Comet C/2011 H1 (Lemmon)

Alex R. Gibbsは、4月26.30日UT、Mt. Lemmonの1.5-m 反射望遠鏡で得た画像から、外見上は
小惑星状天体でp.a 135°にわずかに拡散した彗星状を示す19.7等の天体を発見した。
小惑星センターの'NEOCP' webpage上にGibbsの予備仮符号で掲載後、他に2名のCCD位置観測者
が独立してこの天体の拡散状を指摘した。Spacewatchが4月14日一夜観測し、仮符号2011 GK71
と与えられたが、4月26日の観測が他の位置観測に接続されていることが認められる発見観測で
あったことから Comet C/2011 H1となった。
Sostero と E. Guido (Tzec Maun Observatory, Moorook近郊, オーストラリア, 0.15-m
f/7 反射望遠鏡の遠隔操作)らCCD位置観測者たちによって彗星状と観測された。

発見位置は次のとおり、

     2011 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.   Observer
     Apr. 26.29827   14 10 31.04   -23 27 01.3   19.7   Gibbs

暫定放物線軌道要素、位置推算表は次のとおり、

Orbital elements:
    C/2011 H1 (Lemmon)
T 2006 Jan. 31.13026 TT                                 MPC
q   6.9121739            (2000.0)            P               Q
                   Peri.  100.93111     -0.31184552     -0.76812020
                   Node    35.57860     -0.27447515     -0.49066296
e   1.0            Incl.   73.98374     +0.90962397     -0.41138937
From 36 observations 2011 Mar. 29-Apr. 30.

Ephemeris:
    C/2011 H1 (Lemmon)
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r     Elong.  Phase   m1
2011 04 05    14 17 23.5 -23 28 02  12.4504 13.3515   153.3     1.9  20.2
...
2011 04 20    14 12 35.3 -23 28 17  12.4417 13.4209   166.6     1.0  20.3
...
2011 04 28    14 09 57.5 -23 26 32  12.4648 13.4579   170.2     0.7  20.3
...
2011 05 04    14 08 00.0 -23 24 33  12.4950 13.4856   168.9     0.8  20.3
2011 05 05    14 07 40.6 -23 24 11  12.5011 13.4902   168.3     0.9  20.3
2011 05 06    14 07 21.3 -23 23 47  12.5076 13.4949   167.7     0.9  20.3
...
2011 05 12    14 05 27.6 -23 21 14  12.5524 13.5226   163.2     1.2  20.3
...
2011 05 20    14 03 03.2 -23 17 25  12.6287 13.5596   156.1     1.7  20.3
...
2011 06 04    13 59 03.5 -23 09 58  12.8188 13.6290   141.7     2.6  20.4

Computer: Williams

(IAUC 9206、MPEC 2011-J24)

  MPC 75007に、2011 H1は、C/2002 VQ94 (LINEAR) と同一である
　ことが示された。

　これは、5月14日、東京都大田区の佐藤英貴氏が気づき中央局へ通報
　したことにより明らかとなったものです。

　IAUC 9209に、IAUC 9206のC/2011 H1と結び付けられた名前(Lemmon)
  は、この彗星の遅らばせの確認のため断念した旨が報じられた。