第3章 航空路開設の具体的プラン

 第2章から、那覇−上海線を毎日就航で一日1便維持するのに十分な需要が見込まれることが分かった。また、実際には、それを大きく上回る需要が見込まれるので、徐々に便数を増やし、最終的には、実質1日3便の那覇−台北線に連動させ、1日3便に持っていくのが望ましい。

 この章では、実際に望ましい航空ダイヤの設定を行なってみよう。
 
1. 現行の那覇−台北航空便の検討

 1997年11月現在、那覇−台北間の航空便は、以下のような時刻表で運行されている:

○ 那覇発 台北行 所要時間 1:30

○ 台北発 那覇行 所要時間 1:15



*表を見る際には時差に注意。台湾・中国と沖縄の間には1時間の時差がある

 CIは中華航空(台湾)、EGは日本アジア航空(日本)である。CIはおおむね(週6便)毎日2本であり、EGは完全に毎日1本である。この1日3本で、年間台湾から沖縄へ約10万人受け入れ、沖縄から台湾へ約1万6千人送り出していることになる(第2表、第3表)。これ以外に、日本の本土を含めた第三地域の旅客もいるので、総計15万人、1便当たり5万人程度の年間利用者数と見積もられようか。

2. 望ましい那覇−上海航空便の設定

 もしこの従来からの那覇−台北便に完全に連携し、乗り継ぎ時間を約1時間、那覇→上海の所要時間を1:45、上海→那覇の所要時間を1:30として那覇−上海航空路を設定すると、以下のようになるだろう。(所要時間が往復で若干異なるのは、偏西風の影響による。)



 このように、沖縄を経由することで、台北と上海が約4時間で結ばれることになり、日帰り旅行も不可能ではなくなる。これは画期的なことである。

 当面は様子見のため1日1便で運行することになるだろう。そうすると、第2章で見てきたように、当初、利用見込み数の半分以上が台湾からの旅客になると思われるので、台湾のビジネス客の便宜を優先したダイヤとなり、結局、次のような便になるだろう。

 また、次に、1日2便に増便する場合は、上海から台北への日帰りを想定した次のような便になるだろう。

 もっとも、台湾と中国とのあいだには、ビザの取得等に関して手続き上の繁雑さがあり、当初このように直行できる人の数は、マルチビザを取得している者、第三国・地域の旅行者等、限られた数に限定されよう。那覇においては、それ以外の旅客に対して、すみやかに双方のビザを発給できる体制が求められるが、そのあたりの配慮については、のちに詳しく述べることとする。

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