グラディエーター |
| 《Story》 時は西暦１８０年、偉大なローマ皇帝が世を去り、大ローマ帝国の運命は無慈悲な皇帝の手に託された。巨大コロシアムでは、民衆を楽しませるため、勇敢な剣闘士たちが、死を賭けた壮絶な闘いを強いられていた。その中には、皇帝により家族を抹殺され、奴隷の身におとしめられた将軍がいた。彼は、剣を持ち、実力者だけが生き残れるその場所に、ある想いを秘めて立った。彼は、闘う。それは、勝敗のためでも、名誉のためでもない。真のグラディエーター（剣闘士）となって、皇帝への復讐を果たすためであった…… 《Review》 久々の本格的「スペクタクル史劇」。重厚な映画でメチャメチャ金がかかってるワリに上手くまとめられている。CGを駆使した撮影も見事。ただ、派手なハリウッド的スペクタクルを期待して映画館に行くのはやめたほうがイイ。作りとしてはやや地味目な人間ドラマに仕上がっていて派手さはあまりない。 キャストでは主役のラッセル・クロウ（「L.A.コンフィデンシャル」「インサイダー」）がイイ。精神的にも肉体的にも強靭な男を魅力たっぷりに演じている。映像に負けない彼の演技力は見事！脇にもリチャード・ハリスやオリバー・リードといった“シブイ”配役が効いていてイイ。（ちなみに「三銃士」の名優オリバー・リードは本作が遺作となった。） ストーリー展開もムリがなくエンターテイメントとしてはイイ仕上がりになっている。２時間４５分の上映時間もさほど長くは感じなかった。 |
