8 アルミニウムアルコキシドの吸収スペクトル

 ここで遷移確率の計算から得られた、Alアルコキシドの紫外可視吸収スペクトルを示します。上の図は計算により求められた理論値であり、下の図は、石英基板上に作成された薄膜の実測値です。
 感光性に関係するピークは、最も長波長側のものです。計算値と実測値を比べると、ベンゼン環(C6H5)で340、325、メチル基310、 290、エトキシ基288、274nm、と10%以内の誤差でよく一致していることがわかりました。
 計算値のほうで250nm以下のピークがいくつか観測されました。これは今回、計算を行ったモデルが単分子であることや、周辺の環境が考慮されていない理由がかんがえられます。

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細見 隆昭 <E-mail hosomi@hi-ho.ne.jp