイヤが良く見える写真じゃなくてごめんなさい)


 タイヤのカテゴリは、大きく「コンフォート」と「スポーツ」に分けることができます。
 「コンフォート」とは、乗り心地や静寂さにポイントを置いて開発されたタイヤです。 対して「スポーツ」は、グリップなど運動性能を重視したタイヤです。
 なお、各メーカーの一番廉価なタイヤを「ベーシック」と言ったりしますが、「ベーシック」と 「コンフォート」をミックスしたような、ロングライフや燃費向上を売りにしたり、手頃な価格で 購入することができるノイズの少ないタイヤなど、ラインナップはさまざまです。また、 「スポーツタイヤ」にも「コンフォート」系の長所をプラスしたようなタイプの存在しますので、 「自分が普段どんな走り方をしたいか」や、サイフの中身と相談しながらいろいろ選べるように なりました。
 余談ですが、TOYOが前面に出している「ミニバン専用」というカテゴリも、タイヤ産業の すき間を上手いこと埋めてくれた感じです。重心の高い車用に設計されているミニバン専用タイヤは、 走行中のふらつきを防ぐために剛性が強化されているという話です。例えば、タイヤのインチアップ というのは、ホイールを大きくすることでタイヤ自体の厚みを減らし、サイドウォール(タイヤ側面) の強度を出すというのが本来の目的なのですが、インチアップするためにはホイールも買い換え なければならないし、偏平タイヤは値段も高くなります。それに、インチアップしてホイールやタイヤが 大きくなったしたことで「バネ下重量」が増すことも考えられます(人間でいうと、靴が重くなる感じ)。 という訳で、「しっかりしたタイヤを履きたいけど、値段の高いタイヤは入れられない」という人は、 ミニバンに乗っていなくてもミニバン専用タイヤを入れるっていうのも実は有効な手段だったりします。

 タイヤ交換から3年近くが過ぎ、ついにF690にもスリップサインが現われました。 そこで、カーショップやタイヤ屋さんを回る。しかしながら偏平タイヤは高い!私の車の サイズ(205/50R16)だと4本でおおよそ5〜8万円です(泣)。以前、スプリンター(カローラの兄弟車) に乗っていたときは、タイヤへのこだわりもなかったので、タイヤ屋さんでそのとき一番安いものを入れてもらう、 みたいな感じで、4本で2万円とか。クルマが変わるとタイヤ代も3倍になります(泣)。

 そんなとき、たまたま中古パーツ屋さんで手ごろなホイール&タイヤのセットを見つけました。 ブリヂストン「Gグリッド」(スポーツ系)が6分山くらい、白のスポコン系スポークホイール に組んであって4本2万円!いい買い物でした。
 僕もシロウトなので、細かい違いはわかりませんが、高速走行時に浮き上がる感じがない (地面に張り付く感じがする)のと、コーナーでの信頼度が上がった(よく食いつく?) 感はありました。

タイヤの寿命について


 「春は太陽、スリックタイヤ化計画」な〜んて言って、「タイヤを限界まで使ってみよう」と、 かなり頑張って履いていたら、下の写真のようになりました。

スリップサイン、完全に出ちゃいました。
寿命を迎えたタイヤ スリップサイン拡大


 溝の一部分が盛り上がっていて、それが上の写真のように差がなくなってしまった場合、タイヤ交換です。
 なお、スリップサインとは、下の写真のような三角形を辿って行くと見つかります。

スリップサインの場所
 是非ご自分の車で三角形を探して、一度辿ってみてください。


 これは、単なる目安としてだけでなく、スリップサインの出たタイヤを履いている車は 車検に通りません



タイヤのサイズの見方について

タイヤの側面には下の写真にあるような表示があります。
タイヤの表示の見方

表示の見方は以下の通りです。
タイヤの表示の見方

ちなみに、ロードインデックスは・・・
80→450kg     90→600kg
81→462kg     91→615kg
82→475kg     92→630kg
83→487kg     93→650kg
84→500kg     94→670kg
85→515kg     95→690kg
86→530kg     96→710kg
87→545kg     97→730kg
88→560kg     98→750kg
89→580kg     99→775kg
                  です。

また、速度記号は・・・
N→140km/h     H→210km/h 
P→150km/n     V→240km/h 
Q→160km/h     Z→240km/h超
R→170km/h     W→270km/h 
S→180km/h     Y→300km/h 
T→190km/h           
                  です。

 私は、実は今までギリギリまでタイヤを使う人でした。今回も「まだスリップサインが出ないから」 と思っていたのですが、タイヤは3年ほどでゴムが硬くなって、本来の性能を十分に発揮できなくなる そうです。とはいえ、最近は技術が向上していますので、必ずしも3年で換えなければならないことは ありませんが、ヒビが入りはじめたらそろそろ寿命と考えて良いようです。なお、硬くなったタイヤを スリップサインが出るまで乗ろうと思っても、なかなか溝は減らないですよ(経験者談)。

 タイヤ選びのページを作っておきながらなんですが、タイヤはお店の人にいろいろ 相談して選ぶとよいと思います。(お店の人は専門家ですから。)
 極端な話、特にこだわりがなければ、入ったお店で一番安いのを買えば良いのですが、 「少しでも安く」と思えば、やはり数軒回るのが良いと思います。価格のほかには、 グリップ性能、静かさ、寿命、排水性などポイントはいくつかあります。でも、 シロウトにはなかなか判断が難しい。安い買い物でもないので、詳しい人にいろいろ 聞くのが良いでしょう。

 私は、「できればブリヂストンを選びたいな」って思っています。理由は「AQドーナツ」です。 「AQドーナツ(Advanced Quality of DONUTS)」とは、ゴムが硬化しづらく(AQコンパウンド)長寿命で、 タイヤが半分くらい磨耗すると新しいゴムがあらわれる構造(トレッド・イン・トレッド)により 新品時の性能を比較的長く持続させる技術のことです。買うとき安くても、減ってきたら急激に乗り心地や 安全性が損なわれるのでは、結果的には「安物買いの銭失い」ですから。もちろん、他社製品がダメだ と言っている訳ではありませんが、「タイヤは家族のいのちをのせている」というブリヂストンの 「"Tire Safety"活動」にどっぷり影響を受けまして・・・(汗)。



ブリヂストン「ポテンザGlll」を買ったよ


 2004年5月、原料価格の値上がりで、国内メーカーのタイヤの価格が一斉に見直させるということで、 「値上がり前に・・・」と思ってカーショップに駆け込みました。
 数軒回って、お店の人にいろいろ教えてもらう中で、心揺らぎつつ、結局Gグリッドの後継モデル 「ポテンザGlll」(ブリヂストン)にしました。
 ブリヂストンについて、ポジティブ要因は「国内NO.1メーカーなので、技術も抜きん出ていて、 一番安心して履ける」こと。ネガティブ要因は「国内NO.1メーカーなので、コストパフォーマンスが 良くない」こと。ポテンザGlllについては「スポーツタイヤとしての性能に静寂性が加わってとても バランスの良いタイヤ」だが、「ブリヂストンにはRE-01をはじめ、さらに上のグレードの スポーツタイヤがラインナップされているので、Glllは若干コンフォート系寄りの位置づけにある」 「発売から経つので、目新しさがない上、値引率も低い」ということで、たとえば他メーカーについては、 ブリヂストン製品と互角に競争できるように製品開発しているので、同グレードの他社製品でもそれほど 遜色ないのではないか、との事。結局私はブリヂストンにしましたが、もちろん他メーカーを選択する ことも考慮に入れた方がいいと思います。


ブリヂストン「ポテンザGlll」


  タイヤ選びのページを見つけました ので、よろしければ参考にしてください。



戻る