![]() オーシャンズ11 |
《Story》 保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)が刑務所暮らしの4年間に練りに練った犯罪は、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って1億5000万ドルの現金を盗み出すというとてつもない計画。金庫に眠る現金の持ち主は、ラスベガス一冷酷非情なホテル王ベネディクト(アンディ・ガルシア)。彼はオーシャンの離婚寸前の妻テス(ジュリア・ロバーツ)の現在の恋人でもあった。 このプランを実行に移すために、オーシャンがまず話を持ちかけたのは、旧友のラスティー(ブラッド・ピット)。今は、いかさまトランプ師などに落ちぶれているが、誰よりも頭の回転が速く、他人の裏をかく天才。しかも万事に細かい。大胆すぎるこの計画を完遂するには不可欠な人材だった。 そして2人は、全米に散らばるマニアックなプロフェッショナルたちをスカウトして回る。 スリの名人ライナス(マット・デイモン)、爆破の達人バシャ−(ドン・チードル)を始め、配線のプロ、車両のプロ、ラジコン・マニア、カード・ディーラー、サーカス団員……。 全員の力が結集してこそ、精妙にして複雑、世間の度肝を抜く壮大な計画が実現できるのだ。 あらゆる場所に設置された監視カメラ、12時間ごとに変わる暗証番号、張りめぐらされた感知センサー。難攻不落の地下要塞にも似た金庫の大攻略作戦が始まった! カジノ内部を徹底的に偵察し、金庫の監視システムを乗っ取り、さらにはラスベガス中を停電にする。 −−−しかしそれは、驚愕の犯罪計画のほんの手始めにすぎなかった……。 《Review》 “ダサイ映画は作らない”と言うソダーバーグですが・・・、確かに“素直に楽しめる映画”です。センスも悪くない。私は結構好きなセンスです。ただ・・“深み”のある映画ではないですね。結構な人数が集まって何か仕事をしでかす過程を描いた映画ってことで、ちょっと強引ですが、あの名作、黒澤明の『七人の侍』を思い出します。あの映画がすごかったのは、7人ひとりひとりが個性豊かでそれぞれ見せ場があって誰一人無駄な人物はいなかったところです。残念ながらこの『オーシャンズ11』はそこまでひとりひとりに見せ場はなく、主要の何人か、クルーニー、ブラピ、マット・デイモンあたりが目立ちすぎでしたね。いなくてもイイ人もいたのでは??? |