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HANNIBAL

2000 USA
2h11m

監督:リドリー・スコット Ridley Scott
製作:
ディノ・デ・ラウレンティス Dino De Laurenths
    マーサ・デ・ラウレンティス Martha De Laurenths
    リドリー・スコット Ridley Scott

脚本:
デビッド・マメット David Mamet
    スティーブン・ザイリアン Steven Zaillian
撮影:ジョン・マシソン Jhon Matheson
音楽:
ハンス・ジマー Hans Zimmer

出演:
アンソニー・ホプキンス Anthoni Hopkins
ジュリアン・ムーア Julianne Moore
レイ・リオッタ Ray Liotta
フランキー・R・フェイゾン Frankie R. Faison
ジャンカルロ・ジャンニーニ Giancarlo Giannini


Rating:

TAXi2 公式サイト ↓
http://www.hannibal.ne.jp/


《Story》
 「クラリス、いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか……?」
全米中を震撼とさせたバッファロー・ビル事件から10年──。ハンニバル・レクター博士との面談をヒントに犯人逮捕の手柄をあげたクラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)は、FBIのベテラン捜査官となり、ヴァージニアで勤務についていた。その日、彼女に与えられた任務は、強暴な麻薬売人イヴェルダ(ヘイゼル・グッドマン)の逮捕の指揮をとること。しかし、現場のフィッシュ・マーケットはたちまち激しい銃撃戦の場と化し、逃走をはかったイヴェルダの銃弾にさらされたクラリスは、やむなく赤ん坊を抱いた相手を射殺する。その模様がニュースで放映されたことからマスコミの非難を浴びたクラリスは、FBI内部からも厳しい追求を受けることになった。

 そんな彼女の窮地に目をつけた人物がいた。レクター博士のせいで顔を失った大富豪のメイスン・ヴァージャーだ。かつてレクターの患者だった彼は、飲まされた麻薬の影響下で自らの顔の皮膚をはぎとり、そそのかされるまま犬に与えてしまったのだ。以来、生涯を病床で過ごす身となったメイスンは、報復を果たすべく、10年前に逃亡をはかったレクターの行方を執念で追跡していた。彼が最初に接触したのは、レクターが精神異常犯罪者病院に収容されていた時代に雑用係をつとめていたバーニー(フランキー・フェイゾン)だった。彼からレクターとクラリスの特別な関係を聞き出したメイスンは、政界入りをめざす司法省のポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)を巧みに利用し、クラリスをレクター狩りの任務につける。こうしてクラリスは、再びレクターの影を追い求める日々に舞い戻った。

 そのころ、イタリアのフィレンツェに潜伏していたレクター(アンソニー・ホプキンス)は、フェル博士と名前を変え、カッポーニ宮の司書の座におさまっていた。逃亡生活を続けながらも、ずっとクラリスの動向に目を光らせていた彼は、イヴェルダ事件で傷を負ったクラリスに手紙を送る。



《Review》
 結論から言うと、「羊たちの沈黙」の続編とは言いがたく、まったく別の作品になった。リドリー・スコットはすごい監督だとは思うが、やはりエンターテイメント趣向が強く、原作や前作のような“なにもおこらない恐怖”は表現できていない。
つまらないわけではないが、アプローチの仕方がいかにも普通だ。原作がそうなので仕方がないと言えば仕方がないのだが、クラリスの存在感がいかんせん乏しい。アンソニー・ホプキンスは名優だが、やはり脇に回ってこそ生きる俳優だと思う。クライマックスシーンの気持ち悪さが際立ってしまったのが示すように、作品全体としての流れがなく、シーンシーンでブツブツ切れてしまっているように感じる。それとなにより原作のラストシーンを変えてしまったのはもったいなかった。やっぱりまた続編を作りたかったってことかな?