★ADAについてのおおまかな感想★


●はじめに

 おいらのADA車は結構珍しい車のようで,ランカスターのMLなどでも「それってどんな?」ちうことを聞かれることが多いです。
 おいらの場合,たまたま手に入れることができた中古車がADA車だったちうことで,ADA車が欲しくて欲しくてたまらなくて買ったちうわけではなく,また,車にも機械にも素人なので,「素人がADA車に乗った印象」程度のことしか書けませんが,興味のある方はお読み下さい。



●車間距離制御クルーズコントロール

 ADA車と聞いて,まず思いつくのがこれだと思います。
 これは,先行車がない場合には,アクセルを踏まないでも,ドライバーがセットした速度で定速走行しつつ,先行車がある場合には,フロントに装着された二つのCCDカメラから得られた画像情報を元に,先行する車との車間距離を適切に保つという機能です。
 使ってみると,アクセルを踏まないので,高速道路や基幹道路などで長距離を運転する時には「体的」には楽です。使い始めて間もない頃は,先行車の速度に応じて自車が実際に減速,加速することにちょっと感動しました。とはいえ,あくまでも「先行車との車間距離を保つ」機能なので,先行車の急激な速度の変化には対応しません。例えば,先行車が急ブレーキをかけて急に速度を落としたり,停車したようなときに,自車も自動的に急ブレーキをかけたり,停車するなどして対応するといった機能ではありません(ただし,警告音は鳴ります。)。そのような時には,当然,ドライバー自らが適切にフットブレーキやエンジンブレーキを操作して対応する必要があります。そのため,「体的」には楽ですが,「気持ち的」には,自分でアクセルを踏んでスピードを制御しながら走っている時と比べ,かえって緊張することがあります。当然,信号も多く,先行車の停止,発進の頻繁な街乗りや,アップダウンの激しい峠道では使えません。また,雨,雪,霧などの障害で,CCDカメラの目が効かなくなるような場合にも使えません(ただし,人間の目ではなく機械の目なので,そのような障害がなく,天候がよければ,夜間でも目は見えるようです)。
 あくまで,天候が良く,走行する車のあまりない,高速道路や基幹道路をゆったり走るときにのみ有効な機能です。逆に言えば,そのような道路を長距離,長時間にわたって走る時には使える機能で,そのような状況でクルージングしていると,自分で運転しているというよりも,ランカスターに乗せてもらっているような気分にさせてもらえます。実際,先日行った北海道旅行では重宝しました。
 余談ですが,カタログ上では,ドライバーが設定できる速度は50−100q/hの間とのことですが,実際にはそれ以上の速度で設定できました(いいのかこんなこと書いて)。また,当然,定速走行中でも,先行車を追い越すようなときなどにアクセルを踏めば,加速できます。



●専用カーナビ・オーディオシステム

 ADA車には専用カーナビ・オーディオシステムが搭載されており,他のシステムに変更することはできません。この辺の自由度の低さが,ナビや音にもう少し凝りたい人には敬遠されるかも知れません。ちなみに,カーナビはクラリオン製のCD−ROMナビ,オーディオは三菱電機製です。
 カーナビの印象については,「はじめに」にも書きましたが,昨今のDVDカーナビなどと比べると,正直言って,表示される画面の細かさ,情報量などの点でしょぼいです。しかし,自車の位置を差し示す精度はけっこう高いと思います。地図やPCナビを併用しましたが,ある程度これに頼り切りでも栃木県から筑波や北海道や山形まで行って帰ってこられる程度のモノではあります。
 また,最近マイナーチェンジされたADA車にはDVDナビが搭載されているようですので,おいらの11年車よりも,画面表示や情報量は良くなったのではないかと思います。
 オーディオについては,車載オーディオとしては,「そこそこ」いいのではないかなーと思います。車載オーディの一般的なレベルがいかほどのものであるかは分かりませんので,印象として,ということです。
 ナビもオーディオも決して高いレベルにあるとは思えません,「悪くはない」ちうレベルにはあると思います。こういったものに凝る人には不満であると思いますが,そうでない人であればまあ充分ではないかと思います。ADA車を所有することから得られるプラス面と,この辺の不自由さからくるマイナス面と折り合いが付けられるか,ということだと思います。



●車線逸脱警報と車間距離警報

 車線を逸脱しそうになったり,ADAが適切と認識する車間距離より先行車に近づいた場合に,「ピピッ」という警告音と警告灯とでドライバーに警告します。
 買う前は,街乗りなどでは鳴りっぱなしでうるさいのではないかという心配がありましたが,適度な警告という印象で,運転中,違和感を感じることはほとんどありません。
 とはいえ,レガシィは,車線内をしっかりトレースしながら安定走行できる車であるし,車間距離もスピードに応じて適切にとれる,ある程度熟練したドライバーにはいらない機能かもしれません。



●最後に

 ADA車を約一年間乗った者として,もう一度ADA車を買うかと聞かれたら・・・おいらだったら,ADA分の値段をナビやオーディオにまわして,普通のランカスターを買う・・・と答えるでしょう。
 まあ,そうは言っても,おいら的には,ADA車であるかどうかを抜きにして,ランカスターオーナーであること自体に,非常に満足していますがね。