生涯学習インストラクタ制度についての紹介

生涯学習を考える(1)

 


●生涯学習指導者資格制度の概要

1級生涯学習証書

◆生涯学習インストラクタ1級・2級の2種類がある

 

◆資格発行者・問い合わせ先 

80円切手を貼った返信用封筒を同封し

 

〒114 東京都北区中里1−15−7

財団法人 社会通信教育協会 あて

 


 

(以下は財団法人 社会通信教育協会のパンフレットより引用です。)

 

今日生活の多様化、趣味の多様化、余暇時間の増大などを背景に、

高齢化社会を迎えて、ますます生涯学習の必要性が高まってまいりました。

行政面でも「生涯学習振興法」が施行し、さらに、生涯学習審議会の

「生涯学習の振興方策」の答申を受け、本格的な生涯学習社会の

構築に向けて体制が整いつつあります。

このような時代の要請を受けて、財団法人 社会通信教育協会では

文部省認定社会通信教育講座修了生の学習成果を積極的に認定評価し

全国各地の地域における多様な生涯学習活動を推進・指導する人材養成

を図るために、生涯学習インストラクタ制度を開設しました。


 

解説と補足「生涯学習を考える」

 

第1級生涯学習インストラクタ(コンピュータ) 西川 敏弘

 

この資格は、いわゆる生涯学習ボランテイアを養成・認定するためのものです。

したがって、講師をしてお金もうけをするという性格のものではありません。

ご存知のように文部省の社会通信教育は、基本的に利益を追求していません。

私は、今までに、いろいろな資格を取得する時に文部省の社会通信教育を利用しました。

昭和63年には、電話技術講座(電子文化研究所)の終了で、この社会通信教育協会の推薦をいただき、文部大臣賞もいただきました

この事は、私にとって生涯学習指導をはじめるきっかけになりました。

文部省が、直接発行する資格ではありませんが、私の場合 この資格取得者であることから「神戸市生涯学習市民講師」制度発足にあたり、神戸市教育委員会から制度への登録・協力依頼文書をいただきました。

 

このように、この制度は、各地の教育委員会において、「生涯学習の推進のため必要な資格」と認識している証拠だと思っております。

 

2級は、文部省認定通信教育のうち 生涯学習インストラクタ資格対象講座

を一定の基準以上で終了し団体の推薦を受ける必要があります。

 

また。1級は「指導方法・生涯学習ボランテイアの専門通信教育」や実地講習セミナーなどを受講し、文部省認定通信教育の実施団体より推薦を受ける必要があります。

 

すなわち、単なる知識を持っているだけでなく 体系的な知識による・指導や

生涯学習に不可欠な「通信教育」で「正しいまなびかた」を教えられるように

しているものだと思っています。

 

私も、本職は教員ですから、「ある意味では、学習ボランテイアというのは自分がプロ(職業)でやっている領域を侵すものではないか」という指摘を受けたこともあります。

 

しかし、社会通信教育協会は、この生涯学習ボランテイアの存在価値が高まれば、社会通信教育の存在意義がさらに高まると考えているに違いないと思います。

私も、定時制高校の教員ですが 働きながら学びたいという気持ちの人が多いと

いうことを感じております。(特に最近高卒以上の社会人も受け入れているので)実際、学習ボランテイアに「すべてを求める」というのはやはり無理があります。

 

 既存の制度をうまく利用しながら(たとえば、基礎的なことは通信教育で学び、そのうえでわからないことをボランテイア講師との学習会などで学ぶとか)、自分のライフスタイルや学習目的にあわせて生涯学習を推進するのが良いのではないかと思います。

 

また、学校教育では、当然カリキュラムがあり、与えられた学習が基本になります。しかし生涯学習においては、学びたい人がそれぞれの、目的やレベルにあわせて学ぶ方式のものが適切なものも多くあります。

 特に、趣味・教養に関するものは、その方が良い場合が多いと感じます。

 

、しかし、生涯学習には、もう一方で違う要素があります。

それは、新たに知識・技術を身に付けて、仕事に生かしたいとか、転職・再就職に生かしたいという意識がある場合です。

これらについては、「職業技術」として、学習目標については明らかにある程度のレベルが要求されます。それは公的な資格検定と関連する場合が多いようです。このような性格のものでは明らかに学習しなければならない内容は決まっているため「カリキュラム」に基づく方が良いと思われます。

また、青少年が学校の教科以外で学ぶものとして、将来の職業に役立たせたいという場合などはまた違った立場になるでしょう。

たとえば、私は少年時代より「アマチュア無線」や「電子工作」などを趣味としましたが、これらの基礎知識は通信教育で学びました。

 

そして、アマチュア無線家の方々から、いろいろなことを教えていただいたからこそ、この電子情報通信関係のプロの道に行けたのだと思います。(詳細は私のホームページの経歴参照)

その意味ではアマチュア無線などは、お互いに無償で教えあう生涯学習の実践をしている世界であると思っております。

(このことは、最近のパソコン通信のフォーラムやインターネットのホームページなど「パソコンのい趣味」にも共通する要素があると思っております。)

 

いずれにしても、生涯学習については、いろいろな立場の人が、いろいろな思いで参加されていると感じております。

 

よく「無償(ただ)ほど高いものは無い」とか「安かろう悪かろう」というような認識から ボランテイアの生涯学習や社会通信教育、定時制工業高校などで行われている「生涯学習社会への取り組み」を軽視する風潮もあるようですが、このような時代だからこそ「何が本物か」を見極めることが必要になると思っております。

 


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( URL http://www.hi-ho.ne.jp)

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