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METROPOLIS

2001 日本 手塚プロ/メトロポリス製作委員会
2h11m

監督:りんたろう
原作:
手塚治虫
脚本:大友克洋
総作画監督:名倉靖博
音楽:
本多俊之

声の出演:
井元由香/小林圭/岡田浩暉/富田耕生/石田太郎

Rating: ★★★

メトロポリス 公式サイト ↓
http://www.metropolis-movie.com/


《Story》
 いつとも知れない未来。
 今、巨大都市国家メトロポリスでは、有力者レッド公の超高層ビル「ジグラット」の完成を祝って街中がわきたっていた。だが、メトロポリスの富とテクノロジーを象徴するとも言うべきこの巨大ビルは、実はレッド公の世界制服の野望の拠点となるべき城砦でもあった。内部には秘密裡にオモテニウム発射装置が組み込まれ、太陽黒点を利用して強烈な電磁波を発生させ、ロポットを狂わせることが可能になっていた。そればかりか、ジグラット最上階の超人の間にはさらに恐るべき秘密が隠されていた。その名はティマ。レッド公の亡き娘からとった名前だった・・・。
 レッド公は亡き娘とそっくりの超人ロポット“ティマ”をロートン博士に作らせる。ロートンを追ってきたヒゲオヤジとケンイチはレッド公の息子ロックに追われることになったティマと共にさまざまな事件に巻き込まれていく。そしてやがてティマは自分の思いとは逆に、超人の椅子に座ることを迫られる・・・。


《Review》
 1949年に発表された手塚治虫の「メトロポリス」はこの映画とはストーリーや登場人物などの違いがあり、その点ではオリジナリティのある映画となった。しかし、50年前に手塚治虫が示したメッセージとテーマは、この映画でも変わっていない。コンピュータに支配された未来とそこに生きる人間やロポットの愛。手塚アニメが持つ普遍的テーマがそこにある。やはりこの時代に作られるアニメとあってか、CGは目を見張るものがある。メトロポリスの風景はかなりリアルだ。それに引換え手塚タッチの人物が漫画チックになっているので、リアルな風景のなかでやや不自然になってしまうが、それは仕方がないだろう。それと音楽が実にいい!基本的にはディキシーランドっぽいジャズなのだが、これがまたメトロポリスの風景に合う合う!元憂歌団の木村充揮のブルースも最高!圧巻はジグラットが崩壊していくシーンで流れるレイ・チャールズの“I can't stop loving”これだけでも必見です!