ファイト・クラブ Fight Club 1999 USA 2h20m Starring: Brad Pitt, Edward Norton, Helena Bonham Carter Director: David Fincher Written: Jim Uhls Producer: Art Linson, Ross Bell Rating: ★★★★ ファイト・クラブ 公式サイト ↓ http://www.foxjapan.com/fightclub/
《Story》 高級なコンドミニアムで暮らすヤング・エグゼクティブのジャック。何の目的もなく生きる彼は、刺激を求めるために、自分は病気であると偽り、さまざまなカウンセリングセミナーに潜り込む。 ある日、彼はアナーキーで攻撃的な男タイラー・ダーデンと知り合い、次第に暴力に魅せられて行き、アンダーグラウンドのリングで行われる“ファイト・クラブ”の設立へと発展する。次々とクラブに参加し素手で殴り合う男達。穏やかな日常に麻痺していた彼らは、自らの本能を揺り動かすスリルを“暴力”に求めようとする。やがてタイラーは彼らをより危険な行動へと駆り立てて行き、カリスマ性を帯びてきたタイラー自身も暴走し始める…。 《Review》 個人的に結構好きな映画。今回のメジャーな正月映画の中では最も面白かった。(と言っても全部観た訳ではないが・・・)。観る前は、単なるハリウッド暴力映画かと思ったが、実際は違った。発想はありがちではあるが、その表現の方法が実に面白い。ここまで思い切った表現で見せられると観客も「やられたな」と思ってしまう。(観ていない人にはなんのことやらチンプンカンプンだろうが・・・ちょっとした?仕掛けのある映画なので、その辺はとにかく観て判断して頂きたい)。 エドワード・ノートンがかなりいい。決してカッコいいタイプではないが、妙な男臭さがあり、演技力もしっかりしている。強さと弱さの同居した微妙な精神状態を見事に表現して見せている。ブラッド・ピットもなかなかいい味を出している。切れかかった男の雰囲気などうまく表現している。 前半はやや重い感じがして少し退屈に感じてしまうのが難点といえば難点だが、ストーリーが動き始めてからはかなりスピーディに展開していくので飽きずに最後まで観られる。欲を言えば前半はもう少しスリムにまとめて2時間前後にしたらもっと良かったかもしれない。いずれにしてもこの映画は観て欲しい映画の一つ。 オススメです。