京都って生まれてこの方4回しか行ったことありません。そのうち三回はお仕事で。烏丸と四条河原だけしか知りませんでした。そんなもんだから京都市役所と河原町があんなに遠いとは思わなかったし、小さな道が入り組んでいてなかなかややこしいところって言う印象しかありませんでした。今回、お仕事が午前中で終わったために、阪急の連絡口でオムライスを食べながら何をしようかなと思案していて、「そうだ、鳥取に行こう」なーんて思いつき、早速京都駅へ。
いつもは新幹線口しか行かないため、リニューアルされた京都駅に入ったのは実質始めてでした。たしかにいろいろと景観問題でもめただけのオブジェです。鏡張りなので異様な曲線が目にとまります。良し悪しはそれぞれだと思いますが、Take的には悪くないと思います。ただ、こんなものと一緒になっている伊勢丹はやっぱりフロア構成は変です。
外観に比べて以外と小さいです。
駅に着き、早速時刻表で「山陰本線経由各駅停車」をチェック。13時京都発で鳥取につくのが21時(!)と判明したため、即中止。後で分かったのだが、京都からは姫路まで新幹線でいってそこから乗り換えるのが一番早いとか。やっぱり、鳥取は遠いのだ。
しょうがないので方向転換。大体観光地では交通機関乗り放題パスがあるもんだから、それを探しに駅前をうろうろ。寺でも見にいこうかなというわけで700円のバス乗り放題パスを買って三十三間堂へ。廃れてきているとはいえ、ここはKYOTO。外国人と修学旅行のじゃりんこがたくさんうろついていました。で、三十三間堂。
当たり前ですが、堂内は撮影禁止。いつぞや、JR東海のCMであったのを思い出したので行ってみたわけですが、TVのような静寂感を味わうのはやっぱりムリ。ひどいのは修学旅行できているジャリ共が騒ぎながら駆け回っていた事。さすがに寺から注意のアナウンスがながれたが、興ざめです。しかし、人の流れが途絶えたときに、1000体の千手観音像と対峙したときは気持ちが洗われるような気がしました。宗教や信仰なんて興味はないけど、「俗世」に生きていることを一時だけ忘れることが出来ました。それと千手観音像は一つの型を起こして同じ物が1000個あるものと思っていたのですが、それぞれよく見てみると全部、微妙に違うのです。作られた年代も違うし、1度火事にあった際に焼け出されているものや、たかが仏像だけどいろいろ頭の中でそのときの情景を思い巡らせるのも面白いものです。
この感動をカメラに収めておきたかったが、決まりは守らないといけないので堂の外を写させてもらいました(^^)。
しかし、この後の遅い夏休みなんか、予定が全部ぶっ飛んでしまったせいか、することが何にもない。ホントに無駄な人生送っているなぁ(涙)。
いやあ、ホントに休みと言ってもやることが全然ないのです。なんかもったいないけど、旅行に行こうモノならやっぱりそれなりの準備をしておかないといけないですよね。いきなり「休み」とか言われてもねェ…
そんなわけで京都から帰ってきて、2日後、上野の東京国立博物館に行きました。なんでも「平成館」という新しいものが出来たのに合わせて「金と銀」というテーマで、古来から日本人は金や銀とは付き合いが深いものなんだよといった展示がやっていました。さすがに前日、皇太子夫妻や首相が来るくらいだから、国宝、重文クラスがごろごろありました。それにしても、人間って金がホントに好きなんですねぇ。
ここもやっぱり撮影禁止(文化財が傷むからね)だったのでなんにも手が出なかったのですが、まず笑ってしまったのが、会場に入ると、いきなり千手観音像が8体お出迎え。ん???これって三十三間堂にいたやつらじゃないか!!変な偶然だなあと失笑してしまいました。そういや、東京や奈良に貸し出していましたね。私が個人的に見てみたかった金屏風の「風神」はレプリカだったのでつまんなかったけど。「寺」で見ているわけではないので心が洗われるような事は無かったのですが、最近、古代から受け継がれてきたものを何気に見ていると落ち着きます。ああ、もう歳をとってしまったのかぁ…(涙)
それにしても平日は博物館や展示会はホントにどこにいっても修学旅行生と列に平気で割り込む観光客ばかりなんでしょうね。頼むから義務で「見学」しているのなら、上野のアメ横行ってくれよと思ったのはきっと私だけではないはず。だって、そういう人はその方が時間も勿体無くないし、また、面白いと思うんですけどね。
さあ、次は芸大の美術館だ!!