現在、ロシアの名門サンクト・ペテルブルク(旧レニングラード交響楽団)をはじめ、プラハ交響楽団、スロヴァキア・フィル等の常任客演指揮者を務める。
2001年には北欧にも活動の場を広げ、大作曲家グリーグが音楽監督を務めたノルウェーの名門ベルゲン・フィルの定期演奏会(2001年2月)を指揮して北欧デビューし好評を得る等、世界にはばたくマエストロである。
1995年11月には日伯修好100周年記念の歌劇「夕鶴」公演(南米初演)をブラジルで指揮し、オペラの分野でも文化大使として大きな成果を上げた。
現代作品・邦人作品の演奏に於いても第一人者の評価を確立しており、芥川作曲賞など年間数多くの新作初演に取り組む一方、大正・昭和期の作品の復元・紹介、特に"夭折の天才"と言われる貴志康一作品の監修・蘇演・CD化(ビクター)にはライフワークとして取り組んでおり、日本洋楽史の欠落したページを埋める仕事として高い評価を受けている。
著書に「実践的指揮法」(音楽之友社)、エッセー集「小松一彦の音楽舵行」等がある。
これまでイタリア放送協会賞、大阪府民劇場激励賞、中島健蔵音楽賞などを受賞している。