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   DSW-U-40 用コントローラ JA1HHF バージョン

米国 Small Wonder Labs の7メガ用 QRP CW トランシーバのコントローラプログラムを自作しました。


Small Wonder Labs の7メガCWトランシーバ・キットを組み立てました。
米国では7メガ帯は7,000〜7,200KHzの幅があり、このトランシーバは起動時に 7,040KHz の周波数が設定されます。 日本での7メガ帯は 7,000〜7,100KHz の幅で、CWが使われているのはほとんど 7,000KHz から 7,030KHz までです。 

このため、トランシーバの起動時には毎度クリックストップの付いたロータリ・エンコーダをコチコチ回して 7,040KHz から 7,030KHz 以下にしなければなりません。

周波数の表示は液晶やLEDなどの表示でなくチェックスイッチを押すと、周波数の下3桁をモールス符号で報せる仕組みになっています。
最初の数字がゼロの場合は省略されるので、実際には 40(7,040KHz)とか 39(7,039KHz) の数字のモールス符号が送り出されます。 つまり1KHz ピッチの精度になっています。

VFO はアナログ デバイセス社のダイレクト・デジタル・シンセサイザ AD9835 が使われています。

それを マイクロコントローラ PIC16C622A で制御しているのですが、この PICはワンタイム型なので書き直すことはできません。

同じような機能を持つデバイスに PIC16F84A, PIC16F628, PIC16F819 などがあります。どれもピンのロケーションは一緒で、プログラムを作り直して書き込めば現用のものと差し替えて使えるわけです。 いずれもフラッシュメモリタイプですからプログラムの書替え、修正ができます。

DDS と 送受信部分の無いテスト基盤をつくって、JA1HHF 版の制御プログラムの開発をしました。 自作したコントローラは PIC16F819を使用し、起動時の周波数は 7,015KHzとしました。周波数を変えたとき周波数の読み取りをすればそれを記憶して、電源を落としても次回はその記憶した周波数で起動します。 モールス符号による周波数報知は7,000.0〜7,099.9KHzまでの10位以下3桁としました。例えば7,021.5KHzの場合は 21.5 とモールス符号で報知します。

上の写真はプログラム開発に使用した基板です。 大きいスイッチはエレキーのパドル代わりです。

DSW−U- 40 トランシーバの内部は こちらをクリック していただけばご覧になれます。
このトランシーバは2006年、販売終了したようです。(2007.7記)
 

テスト基板でほぼ完成したプログラム入り PIC16F819 を実機に組み付けてテストしました。
実機の PIC16C622A を取り外し、ゼロプレッシャソケットを付けた変換ソケット(自作)を取付けて新しいPICのテストを開始しました。実際使用時にはもちろん基板のソケットに直接 PIC16F819を差してケースの蓋を閉じます。

2004. 6.18
2004.10.20 文面一部修正
2005. 3.14 文面一部削除

このHPの中にDDSについての頁があります。 2007.7 追記
 

DSW−U−40 用 コントローラの機能比較表

項  目

JA1HHF 版コントローラ

DSW オリジナルコントローラ

起動時の合図

”QRV”のサイドトーンを発信

なし

周波数可変ピッチ

100Hz および 20Hz

200Hz および 50Hz

可変ピッチ段階の報知

10020の略体数字で報知

ブーピー ピーブー で報知

RITの周波数ピッチ

 10Hz  (揮発性)

50Hz  (揮発性)

起動時の周波数

初回のみ7015.0 KHzで起動
以後読取った周波数を常に記憶して電源再投入時は前回使用した周波数で起動する

常に 7040KHzで起動

周波数帯域

7000.0 KHz 7099.9 KHz

7000.0 KHz 7200.0 KHz

周波数の読取り報知

□□.□KHz (モールス符号発信)
(区切り点は "R" と送信)

□□□KHz(モールス符号発信)

モールス報知速度

毎分80 程度の一定速度

設定したエレキーの速度
(キーイングの遅い相手にエレキー速度を合わせると報知速度も遅くなる)

オフバンド報知

モールス符号で "LL"  "HH" 報知
 (オフバンドでも電波は出せる)

なし

エレキーのメモリー

DASH送信時のDOTの記憶は
DASH1/3位出てから開始
(高速送信時誤字が少なくなる)

DASH(DOT)の始まりからDOT(DASH)の記憶が行われる
(高速送信時誤字が出やすい)

エレキーの速度リミット

最低:ブーピッ 最高:ピッブー

最低:ブー 最高:ピー

キーヤスイッチ

S: エレキー速度調整
R: パドルリバース
T: テスト
SK 縦振電鍵
S→R→T→SK の繰返し
SK を選択時、次回は即SK

S: エレキー速度調整
R: パドルリバース
T: テスト
SK 縦振電鍵
常にS→R→T→SK の繰返し

マイクロコントローラ

Microchip社 PIC16F819
プログラムメモリーはFLASHで将来書替え可

Microchip社 PIC16C622A
プログラムメモリーはEPROMで書替え不可

Keyer SW + 電源ON

周波数の記憶は消去される
7015.0 KHz で起動する)

800 Hz BFO 調整モード
(組立後1回のみ使用)

RITスイッチUP + 電源ON

未使用

7110 KHz で起動する

 2004.6.27