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《Story》 ベルリンの壁崩壊から1年を経た1990年、中国。厳重な警備を誇る刑務所に、一台の救急車が到着した。中国人医師と共に降り立ったのは、白衣を着たアメリカ人トム・ビショップ(ブラッド・ピット)は、この刑務所に捕えられている人物を救出にやって来たCIAエージェントだった。その頃、CIAの作戦担当官として数々の伝説を築き上げてきたネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)も、引退の日を迎えようとしていた。そこに飛び込んできたのは、自身が育てあげたエージェント、トム・ビショップの危機を報じるニュース。 ビショップとミュアー。2人が出会ったのは、ユエ崩落後のベトナムだった。ビショップにとってミュアーは、仕事の師であると同時に、自分の命と人生を委ねる相手でもあった。だが、大義をまっとうするためには犠牲が出ることもいとわないミュアーの非情なやり方は、しばしばビショップの心を傷つけた。ついに彼はミュアーの元を離れようと決意する。それは、現地で心をかよわせたエリザベス(キャサリン・マコーマック)との苦い恋を締めくくる出来事でもあった…。 以来、二度と会うことのなかった2人…しかし、組織に背き、国に背いてでも、守らなければならないものがある。中国に捕えられ、祖国からも見捨てられようとしているビショップを48時間以内に救出すること。それは、ミュアーが自らに課した最後の任務だった。彼の、そしてビショップの運命を賭けた闘いが、いま始まる。 《Review》 ブラッド・ピットのスターとしての実質的なキャリアの始まりは、1992年の『リバー・ランズ・スルー・イット』の主演。その時の監督がロバート・レッドフォードだからほぼ十年ぶりに今度は役者同士で共演ってことになりました。まぁそれはさておき、映画としての面白さは結構あったように感じました。ブラッド・ピットを救えるかどうかのタイムリミットまでの24時間を時折ストップモーションのモノクロ画面に時刻表示して緊張感をだす演出は効果的。映像もスピード感に変化をつけていて飽きるといったことはありませんでした。ロバート・レッドフォードは年くったけど、なかなかの渋さを出してます。ブラッド・ピットも決してヘタな役者ではないので、新旧二枚目対決は“引き分け”ってとこですかね。 ただ、レッドフォードとブラピの延々と続く出会いから現在に至る“思い出話し”はもうちょっと何とかならんかったの?って感じですかね。せっかくタイムリミットが刻一刻と近づいてくる緊迫感を出す演出をしてるのに場面が過去に戻るとその緊迫感が一時的に止まってしまうんですよね。。。ん〜ん、面白いけどちょっと“オシイ!”映画でした。 |