マニピュレータとパドル
 

 
 エレクトロニック・キーヤを操作するには、主に「複式往復電鍵」が使われています。1970年代前後、アマチュア無線関連の雑誌などでは、この電鍵を「マニピュレータ」と呼んでいました。
当時、「パドル」という呼び名は「マニピュレータ」の後に「(俗称:パドル)」と付記されていました。
 著作者達はマニピュレータと書くことで、なんとなく物知りのつもりか、物知りだぞという優越感を持っていたのでしょう。でも物知りには上が居て、そんな英語使っちゃダメだと言う人が出てきました。 マニピュレータ(Manipulator)とは「この世で、いやらしい奴のことなんだ!」と言い出したのです。

研究社カレッジライトハウス英和辞典では
マニピュレータとは
  [主に悪い意味で](巧みに)操作する人、ごまかし屋
                           とあります。

 その後、「マニピュレータ」という言葉はあまり聞かれなくなり、俗称だった「パドル」が往復電鍵の呼び名の主流になりました。

 やはり、その昔、会社員の女性を BG (ビジネス・ガール)と呼んでいた時代がありましたが、これも「 BG は商売女のことだぞ」と新聞に投書があり、OL(オフイス・レデイ)に変りましたね。
 
つまらない話ですが、もう少しお付き合いください。
 
 最近、「殿」の敬称が付けられた個人メールが来てびっくりしました。 だいぶ昔、ビジネス文章論(1980刊 扇谷正造著)では個人宛の信書の「殿」は「様」にすべきだと説いています。 今では、金融機関から来る信書、お役所から来る書類はすべて、あて先の敬称が「様」になっています。
 
 「殿」を使う人は、相手を見下すつもりで使っていて、自分は偉いんだとでも思っているのでしょうか?

 大金かけて選挙に勝った議員さんという職業の方々に対しては「先生」と呼ばないと、先方はご機嫌斜めになると聞いております。自分自身を「先生」と呼ぶ職業もあります。

川柳に 「先生と 呼ばれるほどの 馬鹿で無し」 と言うのがありました。

 趣味の仲間や町内会の連絡に配布する書類も「各位」とか「各位殿」なんてのはやめてもらいたいものです。その仲間内にミカドと呼ばれる人がいて、取り巻きに従一位とか従三位とかの位分けがあっても、人は皆同じなんですから「各位」なんて書かないで「○×△□会の皆様」が一番よいと思うのです。

 
2008.3.30
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