以上をまとめます。遷移確率計算と状態密度図から、化学修飾した金属アルコキシドの紫外可視吸収スペクトルを算出しました。また得られたスペクトルは実測値とよく一致していました。
β-ジケトンで安定化した金属アルコキシドの光吸収は、主にβ-ジケトンによるキレート環が関係することがわかりました。
今回用いた遷移金属を含む分子の紫外可視吸収スペクトルの計算には、半経験的分子軌道法であるPM3法またはMNDO-d法と非経験的分子軌道法であるDV-Xα法の組み合わせが有効であることがわかりました。
以上で発表を終ります。
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