2009/11/10

 
  萬屋電右衛門「もぐら兄」3  
 


 ゴミ全体を観察すると 一っのパターンに気が付きます

ホカホカ弁当や惣菜を入れてたパック ペットボトルや缶の飲料系

その上から新聞紙を広げたので覆うているのですねー

同一パターンが上から下へと 延々層を成して続くのには恐れ入りました



その新聞紙には人の姿が クッキリと型に成って残っていました

掛け布団や毛布の類は全く無いのですが 必要無いのです 

部屋全体が暖かく湿度も保 特有の臭い付き まー臭いは別として

室温は冬でも植物園の温室状態だったはず 



自然床暖房の秘密

紙類やペットボトルに付着した食品カスが 年月と共に自然分解

分解に酸素が必要ですから酸化熱の発生 それと共に水も発生し

分解作用がより増進 4~5年経った下の層では水が含みきれず漏れ出し

下の住民が雨漏りすると 大家に訴え出たのです



表面に近い乾燥した部分を片付けるのは 紙やペットボトルなど軽く簡単

下層になる程水分が混じりドロへと変化するので 清掃作業も大変

室内にも係わらず 土木作業用のスコップ使用で切り取り掘り出し 

ゴミ袋へと詰めるのに 4人掛かりで7時間の仕事量 

契約とするか見積り金額は余裕があり 足が出る事は有りませんでしたが

 大変でしたですわ(笑)



それ以来 この自閉症ぎみモグラ兄は不思議と電右衛門には懐きまして

水洗便所の水が止まらないから 年に一度は故障するエアコン修理と取替

エアコンが真夏時に故障すると 室温は忽ち体温以上に上がるのですが

状態が状態ですし 窓などこの場合は恥ずかしくて開けられませんからねー

電右衛門も心得た物で モグラ兄からエアコン故障と電話が在れば

最初から取替用のエアコンを用意し 走って行く段取りの良さ



そんなこんなで6年経って 2度目のゴミ回収作業も終えたのですが

モグラ兄には反省とか改心とかの変化は 微塵もありません

当然 社会人としての立場をわきまえた電右衛門が

ワザワザ 小言や説教染みた嫌味を言う訳もありませんから

モグラ兄は現在もゴミ山作りに せっせと励んでると予想しますなー