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科学的認識の進展による

二元論の復活


偶然

偶然は必然と双対します。
偶然と必然は秩序の実現を表現します。
秩序が必然だけであるなら、秩序は破られようがなく実現しません。
秩序が偶然だけであるなら、そもそも秩序ではなく混沌です。
秩序は破れて混沌に向かう必然にありますが、秩序の破れは偶然です。
全体秩序は偶然に破れて必然的に部分秩序を実現します。
物質存在の基礎をなす量子は、相互作用して実現して物理量が定まります。
隠れた変数等の必然的値はなく、偶然の値が確定します。
量子だけでなく、物質存在は偶然を介して必然的に実現します。

多様な存在であってもすべて質と量とがあります。
質によって他と必然的な区別があり、その量は他との関係で相対的に、偶然に定まります。
物質は物理的性質による区別がありますが、その性質の量は相対的に定まります。
波は波長と振幅と位相で定まりますが、その値は他との関係で定まります。
粒子の位置と運動量は同時には定まりません。

論理的にも対称性が破れる必然にあっても、どのように破れるかは偶然です。
どのように破れるかの要因があったのでは元々の対称性がありません。
完全な必然ではすべてが決まっていて、変化のしようがありません。

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_guuzen.
2023.11.19