11.01 sun

ちゃんとの店に機材搬入。とりあえず音は出る。問題発生。一緒にやるDJがいない!ひょっとしたら6〜7時間ひとりかも。ま、いいか。楽しもう。休みたきゃ長い曲かければいいし。ちゃんとを出て、妻に頼まれた白いせっけん箱を探しにいく。ない。百貨店から無印、アクタス、FLANC FLANCなど回ったが、ない。心斎橋なのに、ふつうの白いせっけん箱すら買えないとはいかがなものか。家でお好み焼き。そして妻とダイヤモンド・ゲーム。

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1998.11.02 mon

コックン・ヴィッチ「森の魚」展@ガレリア・ピカロ。神戸で頑張っている井上"コックン・ヴィッチ"君の展覧会が天神橋1丁目のギャラリーで初日。観に行く。ピカロは古い洋館でいつも良い展覧会をやっているが、今回は3階からでっかい壁画を吊り下げてきた井上君。以前にくらべてメッセージ度が減り、その分、色が出てきた。すごくよくなっている。

EMレコードの江村さんからHARMONY GLASSの前身TONY RIVERS&THE CASTAWAYSのシングルとレアなTONY RIVERSスタジオワークスのコンピレ−ションのアドバンスCD(白盤)が送られてきた。イギリスのビーチボーイズ、TONY RIVERS再発の偉業は日本よりも海外で絶賛だそうで。もちろん中身も最高。サーフサウンド、メロウソウルが全部コーラスワークされてて、クリスマスソングまで入ってる!江村さんの惚れ込みも当然。(ちなみにジャケットはPAT。つながってるね)好きでなきゃできない、いや好きでもなかなかできない素晴らしい仕事。これからも頑張って!

Kens Chanto Dining レセプション。オープニングからすごい人。濃ゆい面々が続々来店。3階のパーティスペースぎっしり。はじめはボッサなどかけていた僕も、客のニーズに合わせて次第にいつものCITYLIGHTS展開に。電通のみなさん、グランの南方氏、フォースの金正、浜崎健、ドッグカフェの樋口さんなどなど知った顔も一度にみれる。インテリアデザイナーの森田恭通氏はやはり真っ白のズート・スーツで登場。僕は絶賛しまくり。TBSの山根さんも来てくれた。なんだかんだで9時から3時まで6時間。自分で自分を褒めてあげたい。評判は良かったみたい。

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1198.11.03 tue.

ミズモトナオミ展@ピクチャーギャラリー。最終日になったがやっと来れた。ミズモトもマックを使いだして自分のメッセージをうまくコントロールできる表現をつかみつつある。写真や言葉にはまだまだ青いところがあるが、それも彼女の良さだから。会場のスガシカオのBGMもなるほど。本人はいなかったのでメッセージを書いて帰る。あとでファックスが来たのだがアフロヘア−の娘がミズモトだったとは。すごいイメチェン。気が付かなかった。声かけてくれよう!

EAST RECORD@日本橋。イギリス〜フランス〜イタリアと、長〜い買い付けツアーから戻ってこられた佐藤さんに会いに行く。大阪で(日本で)おそらくナンバーワンのサントラ目利きだからさぞかし、と思いきや、想像以上のレア盤大会!買い付け総額300万円!まだ値段はついていないがジャケットは見られる。「姉妹」とか「7×7」、ピッチオーニ、モリコーネの激レア盤もぞろぞろ。「男性/女性」の7インチなんて見たことない!イタリアン・ライブラリーモノも100枚では効かないか...。お店で買い付け話を2時間くらい聞く。行かれる前に「じゃあ、サルヴァド−ルとか子供モノあればお願いします」と頼んでおいたらちゃんと取っておいてくれた。シングル、アルバムあわせて15枚。ぜんぶいただきました。高かったけど。もうすこし整理がついたらまた覗こう。でもあそこはヤバすぎる。お金いくらあっても足りない...。といいながら帰りになんばブックセンターで古本。PETER GALASSI「Pleasures and Terrors of Domestic Comfort」を¥800で買う。

うるま御殿@大正。大阪ドームで仕事中の妻と待ち合わせ。大正で沖縄料理。うるま御殿でソ−キにミミガ−にゴーヤチャンプルにスルルーの唐揚げにオリオンビールにくらのお湯割り。8時からの民謡ライブは飛び入り続々。まあ、こんな夜もある。

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1198.11.04 wed.

イラストレーター狩集さんが遊びに来てくれる。いつもの顔の展覧会を11.28よりラブリッシュでやるらしい。レゲエバーの入り口で、ハガキに顔のイラストを描き続けて壁に貼り店を絵でいっぱいにしようという企み。おもろそう。ついでに過去の作品ファイルを見せてもらったが、驚き。2丁目劇場やランキンタクシーの仕事は知ってたが、セントアンズのロゴもそうだったのか!昔から店の前でブルーに光るあのロゴがすごく好きで気に入っていたので、こんな近いところに作者がいたとは。感激。いっしょにピカロのコックンビッチ展覧会に行き、井上君を紹介。意気投合。一緒になにかやろうぜ、オー。

M&CO BOOKSELLERSの松浦さんから本とどきましたFAX。こないだの古本めぐりのこととか星陽子のことをRELAXの原稿にされたそう。また一緒に遊びましょう。

サルヴァド−ルは、オリジナルが素晴らしい。「シェリー」なんてオールディーズのカヴァ−もあるが、オリジナルのキレ具合といったら。まだ全てを聴いてはいないがいまのとことろ、ターザンのカップリングの「Quest-ce qu'on est bien dans son bain〜サルヴァド−ルのいい湯だな(谷口訳)」が僕のなかではナンバーワン。

夕方から藤田幸恵さんから電話。「ちゃんと」のオープニングに行きたい。ということだったが、妻がすでにちゃんこ鍋の準備中。ということで「ちゃんと」はやめてウチで「ちゃんこ」ということに。飲みつつ、レコード聴きつつ。喋りつつ。ダイヤモンドゲームしつつ。秋の夜長は更けていく。

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1998.11.05 thu.

TORTOUSE@クラブクアトロ。予想以上の音の存在感。ラフながらも計算されたパフォーマンスが途切れなく続く。ダヴのイメージがかなり強いリズムパターンに、独特の上昇〜下降を続けるギターリフが重なると、もはやト−タスの世界。3人ヴァイヴ(ハイラマに続きトタ−スでもヴァイヴの役割が重要)によるライヒ風ミニマムナンバーや、中国残留孤児のNHKナレーションにエフェクトをかけるなどの実験もあり大いにハマる。本編はきっちり1時間。アンコールの歓声がPAで反復・増幅されるなかメンバー再び登場。アンコールはまるで壊れたリターン・トウ・フォーエヴァ−。興奮した。会場で半野くんに久しぶりに出会う。最近サントラのレコーディングが続いているそうだ。

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1998.11.06 fri

MOSA@なんばシティ。サザンオールスターズの展覧会。MUSEUM OF SOUTHERN ART〜MOMAをもじってMOSAだと。仕事で見に行く。サザンのアートワークって、正直いってあまり僕の好みじゃないけれどそれなりに楽しめた。ビジュアルに対するサザンの下品さが、コンテムポラリーのフィニッシュとはズレているんじゃないかと、お節介ながらいつも思う。半魚人のフィギュア(¥4,000)ってやっぱりファンは買うんだろうな、ブリストルパック入りだから2個とか(笑)。

TECHNO TERAPY@中之島公会堂。赤れんがの中之島公会堂80年記念で行われた、森村泰昌プロデュースのアートイベント。公会堂全体を使った立体的なアートを体感できる趣向。狭いトンネルをくぐらされたり、アトムカーという車に乗ったり、パフォーマンスを見たりという内容。「こころとからだの美術館」というテーマからか、案内係は全員ナース服。それで?という感じ。どうもこの手というかこの一派のすることにはあまりグッとこない。入り口でナビゲーションというか、展覧会の案内ビデオというのを観さされるのだが、その時点で「はいはいはい」って思ってしまった。まあ、仕方ないか。公会堂はこの秋から改修工事に入って、3年間できれいになるとか。安藤忠雄にまさかずによかったね。

DRAMIC@METRO。先週から京都のギャラリー・コクトーで行われているミック板谷さんが、ライブペインティングのパフォーマンスを行うというので見に行く。今日は展覧会3本コ−スだ。ロマンザ松山氏久々のDJ。というだけで楽しみ。加えてチャ−べくんパーカッション、ダムタイプの黒人ダンサーに、トランペッタ−という布陣。すばらしかった。松山さんの無伴奏チェロや実験ヴォ−カルものに重なるペットとパーカッション。そのなかでミックさんがすいすいと絵をしあげていく。ミックさんの王国が現れる。テーマはイカロス。ダンサーが持つカンバスに羽を描くミックさん。月、そして太陽。絵を抱えてダンサーは去っていく。すべてが即興でしあがっていく。緊張感とミックさんをよく知るメンバーの感性。松山さんがすばらしかった。

おわってからLES PLUSで来ていた田中君とミックさんとしゃべる。この間の古本市の後、京都へ向かうJR大阪駅で偶然に田中君とミックさんが出会った話、ハイラマズのステージ上で田中君がバンドと4曲セッションした話などなど。ビデオはプライムファクターのメンバー制作。短いながらセンス良く仕上げてた。

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1998.11.07 sat.

heter-o-doxy works「ステカン展」@WCLOCK。大阪のグラフィック界の新鋭(といわれて長いが)清水正行氏率いるピーター・オ・ドキシー・プロトプラストの展覧会。テレクラとか不動産のモデルルーム案内とかで街に氾濫しているステカンをグラフィカルにデザインするという展覧会。おまけにデザインされたステカンを街に置いてくる。という趣向が楽しい。どこかで見たようなグラフィクばかりというのが気にもなったが、コンセプトだけでオッケー。楽しいので見に行ってください。カタログも凝っていて、ここまで遊べる徹底ぶりが素晴らしい。

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