1998年の初釣りの釣行記です。


その日は朝5:30出発の約束であった。前日の夜、目覚ましは5:00にセットし、11:00には布団に入っていた。 父はもう車に乗って待っていた。時間は5:40少し機嫌が悪いのは他人から見ても明白だった。 「ごめん、ごめん。」と謝るが「用意は前の日にしておけ!」と叱られてしまった、いつになっても 私は父の子供なのだ。  目的地は外房のある海岸、サーフフィッシャーには有名なポイントで、狙いはシーバス、ヒラメ コチのどれか釣れる魚だ。 最近、東京湾横断道路が開通して有名になった、木更津を通過して行くコースを取り、現地を目指す。 最近の釣行で行きは父が運転、帰りは私が運転となぜか決まっていて、今日も朝は父の運転である。
 父がソルトウォーターフィッシングを始めたのはおよそ3年前、父と母がドライブに出かけた ある海岸で、父が波の中に見える小魚を追いかけるシーバスの姿を目撃した事から始まった。 その次の週末にはもう竿をもった父の姿がその海岸にはあった。私も話を聞き、違う海岸ではあった が寒空の下で竿を振っていた。私がシーバスを初めて釣ったのは約10年前、京浜運河であり、近くにある会社の寮生活をしていた頃である。
最大の魚は70CMであった。
 父はこの釣りを始めて3年も経つのに、専用の竿やリールをまだ揃えていなかったので誕生日を 口実に、家族の皆から少しずつお金を集め、足りない分は本人の負担で竿、リールのセットを購入 する事を勧めた、結局前日になって購入を決意し、私も同行してセットで購入した。だからその日は新品の道具での試し釣りでもあったのだ。
 現地に着いたのは9:00位であった、すでに3人程ウェーディングで釣りをしていたので釣果を聞いてみるが、皆釣れていないとの事であったのが
なかなかいい波が続いているのでねばっているらしかった。しかし10:00を過ぎると釣り人の姿は消え、私たち2人だけがしつこくキャストを 続けるのみとなっていた。その間私がヒラメらしき魚を1度掛けたがバラしてしまい、父はアタリ すら無い状態であったので、あまり粘らずにポイントを変えることにした。 移動の途中なかなか良さそうな磯を発見し、サラシをくまなく攻めるが、父がキタマクラを1匹釣り上げ、新しい竿での記念となってしまった。私にはアタリすらなかったので大きく場所を移動する事となった。途中昼食を取り、おみやげを購入し(魚ではなく、南房名産の花)、北上した。
 次のポイントはやはり砂浜でさっきの場所より急深になっているいる場所を選んだ、回遊がより波打ち際であろうと思われるからだ。それにその場所は正月にナブラを目撃したポイントであったし 目の前に鳥の群がいて、しきりに何かを取っていたので両者気合いを入れ直して攻めることにしたが、急深なのでそれほどウェーディング出来なかった。 しかし私が少し大きめのルアーをセットし、3〜4投するといきなり竿が引き込まれる強烈なアタリ、同時にフッキングに成功、さらに同時にガッツポーズ!魚は引き波に乗り、強烈に沖に逃げるように感じられたのでシーバスだと思われた、なんとか波打ち際まで寄せてくるが魚が見えない、しかも グングンと引く引き込みは一向に収まらない、寄せ波を待って魚を誘導し、浜に打ち上げさせた魚は 40cmオーバーのサーフでは中型のヒラメであった。これまで何度かヒラメを釣り上げた事は あったがこのサイズでこんなにファイトしたヒラメは始めてだったので少し驚いてしまった。
これでなんとかボウズを免れた2人は、さらに欲を出し、より大きく、より多くの魚を釣るべくキャストを続けることになった。結局日没まで粘ったが、その後アタリもなく、腰も痛くなったので、納竿する事にした。
 当然帰りの運転は私であった。


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