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ミニシアター作品ガイド L

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評価は ★★★★(四つ星)が最高です。☆はプラスアルファ。
 

タイトル 映 画 評 評価 こんな映画が好きな人にオススメ

ゴースト・オブ・マーズ

原題:John Carpenter's Ghosts of Mars

監督:ジョン・カーペンター

 J・カーペンター、嗚呼カーペンター、どこまでいってもカーペンター。ホントにアメリカ映画を撮り続けてる監督って彼とイーストウッドくらいだあねん。と、感服させるオレ節の本道。闘う美女、敵は叫ぶマンソン星人(又はハイランダー)。
  鳴り響くヘヴィロック。血に染まるストリート。吠える、撃つ、キメる。舞台も設定も問題じゃなく。荒ぶる魂のままに。ホント、ド級の映画だぁねぇ。確信犯なジャンプ打ち切り的エンディングがあちきは大好きだ。
 そう、戦いはこれからだぁ!!が、実のところボクは満たされない。『パラダイム』や『マウス・オブ・マッドネス』のような荒唐無稽狙いの駄作の方がボクは好きだ。突き抜けてくんないかなぁまた。
(なおの)
★★★ エスケープ・フロム・L.A.

アモーレス・ペロス

原題:AMORES PERROS

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

 メキシコシティーにうごめく人々の欲望と焦燥、そして厭世感に満ちた生き方を、3つのストーリーで綴ったメキシコ映画の力作。兄嫁に恋した青年の破滅的欲望の行く末を語る第1話、雑誌編集者の愛人としてかこわれた売れっ子モデルの不幸を描く第2話、ホームレスの殺し屋に落ちぶれた元大学教授の魂の再起を描く第3話で構成される。
 それぞれ独立した3つのドラマを1つの交通事故にで結びつけ、再びそれぞれの方向へと展開していく話法は、単に奇を衒っただけの一発アイデアには陥らず、作劇上のテクニックとしてきちんと昇華されている。つまり、ともすると焦点の定まらない散漫な群像劇に陥りそうな物語手法を、各話の独立性を維持しながらインパクトのあるクラッシュシーンで一気に結びつけることで、1つの映画として収束させている。登場人物たちがみせる情動の共通の対象物として各話に「犬」を登場させているのもミソ。
 ラテン映画によくある幻想性は内層にしまわれおり、従って第1話の衝動的な若者の姿を追うようなリアリズムが超現実の世界へと逃げ込んで行くこともない。正攻法に囚われずドラマとして完結させることも忘れなかった力作。
(HID)
★★★ マグノリア

ABCアフリカ

英題:ABC AFRICA

監督:アッバス・キアロスタミ

 推計200万人と言われるウガンダの孤児の現実を「世界に知らしめるため」にドキュメンタリー撮影を依頼された、イランが誇る巨匠アッバス・キアロスタミ。子供の自然なしぐさや言葉から多くのメッセージを観客に与えることに長けた監督が、ウガンダで見た孤児たちの生活をありのままに映しだす。
 小型ビデオカメラで撮影されたスナップ的な映像が淡々と流れる中、ときおり現地のボランティアが語るウガンダの実状、つまり孤児の増加原因などが語られる。趣旨が趣旨だけにキアロスタミ一流のメタ・フィクションが展開されることは期待できないが、時折、監督自身がスクリーンに姿を現すのは自ら「世界のキアロスタミ」を看板塔として活用しているように見えていかにもあざとい。普通に映画を観る姿勢で観ていれば逆に興が冷めてしまう。しかし賢明なキアロスタミ監督が冒頭にウガンダのNPOから届いたファックスを大写しにしているように、これはあくまで「キアロスタミ」ブランドに名を借りた支援要請プロモーションであることを認識した上で観なくてはならない。
(HID)
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