2003年防府読売マラソン参加記

今年の大会走り納めは若手登竜門といわれる読売防府マラソン。 サブスリーの公認記録を持つ者しか出れない大会で、 いわゆる市民マラソン大会以外の大会に出るのはこれが始めてだ。 従兄弟の住む笠岡に前泊し、7時過ぎの電車に乗っていざ防府へ。 今回はスタミナ切れが無い様に前回の東京の時よりも真面目に カーボローディングに取り組み、当日朝もまずは6時半に 小さなローケンパンを2つとおにぎり、小さなあんパン、 胡桃パン半分を食べる。そして新幹線に乗換え徳山に8時半前に 到着すると、電車が来る前におにぎりを1つ食べ、防府に向かう 電車の中で更におにぎりを1つ、胡桃パンの残りを食した。
防府駅につくとすぐ目の前に陸上競技場行きのバスが待っていた。 さっそく乗り込むと後ろから名前を呼ぶ声が聞こえるでは無いか。 振り向くとなんと夕やけランで知り合った番匠さんが座っていた。 競技場に向かうバスの中で小さなクリームパンを1つ食べ、 競技場ではナンバーカードを引き換えて取り敢えずの手続き完了。 番匠さんと話をしながら軽くストレッチをしたり、プレイベント? として行われていた小学校男女の1500m走、中学男女の3000m走を 見たり競技場の周りをぶらぶらしたりしながら時間を過ごした。 途中、これまた夕やけランで知り合ったFRUNの田渕さんを発見。 スタート1時間40分程前になったのでヴィダーインを飲んで エネルギー充填はこれで完了、後はエネルギー切れにならない事を 願うだけだ。しかし、 軽くアップをするも数日前から違和感を感じている腰が気になる。 晩に貼るのを忘れていたが、朝に貼ったシップはまだ腰に付けたままだ。 11月頭のあいの土山の時のように飛び跳ねると振動が腰に響く程では ないので、まぁ大丈夫だろうと思いながらもちょっと不安。 スタート前にやっと変衆長を見付けることができた。 調子によって目標タイムを変えるという臨機応変な計画を立てているようだ。 私は密かに前半1時間22分、後半1時間23分の2時間45分切りで 走るつもりだった。スタート直前になっても緊張感は全然無かった。

いざスタート。 25kmくらいまでキロ4分で行かないと関門に引っかかってしまうという 過酷な大会なので全体的にペースが早い。お陰で出だしで人が邪魔に なることはあまり無くていい感じだ。 ハーフ1時間22分のペースだとキロ辺りに直すと約3分53秒。 取り敢えずこのペースを維持しようと思いつつも、 まずは出だしに適当に走ってどれくらいか試してみる。 入りの1kmは3分45秒くらい、ちょっと予定より早い。 2km地点で7分36秒、まずまずいい感じだ。 しかし、走り始めからいきなり先日の東京国際の後になった 脛の筋肉痛みたいな感じで、軽い違和感を脛の外側に感じる。 この辺りで田渕さんや他の面子にもどんどん抜かれていくが、 気に留めずマイペースで走る。 田渕さんのちょっと後ろ気味で走り、5km地点で19分17秒。 ほぼ予定に近い19分25秒のペースで来ている。 一人で走るより付いて走った方が楽だと思い少しペースを上げて 追いつき、田渕さんを含む集団に加わることにした。 次の5kmは19分9秒、これはちょっと早過ぎる。 この集団についたら早過ぎるかなと思い、再び離れて 個人で走ることにした。といってもあまり離されるようだと まずいのでちょっと後を付いて行くような感じだ。 10〜15kmは19分38秒、始めの10kmでちょっと貯金があるとはいえ、 こんな前半からペースが落ちていてはいかん。 それにそれ程離れていないのにこれだけ落ちるということは、 前の集団も若干ペースが落ち始めているようだ。 それに北向きから西向きにコースが代わって、 もろに向かい風を受けながら走る事になるということもあり、 再び前の集団に入っていくことにした。

集団で走るのは楽だが、中のほうに入ってしまうと抜け出せず ペースが自分の意志に反して固定されてしまう。 15〜20kmのラップは19分34秒、またもや貯金を使ってしまった。 実は数キロ前からペースがこの集団ではまずい事に 気がついてはいたのだが、中のほうに入ってしまったために 抜け出せずにいたのだ。しかし、このままではいかんと 何とか集団の先頭に辿り着くことができた。 ここからは、集団から離れて前の人間をターゲットに ペースを維持していく。中間点のタイムは1時間21分52秒、 ほぼ予定ぴったりのペースだ。しかし、ペースが落ち始めている 今の感じからすると、後半1分落ちるだけで済むとは思えず、 45分は厳しいかなぁと思いながら前の人間を目指して走っていった。 折り返しを過ぎちょっと気合を入れ直したお陰か 20〜25kmのラップは予定ペースに戻り19分23秒。 折り返しを過ぎてなかなかいい感じで走れている。 やっとリズムに乗って走れるようになった感じだ。 それにしても、風がいやらしい。先程の向かい風程ではないが 結構邪魔な風が吹き続けている。 もうちょっと頑張れば先程向かい風を受けていた西向きの コースを東向きに走るので、それに期待しながら角を曲がる。 すると急に辺りが無風状態に包まれる。いや、微かな追い風状態に なっているのだろう。追い風はかなりキツく無いと感じないものだ。 快調に進んでいくも、楽な時間は短いものだ。 直に風を感じない一時はあっという間に終ってしまった。 しかし、この5kmは19分16秒いいペースを維持出来ている。 若しかしたらこのまま行くと45分は行けそう、貯金は 1分20秒辺りを維持している。

しかし、やはりそこまで甘くはなかった。 向かい風ではないものの再び風が鬱陶しい、チームももぐみの 外人さん?に徐々に近づきながら一人一人パスしていくも、 やはりペースは若干落ちている、30〜35kmのラップは19分42秒。 だがまだ貯金は1分近く残っている。 本当の試練はここからやってきた。35kmを過ぎて西向きへの かどを曲がった途端あの向かい風が再び襲ってきた。 沿道の登りが自分の後ろの方に思いっきりなびいている。 勘弁してくれよ〜と言いながらも一人一人拾っていく。 しかし明らかにラップは落ち、4分以上掛かっている。 何とか踏ん張って早く曲がらせてくれ〜と思いながら走り、 やっと南向きに曲がるも披露した足には横風でもダメージはでかい。 気合を入れるもペースは上がらない、落ちたペースを 維持するのがやっとといった感じだ。 後5km地点で時計を見るとほぼ2時間25分、キロ4分を維持すれば 45切りは出来そうだがキロ4分も厳しい。 39kmくらいでやっとこさ東向きにコースが代わった。

あぁ〜こら楽やわ。再び無風状態の中を走っている感じ。 あと3kmのところでキロ4分ではすでに無理になっていたが なんとか変衆長の自己ベストは抜きたいと気力を振り絞る。 とはいえもうペースを上げる余力は余り残っていない。 40km地点を過ぎて5kmラップを見るとなんと20分27秒、 こらまた落ちたもんや。そして後2km地点を通り過ぎる。 時間は2時間37分11秒、あと2kmでキロ4分から11秒縮めるのは かなり厳しい。そして後1km地点、2時間41分8秒、 3秒縮めたがこれ以上上がるとは思えない。 更に競技場日近づき、追い風状態の東向きは終った。 後は気力を振り絞るのみ。何とか踏ん張って最後のトラックに入る。 そして最後の直線に入った時には目の前の時計は2時間44分50秒を 迎えていた。最後の直線を力を振り絞り何とかゴール! 時間は45分は切れなかったものの2時間45分7秒、 ほぼ目標通りの自己ベストを1分48秒縮めるほぼ満足の行く 結果が得られてホッと一息。今回はスタミナ切れを起こさず、 走り終わった直後のしんどさは若しかしたらこの間の 東京国際市民マラソンの時の方が上だったかも知れない(^^;

なにはともあれ今年最後の大会は終った。 何とか最後まで走り切ることができ、これでスピード練習に 移ってもいいかなと思うことができた収穫のある大会だった。 来年1月からもうちょっとスピードを上げた練習を始めたいところだ。




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