工芸品の部



バンダイから2001年9月に発売された「ピチピチゴンザレス」。工芸品ではなく、立派な(でもトホホな)自律型ロボットである。
が、刺身系のパッケージに入っている。パセリや大根のツマ、醤油の小瓶の写真がプリントされた紙の裏側は取扱説明書になっている。このパッケージから、とれとれピチピチの魚類かと思っていたら、「電脳系昆虫(サイバーバグ)」だそうである。昆虫なのに醤油が添えられているなんて・・・。
さて、お腹に単三電池2本を入れ、恐る恐るスイッチを入れ、床に放す。すると、「おっお〜♪いぇ〜ぃいぇ〜ぃいぇ〜ぃいぇ〜ぃ♪いぇ〜ぃいぇ〜ぃいぇ〜ぃいぇ〜ぃ♪・・・」と大声で陽気に歌ながら目をぴかぴか光らせ、スゴイ勢いで床をつるつると走る。そして障害物にぶつかると目まぐるしく方向転換を繰り返し、落ち着きスポットを見つけると「ふっふっふっ〜!」と言って止まる。更に、このゴンザレスは音や振動にも反応するようになっていて、目の前で手など叩くとまた「おっお〜♪」と言って走り出す。
バンダイロボット研究所によるとゴンザレスは静かなところを探し求めて動き回るようになっているのだそうだ。確かに、ひとしきり大騒ぎして走り回ると、どこかに落ち着いてしまう。物陰にひそんで待機したまま放置されたゴンザレスが、突然何かの拍子でいきなり動き出したらかなりびっくりするかも。
しかし、今、なぜ「ゴンザレス」なのか??ラベルに書かれた「無能系」という但し書きが涙を誘う。全6色、1000円。

・みやげもの度:★★★★

・いやげもの度:★★★★


 

いやげもの王国ニッポンの、正統派いやげもの、宝船。高さ13cm。もらいもの。箱には「ミニ宝船」というスタンプが押してある。
帆は厚紙でできている。表は銀色、ウラは木目調だ。「宝」という字はシールである。帆の頂点には何の変哲もない巻き貝が一つ。船体にみたてた黒い小さな板の上には、地味な巻き貝や二枚貝の貝殻が8個と赤く着色されたサンゴが惜しげもなく使われている。そして、中央部には金色のラメがふんだんに接着されている。その下を、大きな地味な貝がどっしりと支え、揺るぎない安定感を醸し出している。そして台座に取り付けられた2つの小さなごく普通の貝殻、白い砂、剥がれかけ傾いた「房州館山」のシール、どこをとっても完璧な、富を招く一品である。

・みやげもの度:★★★★★

・いやげもの度:★★★★★


 

チュチェ思想塔のマスコット。全長22cm。平壌の民芸展覧室という工芸品店で購入。

体制やイデオロギーにかかわる「聖域」もののおみやげ品がほとんどない北朝鮮の、レアな一品だ。

・みやげもの度:★★★★★

・いやげもの度:★★

 

 


 

唐辛子の形のキーホルダー。全長6cm。平壌の羊角島ホテル1階売店で購入。長い唐辛子のタイプもあったが、この短いタイプのほうがかわいい。5つの唐辛子のパーツと鈴が一つついている。唐辛子のパーツはとても外れやすいので、人にあげる時はちゃんとつけなおそう。

・みやげもの度:★★★★★

・いやげもの度:

 

 


コリアンテイストの色鮮やかなきんちゃく。しじみ(貝)を布でくるんだものが中央部に黄色い糸でつけられている。長さ16cm。平壌の羊角島ホテル1階売店で購入。耐久性は不明。

・みやげもの度:★★★★★

・いやげもの度:

 

 

 


北朝鮮のいろいろなバッジ。上段左から、白いハト(右下に平壌の文字入り)、南浦の西海閘門、国旗。下段左から、サッカー(他にいろいろなスポーツのものがあるシリーズのうちの一つ)、チュチェののろし、旗を持った兵士(戦勝記念もの)、白頭山。平壌の外国文書店で購入したが、うち3つは釣り銭代わりにもらったもの。

・みやげもの度:★★★★

・いやげもの度:★★★

 


中国湖北省のあるお役所の名入りうるし風プラスチック飾り絵皿。直径25cm。もらいもの。黄鶴楼のバックに長江第一大橋や武漢の町並みが広がる奥行きのある絵柄だ。

・みやげもの度:

・いやげもの度:★★★★★

 

 

 


中国湖北省荊州市博物館で販売されている、美術品のレプリカ。高さ34cm。もらいもの。木製で漆塗り。2羽の鳳凰がそれぞれ虎を台にして立っているのは、楚の国の時代が女系社会であったことの象徴だそうだ。鳳凰の冠に糸を引っかけて中央に太鼓を吊すようになっている。この物自体はイイカンジなのだが、遠路はるばる持って帰るには大きすぎやしないか・・・。

・みやげもの度:★★

・いやげもの度:★★★★★

 

 

 


蘇東坡の詩の拓本の掛け軸。全長230cm。もらいもの。良い物であろうことは想像に難くないのだが、家に飾るには長すぎやしないか・・・。

・みやげもの度:

・いやげもの度:★★★★★

 

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