武漢へ 

サービスエリア

 荊州に別れを告げ、武漢に戻る。来るときに通った高速道路を走る。そういえば、夜間の車での移動は危険だそうだ。山賊なども多いらしい。以前、夜行列車に乗ったときも、途中の停車駅などで襲われる心配があるから、くれぐれも頭を窓側にして寝ないように、と言われたことがある。

 途中のサービスエリアのようなところに、トイレ休憩で立ち寄った。中国と言えば、すごいトイレ・・・と思ったら、ここは大間違いだ。紙こそないが、床までツルピカだ。但し、手を洗う水道は全部使えることはまずない。ここには、長〜い売店があり、個人の商店主が大勢テナントとして入っている。個人なので、みな飲み物などを振りかざして、熱心に売り込んでくる。商品も豊富で、スイカ、ブドウ、ハスの実、菱の実、ゆでとうもろこし、ビスケットなどがぎっしり並べられている。お客さんの数よりお店が多くて、過当競争が心配になった。

きれいなトイレ

売店

武漢(少し)

 武漢で、湖北省博物館を見学する。メインの重厚な建物に目もくれず、脇の建物に入るので、なんだろうと思ったら、ここが目玉の2400年前の曽候乙墓の展示だった。学芸員の方が展示物一つ一つについて用途や特徴を説明してくださり、とても面白い。日本でも展示された見事な青銅器も見ることができる。曽候乙墓の墓から出てきた「編鐘」という大小の鐘をついて音楽を演奏する楽器も有名だ。このレプリカを使って、演奏会も行われている。決まった時間に演奏されるが、お金を払って貸しきりで演奏してもらうこともできる。

 東湖では、この時期は見渡す限り、ハスの花が満開で美しい。また、公園の入り口ではウルトラ兄弟の像がならんでいた。ウルトラマンシリーズはとても人気があるのだそうだ。

編鐘の演奏

キレイドコロも踊る

ハスの花が満開


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まえ