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科学的認識の進展による

二元論の復活


顕在

意識は意識できる顕在意識と意識できない潜在意識からなります。
記憶も意識できる顕在記憶と意識できない潜在記憶からなります。
記憶では顕在記憶を陳述記憶、潜在記憶を非陳述とも表現します。

意識は脳での神経信号処理の表現として実現しています。
脳での神経信号処理のは膨大な神経細胞網で担われ、その表現のすべては意識されません。
神経信号処理の表現は意識にとっては潜在する表現です。
意識は脳での神経信号処理の表現を受容し、対象化する再帰表現を意識します。
意識は神経信号処理の表現ですから、疲労、アルコール、薬物によって影響されます。
受容した対象表現を再対象化しての再帰表現が顕在意識です。

顕在意識も意識程度の違いがあります。
環境音の中で光景全体を眺めているときは、漫然とした受容としての意識です。
逆に環境からの刺激をなくして感覚遮断*すると意識は混乱してしまします。
顕在意識は何らかの対象表現を受容することで活性します。
顕在意識は受容する対象表現を失うと、消え失せ、寝入ってしまいます。
目的を持つことで意識は絞られ、指向性を強めます。注意の状態です。
意識が対象に集中すると他の物事に注意は向かなくなります。夢中の状態です。

顕在記憶も記銘、想起の時には意識されますが、保持されている時は潜在しています。
記憶の保持の仕組みは明らかになっていませんが多分、刺激に応じた神経信号の入力から出力までの神経網の連なりが保存されるのでしょう。
普通の人は何度も記銘、想起を繰り返して記憶します。
手続き記憶は身体動作の記憶で、練習、訓練で潜在化します。
初めての行為、行動は始め意識して試みますが慣れると意識しなくてもこなせるようになります。
「何を目指すか、どこに注意するか」と意識する練習、訓練が効果的です。

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* は外部リンクを示します。
_kenzai.
2023.09.30