２００５／１２／２０

最初に御注意

　警察調書の内容を　複雑な関西言葉で書いております

　正直　書いてる本人でも難解な文章です

　ゆっくりと時間の有る時に　お読み下さい“和歌山行き”です（笑）



「ところで電機屋さんが　なんでこの男と知り合いですのん」

「おいおい兄ちゃん　この男（塩川）と知り合いちゃうで　これは仕事やがな」

「えー仕事ですんかいなー」

「そやがな朝の内に　宮浦さん云う人から電話が有ってやなー

　あーそや　これ先に言うたらんと話がわからんわなー　

　兄ちゃんなー　便利屋て知ってるやろ　この頃電器屋やってても今一

　なんでなー　便利屋も併せてやってんねん　解るか」

「この頃は大手に食われて“しんどい”らしいですねー」

　

注　しんどい＝疲れる＝儲からん



「そや　今一儲からん時代になってしもたから　しゃーないわなー

　朝の内に　宮浦云う人から　便利屋に電話で

宅急便営業所へ荷物取りに行って　西宮北口駅まで届けて

くれはりますかと

　問い合わせがあって　昼頃かなー2度目の電話で　

1時30分に塩川と言う30代の社員を駅に行かせますので　

荷物を渡してやって欲しい

云う事やねん」

「依頼は宮浦と云う男から在って　受け取りは塩川と云うてましたか」

「うん　そない云うてた」

「宮浦と塩川は同一人物てな事は　ありませんか」

「何でー　別人やでー」

「電話での事で顔は見てませんわなー　今までの経験上よほどの事が

　無いと電話では　名乗った名前どうり別人に聞こえるんですわー

　その辺はどないです」

「そない云われたら自信なくなって来たがな　

別人やと思うたけどなー　ちゃうかー？」

「調べでは　この男一人で詐欺働いとるんですわ　それで同一人物かと

　思いましてん」

「詐欺犯かいな　このダンボール箱には＊＊百貨店外商部と

　なってるけれど　中身は何が入ってんのん」

「大抵　商品券ですわー」

「商品券が蜜柑箱大のダンボールに入ってる云う事は　大分の金額やな」

「細かく箱に入ってるらしいですわー　そうそう　その箱の所有権　

今は　お父さんにありますんで　所有権の放棄ちゅう書類にサインして

もらわなあきませんねん」



ウーン　難儀な事になってきました　商売とはいえ詐欺の片棒担ぐところ

危ない話ですけど　根っからの“いちびり”ですから　楽しんでます。



注　いちびり＝何にでも興味を持つ　おっちょこちょい　

続く