”ゴールデン・ウィーク”という言葉がもともと映画興行の世界から使い始められたことは、今やもう興行関係者ですら知る人が少なくなってしまった事実である。幸運にもこのように市民権を得て生き残ることのできた言葉の陰で、映画興行界で使われてきた言葉は次々に忘れられつつある...
明確な定義はないが、作家性が強く大衆向きではない映画を指すことが多い。「単館系」と同義で用いられつつあるが、「シネマスクエアとうきゅう」の革新的試み以後に成立した現在の「単館系」に対し、ATGを始めとして古くから使われてきた「アート系」という言葉には、作品内容的により厳選された響きがある。
カナダのアイマックス社が開発した大型映像システム。巨大スクリーンに映し出された映像を、極度に傾斜のついたスタジアムシートで鑑賞することにより、視界いっぱいの映像体験が得られる。立体映像を映し出すことにより、さらに迫力と臨場感を増す。
最近は、特にアメリカにおいてアイマックス作品が興収ランキングに登場するなど、通常の劇場との扱いに差がなくなりつつある。『愛人/ラ・マン』のジャン=ジャック・アノー監督がアイマックス作品を手掛けたこともある。■ IMAX社オフィシャル・サイト → http://www.imax.com/
公開前にあらかじめ決められた映画料率を修正すること。興行成績が、当初予想より大幅に悪ければ下方修正されることが多く、良ければ上方修正(逆アジャスト)されることもある。
頭数、つまり入場人員のこと。
公開した映画の入りが良いこと。逆に不入りな場合は、こけるといい、事前評価が低かった作品があたった場合は、化けるという。
ex.「『軽蔑』は、実は俺があてた」
映写機のランプハウスからの光をフィルムに当てる部分のフィルム押さえのこと。カットマスクとスケートが一体になっている。
縦横比1:1.85の画面サイズのこと。ヨーロピアン・ビスタよりも幅があり、シネマスコープよりも幅が狭い。フランスなど一部のヨーロッパ圏を除いて、広く世界中で用いられている。
裏に照明の入った看板のこと。最近はポスター枠によく見られる。
映写機のフィルム送り用のギアの1つであり、パーフォレーションの幅に合わせた1周16個の2列の歯が回ることにより、フィルムが正確に1コマずつ送られる仕掛けになっている。1回転を4分の1ずつ回されるため、16÷4=4つのパーフォレーション(=1コマ分)が1度に動く。
途中休憩のこと。4時間以上の長編作品になるとインターミッションが入ることが多い。
1本のプリントを複数の映写機に掛けて、複数のスクリーンに映し出すこと。映写室が1つにまとめられたシネコンにはインターロック用の設備があるところもある。
独立系の製作会社もしくは配給会社のこと。配給会社の場合、ハリウッド8大メジャー傘下の会社と東宝、松竹、東映以外はインディペンデントと呼ばれ、映画料契約などにおいてメジャーとの違いがある。
1日のうちの初回の上映開始時における入場者数のこと。
興行会社が作品ごとの興行成績に基づいて配給会社に支払う仕入代金のようなもの。興行成績に映画料率(アジャストがある場合はアジャスト後の率)を乗じた金額。
12月1日。この日は、全国のほとんどの映画館で入場料が1,000円となるお得な日。誤用されることが多いが、12月1日以外の日で映画入場料が安くなる日は、正確には「映画の日」とは呼ばない。
映画倫理管理委員会の略。主に配給会社などの退職社員で構成された、映画業界の自主規制組織。輸入された洋画のレイティングを定めたり、邦画製作時からの不適切部分の審査などを行う。
光学式サウンドトラックを読み取るための光源。
電車の駅の壁面や柱などにポスターを貼る宣伝方法であり、交通広告の一種。路線や駅の数が予めセットされている場合が多く、当然、乗降者の多い駅が含まれるほど掲出料は高くなる。同じ映画のポスターをくどいほど並べて貼ったものは連張り(れんばり)と呼ばれている。
松竹と東急レクリエーションが擁する劇場のチェーンを指す。現在はほとんど使われていない言葉であり、SY系に含まれる。
松竹洋画(Shochiku Youga)系の略。東京有楽町の丸の内ピカデリー、ルーブルを旗艦とする洋画ロードショー館の全国チェーン。
プリントの両端に焼き付けられたサウンドトラックをSDDSサウンドリーダーで読み取り、専用プロセッサーを用いて最大8ch再生が可能なデジタル音響システム。片方の信号が読み取り不能となっても反対側のサウンドトラックでバックアップされる仕組みを持つ。SDDSは、ソニー・ダイナミック・デジタル・サウンドの略。
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
フィルムの膜面(色素面)のこと。
映画公開後に出される番組宣伝のこと。「追っかけ」とも呼ぶ。
映画が大ヒットしたときに劇場従業員に祝儀として配られるもの。中身は100円玉か500円玉が主流(?)。映画に限らず、日本の興行界で伝統的に用いられてきた。宣伝用にマスコミに対して配られるケースもある。
夜通しで行う興行のこと。最近では、チェーン作品の初日に行われることが多く、作品の評判が良ければ毎土曜日に引き続き行われる。もちろん、客層がある程度限定されるため、作品によって向き不向きがあるが、興行者としては映画料が低く旨味のある興行形態といえる。興行関係者は単に「ナイト」と呼ぶ。
作品を上映系統(日劇チェーン、スカラ座チェーン等)に載せること。
ex.「『勝手に逃げろ/人生』はなかなか置きが決まらないねえ」
学校団体による映画鑑賞会など、通常の興行とは別に行う上映のこと。
興行成績の週計の前週対比のこと。週計が横ばいの状態にあれば、「落ちがない」と言う。落差。
ex.「『メイド・イン・USA』は、やっぱり落ちが激しいねえ」
自由席の入場券で入場し、後で指定席券を購入する場合の処理のこと。お直り券とは、その指定席料分のみの券のこと。当日入場券と同様に、興行収入に加算される。
挨拶の言葉。映画業界では、朝に限らず1日を通してこの挨拶言葉を使う。
洋画の配給会社で構成された業界組織。外国映画輸入配給協会の略。
1つの作品を1地区で2館以上の劇場で公開(ロードショー)すること。2館取りともいう。全国的にチェーン2系統を押さえる場合は超拡大上映(超拡大ロードショー)と呼ばれる。
団体鑑賞や映画祭などで、劇場を貸し切りにすること。
映画会社、興行会社の株主に持ち株数に応じて配られる無料招待券、割引券のこと。
もともとは映画作品が完成した後、最初に大衆に披露上映される試写会を指していたはずだが、現在は、洋画作品の国内での置きが決まった後に映画関係者、マスコミ等を招いた試写会にもこの言葉が使われている。その場合、通常、東京と大阪で行われ、テレビ放映用の観賞後インタビューなどが行われることもある。
劇場の客席数のこと。この他に消防法で制限されている消防定員というものもあるが、通常、キャパシティと呼ばれるのは客席数のことである。
現在、札幌、東京、川崎、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡の9大都市における興収が全国興収の大半を占めている。これらの都市を「ロードショー地域」もしくは「RS」と呼んでいる。
→ローカル
興行を終了させること。主に、入りが悪いときに当初予定よりも早く上映期間を終了する場合に使う。
着券等を当日売り上げに加算すること。
ムーブオーバーなどの際、上映プリントの手配関係上、楽日の翌日に別の劇場でプリントを使用しなくてはならない事態をいう。
前売り券などの切り取り線を跨いで押される発行会社の承認印のこと。検印前の状態の前売り券はただの紙であり、劇場で使用することはできない。
映画宣伝用の大きな絵看板を描く際に、元になる写真等を拡大投影するための装置。看板素材に原画を直接投影して描いていく。
公演や映画上映などが行われる劇場を持つ会社のこと。
番組もしくは映画館の売上のこと。興行収入(=興収)とも呼ばれる。
電車の中吊りや駅張りなどの交通機関を利用した宣伝媒体のこと。
公開した映画が不入りなことを指す。逆に入った場合はあたるといい、事前評価が低かったのにあたった場合は、化けるという。
プリントを映写機にかけてスクリーンに映し出す(=映画を上映する)こと。
ex.「今度、うちの小屋で『はなればなれに』をこすらしてくださいな」
4月29日頃から5月5日頃にかけての休日群のこと。映画興行界では年間で最も売上の上がる書き入れ時の一つとされており、番組も充実する。1950年代に日本の映画会社が使いだした和製英語。
映画館のこと。今でも年輩の興行関係者が使う言葉。
ex.「今度の『右側に気をつけろ』は、うちの小屋に向いてるね」
一般的には劇中使用曲等を納めた録音媒体(サントラ盤)を指すことが多いが、映写関係の用語として使う場合は映画のプリントの音声記録帯を差す。
スクリーンの表面に開けられた小さな穴のこと。スクリーン裏のフロント・スピーカーなどの音のヌケを良くするために作られている。
雑誌広告のこと。
自動映写機にかけるプリントに貼り付けられた、動作命令(停止、映写機切り替え、巻き取りなど)用の信号のこと。読み取るセンサーにもよるが、銀紙が多く用いられる。直径5ミリ程度の円形のものから、5センチ程の長方形のものまで様々なものが使われているが、あまり大きいと通過時に画面にはっきりと現れるので好ましくない。
シネマ・コンプレックスの略。
カナダで開発された映画館の方式。1つの建物の中(本来は1フロア)に、複数のスクリーン(劇場)を配して、映写室や出改札を統合し効率的な運営を図った複合型映画館のことである。略してシネコンと呼ばれることが多い。
画面サイズの一つ。縦横比=1:2.35。20世紀FOXが開発した方式であり、撮影時にアナモフィック・レンズを用いて画面を圧縮し、映写時にもこれを用いてワイド画面を映し出すことを可能にしている。通常、シネスコと呼ばれる。
画面に外国語を訳した言葉を映し出すこと。プリントに字幕を入れるには現在4種類の方法(パチ打ち、レーザー、ケミカル、焼き込み)が用いられている。スタンダードやヴィスタでは画面右側に、シネスコは中央下に映し出されることが多い。
→吹き替え
映画の番組のこと。興行関係者の間では、興行成績が悪く売上が伸びないときなどに、よく「シャシンが悪い」などと言って使われている言葉。
映画の宣伝文句、コピー。通常、配給会社の宣伝マンが考案し、宣材類に載せる。例.「90分で3,000人!喰って喰って喰いまくれ!!」(ザ・グリード)等。
1週間あたりの平均興行成績のこと。興行関係者の間では、「週アベ」と言い、「週AV」と書かれることも多い。
映画館は、1週間ごとに上映作品の入場券売上状況を配給会社に連絡している。その連絡書類を週報と呼ぶ。
ex.「OX劇場さんですか?先週の『男性・女性』の週報、早く送ってくださいねっ!」
映写機のアパーチュアゲート内にあり、フィルムを板バネの力で適度に押さえつけて画面を安定させる装置のこと。スキーの板を小さくしたような形で、パーフォレーション部分を押さえる。
階段状に設置された客席のこと。前方の人を気にすることなく映画を楽しむことができる。最近、アメリカで新設されている郊外型シネコンはこの方式を採用していることが多い。
画面サイズの一つ。縦横比=1:1.375
宣材の一つであり、映画の中のシーンや宣伝用のショットを焼いた写真のこと。カラー・スチールと定型の白黒キャビネがある。
電信柱などに、段ボールや薄ベニヤに貼りつけたポスターを取りつけたもののこと。地方などでは安価かつ効果的な宣伝方法だそうだが、違法である。まれに、入りの良さそうなよその映画館の真ん前の電柱に捨て看を貼っておくという大胆な手口も見かける。
覆面試写会。映画の製作過程において、仮編集後の作品を見せて観客の反応等をリサーチし、再編集する場合のその試写会のことを指す。日本ではほとんど聞かないが、アメリカではしばしば行われる。
フィルムの接合及び切断のために用いる道具のこと。
フィルム接合のために用いるテープのこと。通常は無色透明であるが、色の付いたものもある。
映画作品の製作元。自社スタジオを持ち、自社のプロデューサーや契約監督を多数抱える会社から、NDFなどプロデュース業のみに携わる会社もある。
番組の宣伝に使う材料のこと。B全及び半才ポスター、チラシ、プレスシート、スチール、スタンディ(立体看板)、バナー(横断幕)などがある。プレス・キット。
ex.「『イタリアにおける闘争.』の宣材、誰か持って帰った?」
裏面にも反転印刷が施されたポスターのこと。両面刷り。
計上の際に使用する前売り券のストックのこと。
大手映画会社のロードショー・チェーンに組み込まれておらず、通常、地域で1館のみの公開となる作品を扱う映画館と、そこで上映されている映画のこと。明確な定義付けはなされていないが、かつてのアート系を含めた、独自性と劇場の特色を意識した番組編成を行っているところを指す。
プリントの巻末に打ち込まれた映写技師用の目印。通常、画面の右上に丸いパンチ穴が2回出ることにより、切り替えのタイミングを図る。
前売券や共通鑑賞券、入場券引換券などの、当日券以外の入場券が使われること。種別毎に管理して枚数を数えており、当日券の売り上げに加えて(計上)アガリとするのが基本。
2系統以上のチェーンを全国的に押さえて拡大上映すること。超拡大ロードショーともいう。
映画業界内の情報媒体の総称。主要都市のアガリが毎日速報される「興行通信」は、全国の多くの映画館で購読されている。また、日刊の「合同通信」や「連合通信」などには業界のさまざまな動きがつぶさに紹介されている。
ジョージ・ルーカス率いるルーカスフィルム社が開発した、映画館における音響品質管理基準のこと。音声再生システムそのものではなく、ドルビーSR-D・DTS・SDDSに対応する規格であり、空調機や外部からのノイズ、残響音、スクリーンの視野角などに厳密な基準が定められている。
劇場の設計段階から綿密な審査があるといわれ、認定されている映画館は国内にはまだ少ない。また通常、1点で測定する音響測定(Dポイント)が5箇所で行われる。ルーカスの処女作「THX1138」から付けられた名称。■ THX設置館の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/surround.htm
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
THXを上回ると言われている、新しい音響品質管理基準。従来のデジタル・サウンド方式はいずれもアナログ・イコライザーに頼っていたため、調整に制限があったが、DCSシステムでは無制限に近い調整が可能となっている。また、劇場内の状況に応じてPAをコントロールすることができ、常に適正な音場を再生することが可能であるので、どの席に座っても違和感なく音を聴き取ることができる。音響測定個所も21箇所に及ぶ。デジタリー・コントロールド・サウンドの略。
現在、DCSを採用している劇場は世界中で、立川シネマシティー1(東京都)とベッセルおおち(香川県)のみである。■ DCS設置館の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/surround.htm
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
プリント上に焼き付けられたタイムコードをタイムコードリーダーで読み取り、DTSデジタルプロセッサーを通し、音声が記録されたCD−ROMと同期をとって再生するシステム。タイムコードが読みとれなければ、自動的にアナログに切り替わる。6ch再生。一般家庭向けのメディア(CD、LDおよびDVD)にも使われている。DTSはデジタル・シアター・システムの略であり、MCA/ユニバーサルの共同開発によるもの。。
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
■ DTSオフィシャル・サイト → http://www.dtstech.co.jp/
東宝洋画(Toho Youga)系の略。東京有楽町の日本劇場を旗艦とする洋画ロードショー館の全国チェーン。
劇場の入場券売場のこと。もちろん、英語のticketsを扱うことから名付けられた。最近では「出札」と呼ぶことが多い。
番組宣伝用のテレビCMのこと。通常、15秒スポットと30秒スポットがある。
本予告が出来るまでの間に、劇場で映画の告知をするために作られる予告編のこと。文字のみの場合から撮影風景が映し出されるものまでいろいろあるが、大抵は1分以内の短いものである。
映画料契約の際に配給会社と興行会社との間で、予め必要経費(宣伝費など)を算出しておいて興収からその金額を差し引き、残りを両者で分配する場合の経費天引き分を指す。こうした契約は主に単館系で行われている。
ちなみにインディペンデントの配給作品の場合、オールナイト興行における劇場の必要経費負担(トップオフ)は、全額配給会社持ちとなるのが通例である。
プリントの本数が限られているなどの事情により、次の映画のプリントをその日がその映画の楽日となる別の劇場まで取りに行くこと。このような事態を毛抜きと呼ぶ。
ex.「『万事快調』のプリントは、取り込みになるからよろしくね」
予告編のこと。予告編の後に付けられる「次回ロードショー」などの本編からの抜き出し以外の部分は、後付(あとづけ)と呼ばれている。
ドルビー研究所が開発したシステムであり、映画館に最も広く普及しているステレオ・サウンド・システムである。プリントに焼き付けられた2本のサウンドトラックをシネマプロセッサーで読み取り、4chに振り分けて再生する。
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
■ ドルビー社 オフィシャル・サイト(英語) → http://www.dolby.com
ドルビーステレオAタイプより広い音域の再生を可能にしたシステム。サウンドトラックはAタイプと似ており、肉眼では見分けられない。5ch再生。SRはスペクトラル・レコーディングの略。
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
■ ドルビー社 オフィシャル・サイト(英語) → http://www.dolby.com
プリントのパーフォレーションの間に焼き付けたデジタル信号をデジタル・サウンド・ヘッドで読み取り、DA−20というプロセッサーを通して6chで再生する方式。デジタル音声に支障があった場合、自動的にアナログトラックに切り替わるという利点がある。
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
■ ドルビー社 オフィシャル・サイト(英語) → http://www.dolby.com
・ドルビーデジタルサラウンドEX(どるびーでじたるさらうんどいーえっくす)
ドルビーSR−Dの6chシステムにSA−10という装置を組み込むことによって、リアLRの独立再生を可能とし、より複雑なサウンド・デザインを実現させた音響方式。
ルーカス・フィルムとドルビー研究所の共同開発による新音響システムであり、「スターウォーズ エピソード1」で初めて採用された。■ ドルビー社 オフィシャル・サイト(英語) → http://www.dolby.com
→お直り
電車内の通路上にぶらさげられる広告のこと。通常はB3サイズのものが使用されるが、2枚分の大きさのワイドもある。
窓口数字と実質着券数を足すだけで、タマを含まない人員・興収のこと。
ex.「今日の『パッション』のアガリはナマだからね」
拡大上映のこと。1つの作品を1地区で2館押さえて上映することからこう呼ばれている。
ex.「次の『ダルティー報告』は、2館取りでいくことになったよ」
日本劇場のこと。もしくはそれに日劇プラザ、日劇東宝を加えた有楽町マリオン内の東宝直営館を指す。日本劇場を旗艦とする日劇チェーンは、TY系におけるトップ・チェーンである。
映画館での1日の入場売上成績のこと。
新聞の映画情報欄のこと。限られた持ち枠に各劇場の上映作品名と上映時間を掲載することになるので、表記に独特の工夫がされていることが多い。
封切館での公開が終了した直後の映画を中心に番組編成される映画館のこと。現在は名画座と同じく、それ専門の映画館はあまり存在しない。ムーヴ・オーバー館。
1日のうち、入場者を入れ替えて複数の作品を上映すること。入れ替えを行わない場合は、2本立て、3本立てとなり、2部興行とは呼ばない。メインの番組がはっきりしているときは、その映画の上映を本興行と呼ぶ。
配給会社がテレビ放映用の映像材料として作る宣材のこと。本編のハイライト・シーンを抜き出して数十分にまとめ、各放送局に使ってもらう。通常、ベーカムを使用。アメリカではEPKと呼ばれるインタビューやメイキング入りのものが同様に使われている。
フィルムの両端に開けられた送り用の穴のこと。35mmの映画フィルムの場合、4つのパーフォレーションで1コマ分となっている。
製作会社から映画の上映権などの権利を買い付けて、興行会社に作品を卸す(配給する)会社のこと。買い付けとともに番組の宣伝も重要な仕事となる。
作品ごとの配給収入、つまり配給会社に入ってくる映画料の総額のこと。日本ではこの配給収入が映画作品の全国的な商品価値の目安となることが多い。
事前評価の低かった映画が、公開してみると意外にあたった場合をいう。
ex.「『楽しい科学』は、案外化けるかも知れないね」
字幕打ち込みの方法の一つ。鉛の凸版でエマルジョンを掻き落とすとこにより、文字の分が白く映し出されるようになる。比較的安価にできるが、映写時のピントが合わせにくい場合がある。(→参考.焼き込み)
洋画の買い付け時に、目玉作品とともに抱き合わせで売られる作品のこと。当然、興行価値は低いものが多く、良くて劇場未公開のままビデオ化、悪いときにはお蔵入りになることも珍しくはない。
某インディペンデント配給会社を大躍進させたジム・キャリーのコメディは、当初ロブ・ライナー監督作品のパッケージ作品だったという噂があった。
新聞・雑誌の紙面上で映画を取り上げてもらい、作品を告知・宣伝すること。本来は広告の一種だが、日本では宣伝費をかけずに映画の情報を露出する方法として常に重視されている。略して「パブ」と言う。また、配給会社のパブリシティ担当者は、パブリシストと呼ばれる。
最終回の上映終了時刻のこと。最近では情報紙等にバレの時間が記載されることが多く、女性客が多い作品の場合はその時間によって興行成績が左右されることもあるので、逆算して最終回の上映開始時刻を決定することもある。
ex.「『二人の子供フランス漫遊記』がかかると、バレが遅くなっちゃうね」
上映作品や演目の組み合わせを決める作業のこと。映画の場合、興行会社の番組編成部門によって、各劇場の上映作品が決められていく。ただし、ロードショー・チェーンの傘下にある映画館は、実質的にその自由度は限られている。自由に番組編成することをフリー・ブッキングという。
プレイガイドなどに対して支払われる、チケットの販売手数料のこと。
Print&Advertisingの略。配給会社における配給コスト(プリント製作費及び宣伝費)のこと。
通常のフィルムを水平に走らせて横幅のある画面を撮り、後にそれを縦方向に縮小焼付けしたもの。画面サイズの一つとして、その縦横比はヨーロピアン・ヴィスタ(縦横比=1:1.66)に受け継がれている。
通常、映画館ではフィルムを映写機にかけて映画を上映するが、磁気テープであるビデオをプロジェクターで映す方式をとる劇場をビデオシアターと呼ぶ。
代表的なものとして、ソニーが開発したシネマチック・シアターがある。平成10年12月末現在で、全国に72館ある。
興行協会所定の入場券。かつてはほとんどの映画館で使われていたが、集計作業の効率化などから自動発券機が発達し、独自の入場券を用いるところが増えている。
前売り券のうち、ペア券は2人分の入場券が1セットになっているので、これを別々に数えるときに使う言葉。例えば、5セットのペア券は「開いて」10枚となる。
宣材に書き込まれているスタッフやキャストの表記のこと。順番は契約によって厳密に決められている場合が多く、自由に変えることはできない。
・ファースト・ショー・サービス・オン・フライデー(ふぁーすとしょーさーびすおんふらいでー)
東宝が中心となって始めた入場料金割引制度。金曜日の朝、1回目の上映開始ブザーが鳴るまでに入場すると割引料金が適用されるという制度。国内の映画館入場料金の設定が高いという指摘を和らげるために始めたようであり、意図的と思われるが、語呂が悪くあまり浸透していない。
フィルムを入れておくケースのこと。映画用のフィルム缶は、ブリキ製のものが多く使われてきたが、近年は樹脂製のものも多く見られる。蓋の表面に独特のエンボス加工が施されており、運搬時の変形を防止している。
新作映画を初めて一般に公開すること。ファースト・ラン。
封切りを行う映画館のこと。現在は全国一斉ロードショーが通例になっているが、以前は都市部の封切館でまず公開されてから、遅れて地方で公開されていた。
外国語映画のセリフを上映国の言語で録音し直した音声トラックを用いること。子供向き映画やアニメの場合、しばしば字幕スーパー版と吹き替え版が同時期に公開される。海外では、外国語映画は全て吹き替え版で上映している国も珍しくはない。
映画料を興収歩合ではなく、定額で支払う興行のこと。ある作品を上映するに当たって、配給会社から一定期間フィルムを借り、その間にいくら興行収入を上げても、予め契約した映画料のみの支払いとなる場合などをいう。
劇場で上映する映画を自由に選択し、観客の入り具合によって上映期間を定めるシステム。
映画の焼き込まれたフィルムのこと。商業用のものは、主に16mm(自主製作、独立系製作会社等)、35mm(現在、ほとんどの映画館で使用)、70mm(最近はほとんど使われていない)である。○○mmは、フィルムの幅を表す。ちなみに、普通の写真用フィルムは35mmである。
35mmのプリント場合、通常、1本の映画は15分から20数分程度の複数のロール(巻き)に分けられている。
宣材のこと。
マスコミ関係者に配られる映画作品の解説書。通常、劇場で販売されるパンフレットよりも簡易な内容となっている。
プレビュー(試写会)への招待券を媒体に提供し、読者プレゼントなどのかたちで作品名等を告知(パブリシティ)すること。
あらかじめ決められた作品ラインナップを系列館すべてで一定期間上映する日本独自のシステム。観客の入りの多少に関わらず、決められた作品を決められた期間上映するため、番組に困ることはないが不入りでも作品を変更することは出来ない。製作側からみれば一定館数での劇場公開が保証されるメリットがあり、大手映画会社は系列館に対して独占的に自社作品を配給できるため、邦画の保護に役立ってきたと言われている。
反対に、自由に公開作品を選択し、入りを見て公開期間を決めるシステムをフリー・ブッキングという。
配給会社による前売券の買い取りなど、番組公開前の事前売上によってある程度の興行収入を約束された興行形態を指す。
2部興行や貸館などで1日のうち複数の映画を上映する場合、その日のメインになる映画の上映を本興行と呼ぶ。例えば、朝1回のみモーニングショーとして旧作の「小さな兵隊」を上映し、それ以降はロードショー作品の「気狂いピエロ」を上映する場合、「気狂いピエロ」が本興行となる。
映画の公開前に使われるメインの予告編のこと。公開半年前頃から劇場にかけられる短いものは特報と呼ばれる。
公開前に販売される入場券のこと。劇場窓口で販売される「窓口前売り券」、プレイガイドなどで販売される「特別鑑賞券」(通称:特鑑)などがある。
単館系作品を主に扱う映画館のこと。”映画興行のシステム〜ロードショー・チェーンと単館系”を参照。
ある映画館で上映していた映画を、その劇場での上映が終了した翌日から別の映画館で引き続き上映すること。大ヒット作品がロングランしているときに、次の映画を上映するために行われることが多い。
1時間毎あるいは上映1回ごとの入場者数のこと。番組の初日には、同じ映画でチェーンを組む映画館と連絡を取り比較することによって、作品傾向を調べたり、その作品の興行力を探る材料とする。
往年の名作と呼ばれる映画や、公開終了後しばらく経っても人気・評価の高い映画を中心に番組編成する映画館のこと。現在は2番館と同じく、あまり存在しない。
劇場の改札のこと。文字通り入場券の半券を「もぎる」ところからこう呼ばれている。
1chのサウンド方式。センター・スピーカーのみ。
■ 劇場別音響設備の情報 → http://www1.plala.or.jp/ccd/housiki/furrm.htm
字幕打ち込みの方法の一種。まず、字幕のみのフィルムを用意し、その後、画像と字幕を同時に焼き込んで現像する。初期費用はかかるが、大量のプリントを作る際には割安になり、映りも良い。(→参考.パチ打ち)
縦横比1:1.66の画面サイズのこと。主にフランスなどのヨーロッパ圏で用いられている。
プレイガイドなどで販売してもらうために鑑賞券を預けること。
ex.「今日、『カラビニエ』の特鑑が届いたから預券に行ってね」
番組の最終日のこと。その言葉とは裏腹に、看板替えやプリントのかけ替えなど、次の作品の上映準備で映画館は大忙しとなる日である。明日からの映画(の入り)が「楽しみな日」であることからこう呼ばれるようになったらしい。
新聞のラジオ・テレビ欄の掲載されている紙面のこと。広告としての媒体価値が高く、当然、広告掲載料も高い。マスコミ用語。
上映用のプリントを映写機にかける際に巻いておくもの。
番組規制基準。国内で公開される映画については、映画倫理規定の「映画の区分」で4段階[一般、PG−12、R−15(旧一般制限付”R”)、R−18]に分けられている。
| 区 分 | 内 容 |
| 一 般 | あらゆる年齢の人が観覧できる。 |
| PG−12 (Parental Guidance) |
12歳未満(小学生以下)の年少者が単独で観覧するには不適切で、親または保護者の同伴のもとでの観覧が適当であると認められるもの。 対象となる映画は、@過激な暴力・残酷描写、性愛表現につながる裸体描写、麻薬等麻薬使用に近い描写があるもの。Aホラー映画等。B年少者の行動や生態の描写が模倣を誘うもの。 |
| R−15 (Restricted) |
15歳未満(中学生以下)の入場禁止。 年少者がその非現実性を識別し得る内容の映画であっても、部分の描写が性、暴力、残酷の各項にわたり過度に刺激的であるものをR−15と判定する。 |
| R−18 (Restricted) |
これまでの”成人映画”の呼称変更で、18歳未満の未成年者は入場禁止。 著しく性的感情を刺激する行動描写、著しく粗暴、または残酷な行為の描写、著しく反倫理的かつ反社会的な行為の描写を含む作品はR−18と判定する。 判定には以下の各項の描写について特に留意する。@性器・恥毛は原則として描写しない。A女性・年少者・心身障害者への暴力性行為及び近親相姦などの描写。B殺人・傷害・暴力等の詳細かつ刺激的な描写。C麻薬・覚醒剤及びこれに類する薬物の使用を容認し、賛美するような描写。 |
複数のレンズ(複数のスクリーンサイズ)を扱う映写機のレンズ取り付け部分のこと。2、3本のレンズが一度に取り付けられ、ターレットが回転することにより使用レンズが変わり、画面サイズも切り替わる。
9大都市以外の地域を映画興行界ではローカルと呼ぶ。「もののけ姫」などのように全国の興収に占めるローカルでの割合が大きい場合、映画は大ヒットする可能性が高い。
前売り券の販売枚数と、着券枚数との差分のこと。たんすに眠っている券という意味で「たんす券」とも呼ぶ。最終的には売上計上するので、各劇場にロス配分される。
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