モンスター |
監督/脚本: パティ・ジェンキンス 製作: マーク・ダモン/ドナルド・カシュナー/クラーク・ピーターソン/シャーリーズ・セロン/ ブラッド・ワイマン 製作総指揮: アンドレアス・グロッシュ/スチュワート・ホール/サミー・リー/ ミーガン・ライリー=グラント/アンドレアス・シュミット 撮影: スティーヴン・バーンスタイン 音楽: BT メイク: トニー・G 出演: シャーリーズ・セロン/クリスティナ・リッチ/ブルース・ダーン/スコット・ウィルソン/ プルイット・テイラー・ヴィンス/リー・ターゲセン/アニー・コーレイ/マルコ・セント・ジョン/ ババ・ベイカー |
| 《Story》 なぜ、愛を知ってしまったんだろう。 1986年、フロリダ。ヒッチハイクをしながら男に身体を売る生活に疲れ果て、自殺する覚悟を固めたアイリーン・ウォーノス。有り金の5ドルを使い果たしたら死のうと考えて飛び込んだバーで、彼女は一人の女性セルビーと運命的な出会いを果たす。親から同性愛の治療を強制されフロリダにやってきたセルビーもまた自分と同じように社会からの疎外感を味わいながら生きていた。初めて自分を偏見なく受け入れてくれる人物と出会ったと感じたアイリーンは、“一緒に暮らそう”と提案する。しかしそのためにお金が必要になった彼女は、再び客を取るため道路脇に立つのだったが…。 《Review》 この映画の最大の魅力は、実在したアイリーン・ウォーノスに完全になりきったシャーリーズ・セロンだろうね。事実彼女はこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞している。メイクのトニー・Gの素晴らしい技術と共に13キロ以上の体重増に挑戦してブヨブヨの身体をさらけ出したC・セロンの女優魂が結びついて、そこには実際のアイリーンがいるかのような圧倒的な存在感を出している!脇もなかなかいい。アイリーンが殺人を犯してまで守ろうとしたセルビーを演じた『バッファロー66』のクリスティーナ・リッチ。アイリーンの友人トーマスを演じた『帰郷』のブルース・ダーン。女性監督パティ・ジェンキンスの演出と脚本も悪くない。決して薄っぺらい感情に流されているわけでもなくアイリーンの狂気と悲哀を淡々と表現している。しいて言えば、もう一つ何かが足りないような気が・・・ウマく言えないけど、純愛ラブストーリー色がやや強くて、狂気に向う細かい心の動きが伝わってこないところがある。そのため、観客はなかなか感情移入がしにくくなってるような気がするね。いずれにしてもC・セロンにとっては、ただのキレイなブロンドお嬢様から完全に脱皮した映画になったことは間違いないね。 |