| ■ 1月の行事 春を迎える行事 |
正月は、年神を家々に迎えてまつる行事です。年神は大晦日の夜に訪れ正月飾りを取り払う7日や15日ごろ帰られます。元旦から始まる大正月は年神をまつり、15日を中心とする小正月は作物の豊穣の予祝(前祝い)の行事や一年間の吉凶の占いが行なわれます。 ■若水 元旦早朝に汲む水。年神に供え、福茶(昆布、黒豆、サンショウ、小梅等を入れた煎茶)や雑煮に用いる。 ■恵方参り 元旦未明、恵方にあたる神社仏閣へ詣でる。 ■正月の祭壇 床の間や神棚を年神の祭壇とする。注連縄は恵方をあけておく。 ・(歳徳棚を恵方に向けて臨時に設置する事もある。) ■門松・注連縄 門松は年神の依代(心霊が宿る呪物)松を門口に釘で打付けたり、そぎ竹を添えたりします。注連縄は裏白、譲葉、海老、橙、蜜柑、柚子、串柿、昆布、かや、かち栗、馬尾藻、炭などを付けて、戸の上に飾ります。 ![]() ■正月の膳 @屠蘇酒 サンショウ、肉桂、防風、桔梗などの薬草を調合して酒や味醂にしたしたもの。邪気を祓う Aのし鮑 鮑を薄くのして乾燥させたもの。儀式の時の肴として用いられる。 B雑煮 年神に供えた餅や食物を下げて皆で食べる直会(なおらい)の料理 ■初夢(一年の運勢を占う) 正月2日の夜の夢。一年の吉凶を占うとされ、一富士ニ鷹三茄子が大吉夢。枕の下に宝船の絵を敷き、凶夢を見た時は川にながした。 ■七草(冬場のビタミン補給) 正月7日の朝、無病息災を願って7草粥を食べます。 (一合雑炊、二号粥、三合飯と言います) ■鏡開き(神に供えた鏡餅食べて運を開く) 11日は正月に供えた鏡餅を下ろして、雑煮や汁粉に入れて食べます。「割る」(悪)は忌み言葉で、餅も刃物で切らずに手や槌で小さくします。 ■小正月(陰暦の正月) 1月15日前後小豆粥を食べて祝います。その時の焚き木で女の尻(腰)を叩くと子が出来るといわれています。 ■左義長(とんど) 小正月の火祭行事 松飾り、注連縄、書初めなどを燃やす。餅を焼いたり身体をあぶって無病息災を願う。はやし言葉「尊や尊」(とうどやとうど)がとんどになった。 |
| ■ 2月3日または4日 節分(立春の前日) 邪気を追い払って春を迎える |
| 追難、豆撒きのほか、鰯の頭や柊の枝を戸口にさし、臭気の強いものを焼くなど、邪霊悪鬼の進入を妨げる行事。 ■豆撒き年男が「鬼は外、福は内」と唱え、その年の恵方に向かって撒く。年の数だけ豆を食べると厄払いになると信じられている。 |
| ■ 3月3日 雛祭り (娘の幸せを願う) |
| 川辺で禊(みそぎ)を行う中国の風俗にならったもの。紙人型で身体を撫でて穢(けがれ)を移し、川や海に流しました。この祓いの人形が発展しひな人形を飾るようになりました。 江戸では雛壇を多くすることがはやり、京、大阪は簡素で、二段の上段に御殿を置き、内裏雛を飾ったそうです。京生まれは三官女、随身、衛士があり、江戸では五人囃しがさらにふえたようです。 − |
| ■ 3月20日ごろ 彼岸 墓参りし仏前にぼた餅を供え故人をしのぶ |
| 梵語(ぼんご)の波羅蜜多の意味。煩悩に満ちた此岸(しがん)を離れ、涅槃(ねはん)の彼岸へ到達すること。 浄土思想では、太陽が真東から昇って真西に沈む彼岸の中日の日没時に、太陽を観望して西方の極楽浄土のさまを観想する修行があり、日想観といい、これによって極楽浄土へ行けると考えられた。 − |
| ■ 4月01日 エイプリルフール 4月ばか |
| ヨーロッパの習慣行事。イギリスでは午前中だけ嘘をついても良いルールとか。 − |
| ■ 4月08日 花祭り お釈迦さまの誕生日 |
| 寺にお参りして、誕生仏に甘茶を注ぎ、礼拝をします。甘茶を家に持ち帰り、無病息災を願って飲みます。 − |
| ■4月13日 十三参り 十三歳の少女が主役 |
| 陰暦の3月13日、数えで13歳になった少年・少女が虚空蔵菩薩にお参りして、知恵と福徳を授かる年中行事。 京都市嵯峨の法輪寺は「嵯峨の虚空蔵さん」とよばれて親しまれているとか。 渡月橋を渡ってお参りし、帰りに渡月橋を渡りきらないうちに振り替えると、授かった知恵と福徳は消え失せるといわれている。 − |
| ■5月5日 端午の節句 男児の成長を願う |
| 中国楚の詩人屈原が憂憤のあまり投身自殺した日にあたり、霊前にチマキを供えて食べた。 この日にショウブやヨモギの薬草を摘んで、門戸や軒にかけたり菖蒲酒を飲み、邪気や疫病を払った。 清少納言の時代には菖蒲湯につかったりした。 江戸時代、ショウブが尚武に通じることから武者人形や鯉幟を飾る風習がうまれた。 − |
| ■6月1日 衣替え 時候の変化に合わせて衣服や調度を変える。 |
| 衣替えは、気候の変化に応じて快適に暮らす知恵であり、精神的にも気分を一新する行事。 平安時代、冬装束と夏装束を陰暦の4月1日と10月1日。江戸時代には、4月、5月、9月に行われた。 現在では、学校の制服や、銀行、ホテルのユニフォームにみられ、単衣物と袷を着替える。 − |
| ■7月7日 七夕 年の一度の星祭り |
| 牽牛星(わし座のアルタイル)と織女星(こと座のベガ)を祭る行事。 奈良時代に中国からゆたわり、江戸時代短冊や色紙に七夕の歌をかいて笹竹に結びつけ、品川沖にながした。 七夕送りの行事は、お祓い、禊(みそぎ)を取り入れたものである。 |
| ■ 8月13日〜16日 盂蘭盆(うらぼん) 正月と並ぶ大事な行事 |
精霊棚を作り13日に精霊迎えとして、先祖霊が迷わず訪れるように迎え火をたきます。![]() 精霊棚には位牌を安置し、飲食物・果物・野菜を供えます。 精霊棚の下に餓鬼棚(無縁棚)を設け、祭っててくれる子孫のいない餓鬼・無縁仏のためにも供物を供えます。 16日には精霊送りの送り火をたき、家の門口でワラや苧殻を燃やします。 地域共同で行われるのが、精霊流しや大文字送り火です。 (精霊棚を設けずに、仏壇をそのまま祭壇とする地域もあります。) ご先祖さまや肉親を、墓から我家の仏壇へお迎えして、起居を共にします。 仏壇はお座敷か家族の起居の中心に設けます。 東向きか南向きとし、二階がある場合、仏壇の上は人が通らないプランにします。 マンションでは難しいですが、仏壇の上に雲の絵を描き、上は天空の表現とします。 (古いと思われても身内に不幸があると、仏壇は必需品ですね。) - |
| ■ 9月15日 十五夜 中秋の名月をめでる |
![]() 風流な月見とともに、秋の収穫を願う行事としておこなわれていました。 芋名月といわれ、里芋を供えました。 後に稲作が発達し米の粉から作った月見団子を里芋とともに、ススキの穂などを添えて供えます。 (月見行事ができる住宅なんて風流ですね。) − |
| ■ 10月中旬〜11月下旬 虫干し 大事な衣類や書籍を守 |
| かっては梅雨があけた夏の土用のころ行なわれましたが、最近は湿度の高い土用より、空気の乾燥して、虫の産卵も少ない10月ごろ行われることが多い。 好天がが数日つづいた快晴の日の、午前9時〜午後3時が最適。 − |
| ■ 11月23日 新嘗祭 宮中の収穫祭 (勤労感謝の日) |
| 秋の収穫期にあたり、その年に収穫した新米を神に供え、自らもこれを食して感謝します。 − |
| ■ 12月13日 煤払い 一年ぶりの大掃除 |
| 家の内外の埃や汚れをきれいに掃除し、年間の厄を払う。 煤払いには長い笹竹を買い、一家の主人が神棚と仏壇を掃除、家族が手分けして玄関から床の間、台所・便所等を掃除します。 掃除に使った笹竹や、大き目のゴミをまとめておき、1月15日の左義長の時に燃やします。 − |
| ■ 12月22日ころ 冬至 太陽のよみがえりを祭る行事 |
| 冬至にカボチャをたべると中風や風邪にかからず、魔除けになります。 柚子湯に入ると風邪をひかず、ヒビやアカギレも治ると言われていました。 (今だったらアトピーとか気管支ゼンソクですかね。) − |
| ■ 12月31日 大晦日 年越しそば 除夜の鐘 |
| 昔は日暮れどきが一日の境でした。 大晦日は日が暮れるとともに新しいとしとなったのです。 (だから夕方に食べるそばが”年越しそば”だったのですね。) 長寿・幸運を願って年越しそばをたべます。 食べ残すとあたらしい年に金で苦労するそうです。 百八つの鐘を聞きながら煩悩を消滅させます。 京都東山は除夜の鐘を聞く格好の場所だそうです。 (住むなら除夜の鐘が聞こえる場所が良いですね) |
| (参考文献) 「暮らしに生きる日本のしきたり」・「住まいの12ヶ月」 |
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