和文モールス符号独習

JA1HHF/日高 弘

モールス符号による通信はアマチュア無線家だけのものになりつつあります。
モールス符号には欧文、つまり ABC・・・ ・・・XYZ と イロハニホヘトの和文があります。

アマチュア無線技士の資格試験では欧文のみ覚えて合格すればいいのですが、国内での電信による交信には和文を使った方が楽しさは倍加すると思います。
私たち日本人は生まれてきて、英語を覚えてから日本語を習いますか???そうしたよ! と言う人も居るかも知れませんがそのような環境にあった人は極く僅かでしょう。

モールス符号を覚えるにあたり、欧文より先に和文を習はなかったのが大きな間違いなのです。
日本人同士、日本語で話しができないなんてつらいですなあ〜。

和文モールス符号は欧文モールス符号より数が多くてたまらん!なんてことは無いのです。イロハ 48文字から ABC 26文字を差し引いた残りをおぼえればいいんです。
ABC のアルファベットに該当するモールス符号は全部和文にもなっているのです。

英会話で単語を何千何百?憶えることを考えると大したこと無いじゃありませんか。
テープやパソコンに入った和文モールスや実際の交信などを毎日連続して聴くことが上達の秘訣です。私の開発したモールス符号練習器もぜひご活用ください。
これは乾電池を電源として持運び至便で、スピードも自由に変えられます。

上達には個人差があるでしょうが、毎日30分程度の学習で3ヶ月も経てばかなりの高速受信がきると思います。これだけの時間を使って覚えた和文モールスで生涯楽しめることになるのです。 

練習は継続と努力あるのみです。
1)最初は毎分30文字程度の低速で聞いて、書取ることから始めます。
2)符号の聞き取りが完全にできるようになったら、少しづつ速度を上げます。
3)毎分60文字程度の速度で間違い無く書取りできるようになったら、次第に速度を上げていっても受信できるようになります。速度が上ってくると書く動作が追い付かなくなるかも知れません。

4)間違い無く受信できる様になったら、紙に書取らないでアタマの中で書いてください。慣れてくると耳元で言葉をささやかれるようになってきます。

5)電鍵操作の練習は符号の受信が出来るようになってからでいいでしょう。時間と集中力は先ず受信に使ってください。電鍵操作の練習も最初は紙に書いてあるものを送信する練習をします。

6)短い言葉を読んで頭の中に入れ、その言葉を送信してみます。いわゆる暗記送信です。実際の通信において、いちいち紙に書いて送信していたのでは楽しくありません。思い付いたこと、何でも構わず直接、送信する練習もしてみます。

7)実際通信では緊張するため練習とは違った環境になります。卵の殻を破って外界にでようとしているあなた、身近なハムに練習相手になってもらってください。
  
和文モールスの覚え方について、几帳面な方々は アイウエオ順に学習するようですが、これをやるならイロハ順がいいと思います。和文モールスは会話や出版物の多頻度文字から簡単な符号順に割り当てるといった手間を惜しんでしまって、単純にABC・・・ をイロハ順に並べてしまっています。もちろん例外はあります。

私はイロハ順とともに ムヨレコ0 ベラヌ5 など、線や点の集合から始まって、似通った符号を並べて憶えることをお薦めします。
点と線の構成をアタマの中で数えるのではなく、音感として憶えることが重要です。音感としてお憶えると自然に言葉で話しかけられると同じようになります。

イ、ロ、ハ を 伊東、 路上歩行、 ハーモニカ と覚える号調法はお薦めしません。

聴いていて話し言葉になってきません。この方法を一度憶えてしまうと憶えた後で消すことが困難です。 私はすぐ物忘れするタイプだからという人でもこの方法で覚えると後で簡単に頭の中をリセットすることができなくなります。

2003.1.12

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