元気に生まれてきたはずの子供が実は心臓病。
気が動転しているのはもっともですが、そんなことを言っている場合じゃない。
こんな小さな命を誰に助けてもらえば良いのだろう。
そこで、病院探しのポイントをいくつか、体験から綴ってみました。
1999.5.27 作成
2004.1.22 更新
かかわらなければわからないのが当たり前。
身内に相談するのも良いけれど、とにかく探そう「同じ穴の狢」
体験者と話をすると話が早く進むし、専門用語の説明が要らない。
「つーかー」で話ができると言うこと。
「そーそー、そうなのよ。」と言う何も言わなくてもわかってくれているような会話が、なぜか心を安らかにしてくれるもの。
初めての子供の場合は、子供の病気のこと全般に対してまったく未知の世界なので、子育て経験者に尋ねてみよう。
出産で友達になった経産婦の人や幼稚園に行っている子供がいるくらいの人がベスト。
まだ子育て真っ最中と言う人のほうがより親近感があるし、最新情報を得やすい。
出産で一緒になった経産婦さんというのは、上の子供の友達で心臓病の子がいる可能性が高い。
その上、小児科に何度も足を運んでいるはずだから、小児科の評判にも鋭いはず。
自分に上の子供がいたら、その子が通っている保育園や幼稚園の先生に尋ねてみよう。
結構、心臓病の子供を扱ったことがある人が多い。
その人から、実際にかかっている病院などの情報を流してもらおう。
自分は何も言いたくないけれど情報だけほしい。
こう言う虫の良い話はない。
自分の子供のことをオープンにして、よりたくさんの情報を集めよう。
隠せば隠すほど、「何か悪いことでもしてるんじゃないの。」
と疑われても仕方がない。
心臓病である事を必要以上に隠すことはないはず。
これも一つの個性なのだから。
正直に話さなければ正確な情報はもらえない。
話したくない人は、ここであきらめてください。
里帰り先で病気がわかっても戻ってきてからどこの病院へ行っていいかわからない。
見えない電話の先の妻子におろおろしていないで、受け入れ態勢を整えよう。
手っ取り早いのが保健所の保健婦さん。
出かけていくのは面倒だから、電話で問い合わせよう。
電話口で要領の得ない人が出たら、わかる人に代わってもらって相談に乗ってもらおう。
出産の届出を保健所にする時に、すでに病気がわかっているようならば、その旨を書いて提出すると少しは配慮してくれるらしい。
我が家の方では、このようなケースの場合は、必ず保健婦が新生児訪問してくれる。ただし第一子の時のみ。
「心臓病を守る子の会」の連絡先を教えてくれるかもしれない。
子供の病気を母親にまかせっきりではダメ。
こんな時こそ父親の大きな力を発揮しよう。
いくら評判の良い病院でも通院できなければどうしようもない。
人のよさそうな世話好きそうな人に、何気なく話をして見よう。
結構こういう人は、自分に相談してくれた事を嬉しく思って助けてくれるかもしれない。
病院を決めたら、まず電話をしてみよう。
転院するにしろ新しくかかるにしろ、飛びこみで行くのは無駄足になるケースもあるだけでなく、はっきり言って失礼。
病院によっては、心臓病の専門医が外来する日が決まっていたり、完全予約制だったりするからだ。
電話で、診療時間や診察してもらえる日を尋ね、紹介状の有無も聞いておこう。
この時の電話の対応でもなんとなく病院の雰囲気もわかる。
病院へ行ったら、待合室で他の患者さんの様子を見よう。
病気できているから楽しい雰囲気は望めないものの、患者さんが安心してゆったりした雰囲気であるほうが病院と患者の関係がうまくいっているように思える。
知愛を連れて待っていた時、知らないおばさんに「この子も心臓病なの?大丈夫よ、ここは、日本一の病院だから。」
よほど不安そうな顔をしていたのだろう。こんな言葉を掛けられたのだから・・・。
手術をした人も結構来ているから、「我が家もこれから手術になると思うのですよね」と声を掛けると、いろいろ教えてくれたりするかも。
病院を紹介する本なども出版されていて、心臓病ならこの病院などとか書けているとつい飛びつきたくなるのは山々。
でも、ちょっと待って!
評判の良いと言われる病院には全国から患者が集まってくる。
また、医療水準が高いと難病の子供や生死を分ける子供が優先してしまう。
いくら診察はしてもらっても、この病気なら別の病院を紹介します。なんてことにもなり得ない。
まわりは重症の子供が多くて、何だか肩身が狭かった。というのもおかしな話。
絶対数患者が多いから。
となれば、同じような水準でも良く話を聞いてくれて、自分の状態に一番あった病院のほうが良いのでは?
ドクターも所詮人間だからいろいろな人がいる。
何でもいろいろな話をしてくれて、良い話、悪い話、はるか将来の事まで。
はたまた、ほとんど何も話さないけれど、必要なことだけボソッと話す。
どちらが良いと言うわけではなく、どちらがお好み?と言うことになる。
ドクターもずっーと同じ病院にいるわけでなく、あちこち変わってしまうから時には、ドクターに付いて転院する人もある。
あるドクターがいたからその病院は評判が良かったが、そのドクターが居なくなると評判も下降気味。
というのもある。
病院も大切だが、どのドクターに診てもらうかもとても大切な事。
今までに我が家のかかりつけ医は、3人いる。
@ 小児科専門医、アレルギー専門
A 内科医 小児も見てくれる。循環器医、中でも心臓が専門らしい。
B 内科医 小児も見てくれる。
引越しなどで変えたのである。
@の先生には、生まれたときから見てもらっていて、手術前後もいろいろ相談してきた。
乳児健診や予防接種もすべてこの先生にやってもらっている。
難を言えば、落ち着いてゆっくり話せるほどの時間が取ってもらえない。
薬には、ほとんどのケース、抗生剤が処方される。
病状がはっきりしない場合、なかなか当たらない。
Aの先生は、ゆっくり話ができる。
心臓が専門とあって、なんとなく安心。
薬の使用量が少なめ。
抗生剤の処方はほとんどない。
薬の処方箋がしっかりしているので、飲ませる薬の名前や量、効果が素人でもはっきりわかる。
ただ、小児専門ではないので、子ども独特の病気の場合に不安がある。
Bの先生は、病院らしくない先生で、気軽に話ができるし、見立ても悪くない。
がしかし、診察時間が短いので診てもらいたいときに開いていないケースがある。
そのほかにも、総合病院の小児科にも行ったことがあります。
でも、初診の手続きやらで時間がかかって、仕方がないとは思ったものの、よほど急な時以外は利用しません。
休日診療所もありますが、おかげさまでこれまで利用することなく過ごしています。
手術までは、1ヶ月に1度、心臓専門の病院にかかっていたので、定期健診時に風邪気味であれば、その場で薬を処方してもらったこともあります。
今までの経験からは、やはりすぐに駆けつけられる近くの病院が一番ではないかと思います。
近くで融通の聞くところであれば、なお良し。
とりあえず診察券を出してきて、診察時間近くになってから改めて子どもを連れて行くことができます。
電話で病状を相談してから、診察が必要であるかどうかの判断をしてもらうこともできます。
どこの病院でも薬にそれほどの差はなく、なんとなく安心を求めて診てもらっているようです。
すぐに治療が必要かどうか、今は動かさないほうがいいのかどうか、その見極めを求めて医者に行くんです。
その判断をしてくれる医者が一番のかかりつけ医じゃないかしら?
もう7歳にもなると、いろいろな病気を経験し、健康な状態と具合が悪い状態、熱の出方、ぐずり方など、誰よりも親が一番よくわかっているようです。
それと、子育てを同じくしてきた親たちは、いろいろなケースを見ていたりするので、以外に医者よりもよく知っていることもあります。
たいしたこともないのに、おろおろしてしまう、あわてて病院に駆けつける。
情報が育児雑誌しかないからでしょう。
水疱瘡やおたふく風邪がどんな状態になるのか、実際に目で見て、看病した人はよく覚えているものです。
扁桃腺が腫れる子は、高熱が出ることを知っています。
子育てを通して、たくさんの人と情報交換しておくことが大切だとも思います。
おばあちゃんの知恵袋のように、日頃から子育てのプロフェッショナルとつながりがあると、安心ですね。