オーダーに、共通しているのがあの柱についている、フルト(すじ)です。柱一本に20のすじをアールに削ってできています。フルトが有るからあのオーダーは美しいのです。
それでは、なぜすじをつけたのでしょうか?・・・法隆寺の丸柱にすじは入っていません。
パルテノンの写真http://www.indiana.edu/~kglowack/athens/images/07.019.JPG
かってに解釈
設計者は設計にかかる時、この建物の目的は何で、どう見せたいか、考えます。
ギリシャの神殿を頼まれた設計者は神殿を空中に浮かせたかったのです。
神殿は独立柱で囲い、外部に壁は有りません。
(コルビジェのピロティーをすでに考えていたのです。)
丸柱は屋根・梁を支えるのではなく、空中に浮いた神の住まいから吊られた、スダレの様な物(又は光線)に見せたかったのです。
パルテノンはプロポーションが良いと言われ、そうかなー?と思いながら見ていました。柱部分はシンプルなのに、梁から上の三角屋根の部分がゴチャゴチャしていて、取り合わせがバランスしてないと感じていたのですが・・・
三角屋根、梁から上が神の住まいで、空中に浮いていると思ってあの建物を見ると、納得です。
あの柱のふくらみ(エンタシス)は束ねられたスダレのふくらみで、下から見上げた時、遠近感を強調し、高さを感じさせているのです。
柱は脇役で目立たない方が良かったのです。その為のフルトだったのです。
でもそうして見ると、梁から上の神の住まいのプロポーションは横長で、とても変です。
又々パルテノンのプロポーションの良さが解らなくなってしまいました。