ブロウ
BLOW
2001 USA 2h04m

監督:テッド・デミ Ted Demme
製作:テッド・デミ Ted Demme /デニス・リアリー Denis Leary /ジョエル・スティラーマン Joel Stillerman
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ Michael De Luca /ジョージア・カカンデス
原作:
ブルース・ポーター Bruce Porter
脚本:デヴィッド・マッケンナ David McKenna /ニック・カサヴェテス Nick Cassavetes
撮影:
エレン・クラス Ellen Kuras
音楽:グレーム・レヴェル Graeme Revell

出演:
ジョニー・デップ Johnny Depp / ペネロペ・クルス Penelope Cruz
ジョルディ・モリャ Jordi Molla / フランカ・ポテンテ Franka Potente
レイチェル・グリフィス Rachel Griffiths / レイ・リオッタ Ray Liotta
イーサン・サプリー Ethan Suplee / ポール・ルーベンス Paul Reubens
マックス・パーリック Max Perlich / クリフ・カーティス Cliff Curtis
ミゲル・サンドヴァル Miguel Sandova / ケヴィン・ゲイジ Kevin Gage
ジェシー・ジェームズ Jesse James / ミゲル・ペレツ
ダン・ファーロ Dan Ferro / トニー・アメンドーラ Tony Amendola
ボブ・ゴールドスウェイト Bob Goldthwait / マイケル・トゥッチ


Rating: ★★★

ブロウ 公式サイト ↓
日本版 http://www.blow-jp.com/
英語版 http://www.getsomeblow.com/


《Story》
1950年代マサチューセッツ、ウェイスマス。
ジョージ・ユング(ジョニー・デップ)の父親は小さな会社を経営していたが、行き詰まり倒産。母親は何度も家出を繰り返す家庭だった。働きづめに働いて、結局貧乏生活。「良いときも悪いときもある、それが人生だ、金は幻のようなものだ」、こう父フレッド(レイ・リオッタ)は語ってきかせるわけだが、ジョージは思った。こんな生活はイヤだ、金が欲しい、いい生活がしたい。父の言葉を噛しめるには、何十年もたってからの事となる。
夢の60年代、ジョージはカリフォルニアで幼なじみのトゥナ(イーサン・ラブリー)と移り住むと、そこで知り合った恋人のバーバラ(フランカ・ポテンテ)と、マリファナ販売元締めでゲイのデレック・フォーリールと共にマリファナの小売り業を始め、やがて市場をニューヨークなど東部アメリカにまで伸ばし、さらにマリファナの原産地への現地調達するなどして、やがてジョージたちは大金持ちとなっていく。
1972年に、販売目的のマリファナ不法所持でジョージは逮捕されるが、その後ジョージはコロンビアのコカイン生産と販売を支配するカルテルのボス、パブロ・エスコバルの信頼厚いアメリカ人ディーラーとなる。70年代後半から80年代にかけてジョージはの提供するコカインはアメリカに出回ったコカインの実に80%以上を占めるまでになる。全米の裏社会のキングにまで上り詰め“アメリカ”を手に入れた男ジョージ・ユング。しかし人生の歯車はいつまでも噛み合ってはいなかった。


《Review》

実在するブロウ(麻薬)・ディーラー、ジョージ・ユングの半生をパワフルな映像と演出で一気に観せてくれます。なかなかの秀作です。実在の犯罪者の扱い方としては、やや肯定的で情感にたよるシーンが気になりましたが、それを差し引いても映画として面白かったのでOKでしょう!60年代から70年代にかけての時代とともに移り変わるファッションや音楽など、結構イイ感じでした。とにかく丁寧に作られた映画だなぁ、という印象でした。ペネロペ・クルスはたいしたことないけど、ジョニー・デップはイイです。ただむりやり太らせたりしてチョット老けたジョニー・デップはヘンでした。やっぱり実在の人物の話しは説得力がありますネ。

監督のテッド・デミはあの『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督の甥、さらに脚本のニック・カサヴェテスはインディーズのカリスマ、ジョン・カサヴェテスの息子ということで何故か納得してしまいます。