1996年8月、ある出会いをきっかけに、ハワイ・オアフ島北部の小さな町、カワイロアに
一週間程滞在した。ホノルルから、フリーウェイーH1を西へ。そして、フリーウェイーH2を
北上すると、やがてフリーウェイは終わり、ワヒアワの町に入る。さらに99号線(カメハメ
ハ・ハイウェイ)を北へ向かうと周囲は、見渡す限りのパイナップル畑と砂糖きび畑。ここが
島かと疑いたくなるほどの広さ。ドール・パイナップル・パビリオンから、約1.5マイル走ると
、前方に海が開ける。この景色は、おもわず、歓声をあげたくなるほど素晴らしいものだ。
まるで、海に飛び込んで行くかのような長い下り坂をゆくと、やがてハレイワの町に入る。ハレ
イワは、古くからの町並みを、いまなお残している、田舎町だ。なつかしいような、そして暖か
く包み込むような、第六感覚をやさしく刺激する、とても、ステキな町だ。ギャラリーが多いの
も、うなずける。ハレイワから、さらに83号線に変わるカメハメハ・ハイウェイを北上すると、
まもなくカワイロア地区に入る。別荘地のようなこの地区のレンタル・ハウスに滞在したわけ
だが、早朝、浜近くまでやってくる大きな海亀。頻繁に遭遇する、色あざやかな虹。ハウスの
玄関先から拝める天の川。たわわに実る果実。中庭にやってくる美しい鳥たち。と、まさに
楽園という名にふさわしいところ。
エネルギーがとても高い場所があると聞いて、訪ねたのが、クカニロコ。
ほんの小さな場所だが、木々はおい茂り、明らかに周りの場所と違う。
ここにだけ、エネルギーが集約されているように感じる。
KUKANILOKO
This site is sacred to the Hawaiian peple.
As many as 800years ago,
chiefs and chiefesses came here for the birth of their children.
A child born at Kukaniloko was assured high-ranking status.
看板には、このように書かれている。
birthstoneで多くの高貴な命が生まれていたのである。
驚くほど赤い土、ほどよく太陽を遮る木々にかこまれた石たち。
その非日常的な景観が、第六感覚に働きかける。
まるで、当時の人々が今でもここにいるかのように。