_____________________________________________________________________     国立天文台 メールニュース No.153 (2015年10月13日発行) _____________________________________________________________________  国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報  などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。  どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。 ----------------------------------------------------------- もくじ ■国立天文台講演会   「時空を超えた挑戦:一般相対性理論100周年と重力波天文学」 ■一般相対性理論誕生100年記念市民講演会 ■板垣さん、わし座方向に新星を発見 ----------------------------------------------------------- ■国立天文台講演会   「時空を超えた挑戦:一般相対性理論100周年と重力波天文学」  国立天文台講演会「時空を超えた挑戦:一般相対性理論100周年と重力波天 文学」を、12月13日に開催いたします。  2015年は、アインシュタインが一般相対性理論を提案してから100年の年に あたります。この一般相対性理論から予想される、時空のゆがみが波として伝 わる現象「重力波」は、100年たった今も直接検出ができておらず、人類に残 された最後の宿題とも言われています。  国立天文台が東京大学宇宙線研究所などと共同で進める大型低温重力波望遠 鏡KAGRA (かぐら) プロジェクトは、重力波の直接検出に挑戦しています。この 講演会では、一般相対性理論がもたらした我々の宇宙に対する理解の歴史をご 紹介するとともに、100年の宿題に挑戦する最先端の研究現場のようすをお伝え します。 開催概要  テーマ:時空を超えた挑戦:一般相対性理論100周年と重力波天文学  日時:2015年12月13日 (日) 13時30分から16時まで (開場13時)  会場:一橋講堂 (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)  主催:自然科学研究機構 国立天文台  参加費:無料  その他:ご参加には事前のお申し込みが必要です (定員:450名、先着順)      お申し込み開始は 11月11日 (水) 正午より      インターネットおよび往復はがきでの申し込みを予定しています 内容  開会あいさつ  講演1:アインシュタインの相対性理論と宇宙の創生      佐藤勝彦 (自然科学研究機構 機構長)  講演2:KAGRAで迫る宇宙の謎――重力波天文学      麻生洋一      (自然科学研究機構 国立天文台 重力波プロジェクト推進室 准教授)  講演内容の詳細はウェブサイトをご覧ください。また、お申し込み開始日が 近づきましたら、お申し込み方法の詳細をウェブサイトにてご案内します。  多くの皆様のご参加をお待ちしています。  この講演会は、日本重力波コミュニティによる企画「一般相対性理論誕生 100年記念市民講演会」の一環として行われます。  ▽国立天文台講演会   「時空を超えた挑戦:一般相対性理論100周年と重力波天文学」   http://www.nao.ac.jp/news/notice/2015/20150918-naoj-lecture.html ■一般相対性理論誕生100年記念市民講演会  日本重力波コミュニティ (JGWC) は、2015年10月から2016年3月の間に、全国 15カ所の会場で、広く一般を対象に行う講演会シリーズ「一般相対性理論誕生 100年記念市民講演会」を企画しました。  この講演会シリーズは、重力の法則と時空の構造を記述したアインシュタイ ンの一般相対性理論の誕生から今年で100年になることを記念して開催するもの です。一般相対性理論と関連する最先端の研究について、この分野の第一線で 活躍する研究者が平易な言葉で語りかけます。来る12月13日に開催する国立天 文台講演会も、この一環として開催されます。  お近くの会場にぜひ足をお運びください。 開催概要  テーマ:一般相対性理論誕生100年記念市民講演会  企画:日本重力波コミュニティ (JGWC)  主催:一般相対性理論誕生100年記念市民講演会委員会  日時:2015年10月から12月まで  会場:全国15カ所の会場  その他:開催日時や会場、内容等の詳細はウェブサイトより各会場の情報を      ご覧ください  ▽一般相対性理論誕生100年記念市民講演会   http://www.gw.hep.osaka-cu.ac.jp/Gmunu100/ ■板垣さん、わし座方向に新星を発見  山形県山形市の板垣公一 (いたがきこういち) さんは、2015年10月5日 (世界 時) にわし座方向に12.4等の新星らしき天体を発見しました。発見後に行われ た観測の結果、その特徴から新星であることが確定され、この天体は「わし座 V1831」(新星としての名前は「わし座新星2015」) と命名されました。  板垣さんによるこの天体の発見日時、位置は次のとおりです。  ・発見日時 2015年10月5.548日 = 10月5日13時9分 (世界時)  ・発見位置 赤経 19時 21分 50.12秒        赤緯 +15度 9分 24.8秒 (2000年分点)  板垣さんは、9月27日にも新星「いて座V5669」を発見したばかりです。  ▽参照   CBET No. 4147 : NOVA AQUILAE 2015 = PNV J19215012+1509248     (2015 Oct 8)   IAUC No. 9278 : V1831 AQUILAE = NOVA AQUILAE 2015 = PNV J19215012+1509248     (2015 Oct 8) _____________________________________________________________________ 発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室 発行日:2015年10月13日