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 鉱石ラジオ

キットの入手

ローカル局の JE1BTA 山崎さんから鉱石ラジオのキットを貰いました。 TNX

キットは雑誌「大人の科学04号」の付録ですが写真のように付録の方が本より厚みがありました。

鉱石ラジオを組み立てるのは60年ぶりなので、少年のようにムネときめかせながら3時間余り、作業を楽しみました。


製作マニュアルを見ながら作業開始。

最初はプラスチック枠にループコイルを巻きます。枠はノコギリのようなギザギザがついていて素手で持つと痛いです。早く終われ!と思いながら巻きましたが、途中で何回巻いたか解らなくなり、番町皿屋敷のお姐さんのように「1回、2回、・・・」と数えました。

2次側巻線を 4回巻き、つぎに1次巻線を17回巻きます。

ハンダ付けする箇所は一つもありません。
(私はハンダ付けしましたが・・・)

17回巻きのコイルとバリコンとで並列同調回路を形成します。バリコンは写真のような半円形のアルミ板2枚で、固定板にビニールの被膜があり回転板との隙間が狭いため、たった2枚でも十分な容量が取れるのでしょう。 容量の測定チェックはしていません。

2次側の4回巻きコイルは鉱石検波器に接続されます。パーツには切手大のプリント基板があり1石のRFアンプと 1.5V の単3乾電池が基台裏面に内蔵されます。RFアンプを使うか、鉱石検波器だけを使うかはコイルの向こう側にあるスイッチで切替、電源スイッチはプラスチックの板が電池の+とフォルダ間に突き刺さる構造です。左の写真はケースに入れたゲルマニュウムダイオードを触針で抑えているところです。


このキットには検波器用の鉱石が付属されています。放送局の近くなら十分な感度を得られるのでしょうが私のところでは適当なワイヤアンテナが必要で、バリコンに120pF程度のコンデンサを並列にした方が NHK 第一放送が良く受信できました。

付属のイヤフォンは耳に挿入する部分が太すぎて私の耳穴に収まりませんでした。
無理に耳穴へ突っ込むと耳垢が採れます。
 (便利なラジオだな?)

2007.4.23

  
  
このキットとプレゼントしてくれた JE1BTA 山崎さんが昨日の朝、突然訪ねてきてくれました。
自作の LC メータを持ってきて、これ貸してあげるからバリコンの容量など測ってみてはどうかというのです。

キット貰った→マニュアル通り作った→不満足・・・・のままにしておいたので、手を加えてみることにしました。 以下がその改造などの様子ですが、満足な結果に至りました。

2007.5.9
 
上の図面は組立マニュアルにより完成した鉱石ラジオの回路です。
スイッチSW1は直接検波するか、トランジスタ1石の高周波増幅をしてから検波するかの切替スイッチです。固定抵抗やインダクタ、コンデンサなどはトランジスタと共に記念切手大の基板におさめられていて、ラジオのプラスチックケースの裏にあります。

【不具合1】
ループコイルL1の中にあるバリコンVCを操作するとき、手を離すと感度が変る(選局周波数がずれる)ようでした。
これは当初、コイルのインダクタンスが変化するのではないかと思っていました。しかし、L1のインダクタンスを測定してみてバリコンに手指を近づけてもコイルのインダクタンスは変らないことがわかりました。

バリコン操作時の感度が変化する原因は、L1とVCによる同調コイルがGND側から浮いているので手指、腕などの接近による浮遊容量の変化の様でした。

【不具合2】
NHK第1放送(594KHz)が聞けない!

完成したキットのコイルとバリコンの測定結果は
   L1=190μH
   L2= 13μH
   VC=203pF〜5pF
L1とVCによる最低共振周波数は787KHzとなり、これではNHK第1は受信できません。
  
コイルを上図のように改造しました。1次と2次巻き線は直列に接続し、残っていたウレタン被覆電線をコイル巻枠のギザギザに全部巻きました。合計22回巻きとなり、1次コイルとの合計インダクタンスは404μH になりました。このときの最低共振周波数は計算では 555KHzになります。

最高受信周波数は 404μH と 5pF とで計算すると 3541KHzとなります。しかし実際には 1134KHzの文化放送がバリコンを時計方向にいっぱい回したあたりで受信できます。この周波数とコイルのインダクタンスとで逆算すると44pFの容量が同調回路に入っていることになります。大きなループコイルの浮遊容量であろうかと推察しています。
 

ゲルマニュウムダイオードは鉱石探針のクランプに取り付けました。

探針を使う場合は下の写真のようにダイオードを受け皿の外に出します。

なお、シリコンダイオードでも支障なく使えることが解りました。シリコンダイオードの方が低音がよく出る気がしました。
 


写真は探針のアームを動かし鉱石をカップに入れて受信しているところです。
コイル改造後外部アンテナ無しでダイオード直接でもラジオ内蔵RFアンプ経由でも良好に受信できます。

ダイヤル目盛で
   70度--------NHK 第1
  115度--------NHK 第2
  150度--------TBS
  175度--------文化放送
などが受信できます。

写真のように背面にイヤフォーン・ジャックを設けました。

コイルからバリコンへの配線はビニル絶縁電線を使用しました。

 

イヤフォーン・ジャックから自作のキーイングモニタ用低周波アンプを接続して聴いてみました。スピーカの口径が35mmと小さいので音楽鑑賞には良くありませんがニュースなどを聞くには支障ありません。









 2007.5.9