A.I.
ARTIFICIAL INTERLLIGENCE

2001 USA
2h26m

監督:スティーブン・スピルバーグ Steven Spielberg
製作:
キャスリーン・ケネディ Kathleen Kennedy
    スティーブン・スピルバーグ Steven Spielberg
脚本:スティーブン・スピルバーグ Steven Spielberg
撮影:ヤヌス・カミンスキー,A.C.E Janusz Kaminski, A.C.E
音楽:
ジョン・ウィリアムズ John Williams

出演:
ハーレイ・ジョエル・オスメント Haley Joel Osment
ジュード・ロウ Jude Law
フランシス・オーコナー Frances O'Connor
ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson
ウイリアム・ハート William hurti


Rating: ★★★

A.I. 公式サイト ↓
http://www.ai-jp.net/


《Story》
『E.T.』、『インディ・ジョーンズ』、『ジュラシック・パーク』……20世紀。それは、ひとりの映画監督の見た夢が、国境を越えて世界中の人々の夢となっていくのを、私たちが目撃した世紀だった。そして21世紀。スティーブン・スピルバーグの新しい監督作が、ついに完成した。“愛”をインプットされて生まれてきたA.I. [人工知能] の少年の、数千年にわたる壮大な旅を描いた物語だ。想像もつかない未来を描き出し、そのワクワクするようなときめきを通して、人類の心をひとつにする。そんな、世界中で彼だけが使えるスピルバーグ・マジックが、この夏、私たちを果てしない未知の世界に連れて行ってくれる。

舞台は未来。人間の日常生活は監視され、人間に代わってロボットが雑用や労働をこなしていた。彼らは何でもしてくれる……愛すること以外は。ロボット研究において、“感情”は、最後に残された未開拓の領域だった。そんな中、主人公の少年デイビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、“愛する”という感情をインプットされた最初の少年型次世代ロボットとして誕生し、彼を開発したサイバートロニクス・マニュファクチャリング社の従業員(サム・ロバーズ)とその妻(フランシス・オーコナー)に引き取られる。彼らは病気で実の子供を亡くしており、デイビッドはその代わりだった。母親を永遠に愛しつづけるようプログラムされたデイビッドだったが、まもなく冷凍保存されていた実の子供が最新の医学で生き返り、あっけなく捨てられてしまう。その時から、恐怖とスリル、新しい発見と驚きに満ちた、思いもかけない旅が始まった。道連れは、デイビッドの遊び相手であり保護者でもあるスーパートイのテディと、旅の途中で知り合った、ジゴロ・ロボットのジョー(ジュード・ロウ)。やがてその旅は、数千年という途方もない時を超えながら、壮大な感動の物語となっていく……。


《Review》
 はっきり言って評価が難しいデス。エンターテイメントとしては、さすがによく出来てマス。スピルバーグが作りたかった世界がきちんと観客に伝わる映画ですね。テーマはストレートに“愛”です。それも人間愛。もっと進んで地球愛。宇宙愛まで行くかな?だからそのテーマ自体がウットウシイ人にはかなりキツイかも。これでもか、これでもか!と愛を乞うハーレイ君演じるロボット少年デイビッドの姿は観る側のこころに素直に響いてくる。今の時代、人間愛について真正面からあらためてぶつけられると、受け止める側は確かにキツイかもしれないですネ。でも、それは必要なことであることもl確かです。売れる映画でそれをしているスピルバーグは確かにエライんでしょう。イイ映画だと思います。
ハーレイ君はもはや子役じゃないですネ。計算された演技。あれはもうベテラン役者の域です。子役ってことだけで得してるのに、あんな芝居されたら共演する大人はたまりません。ジュード・ロウは余計な演技はほとんどしてないのでイイですね。それと、この映画で重要なのが、デイビッド少年と2000年の時をともに過ごすロボットのテディベア“テディ”。デイビッド少年のそばで彼を常に見守っている。彼の一番の理解者であると言ってもいい。テディのかわいらしさとその存在がこの物語に“救い”を与えています。それにしても“やるせなく悲しい映画”でした。これを一つのファンタジーとして観るか、それとも人間のココロに潜む現実として観るかは観客しだいでしょう。