だよもんド=アイ戦闘記録#1

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第一話〜第七話

最終更新 Sunday, 05-May-2002 18:58:00 JST
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第一話「正ヒロの味方 だよもんド=アイ!」
原案:○川某、作:SIO
2000年2月2日投稿
第二話「アイ 北の大地に立つ!」
作:○川某
2000年2月18日投稿
第三話「ワタシを野球場に連れてって」
作:○川某
2000年3月16日投稿
第四話「アイ、ジャーナリストをこらしめる」
作:SIO
2000年3月18日投稿
第五話「『スープの秘密?アイ敗れる!』の巻」
作:○川某
2000年4月4日投稿
第六話「激闘!乙女への道」
作:SIO
2000年4月5日投稿
第七話「『私をサッカー?に連れてって』の巻」
作:○川某
2000年4月7日投稿
解説
Mr.D

第一話「正ヒロの味方 だよもんド=アイ!」 原案:○川某、作:SIO (2000年2月2日投稿)
アイの記念すべきデビュー作。当時○川はCANDYデビュー前でSIOが執筆。まだアイのイメージは固まっておらず元ネタのダイヤ○ンド=アイをそのまま持って来た。

ある朝、某高校の校庭。
(サッサッサッ)
マルチ「おっそうじ、おっそうじ、楽しいです〜。あ、浩之さん、おはようございます」
浩之「おっ、おはようマルチ。今朝も掃除してたのか、エライな」
(なでなで)
マルチ「はうう。う、うれしいです〜〜」
(キラキラーン)
アイ「そこまでだ!」
浩之「なんだおまえ?」
アイ「余は永遠の世界よりやって来た 正統派ヒロインを援護する神の使者、
だよもんド=アイ!正統なるヒロインの正当なる評価を、正当なる権利を
 守るために戦う正ヒロ会の精なり」
浩之「・・・・それで?」
アイ「少年よ、そのような色モノキャラに騙されてフラグを立たせてはならぬ。
   この世に仇なす脇役キャラめ、正体をあらわせっ。外道焼身霊波光線!」

(ピカーッ)

マルチ「はわわわわ、ま、まぶしいですぅ」
浩之「・・ただの懐中電灯じゃねえのか?」
アイ「汝の正体みたり!前世マシン、メイドロボ!」
マルチ「バ、バレちゃったですぅ〜〜」
アイ「少年よ、これで目が覚めたであろう。これからは正統なる幼なじみとの
   美しくも爛れた関係へと進むがよい。さらばだ!」
マントを翻し走り去るだよもんド=アイ。

マルチ「え〜ん、正体がバレちゃったから、もうここにはいられません〜」
浩之「いや、そんなん初めから知ってたんだけど・・・」

                     
                     (アイデア提供 O川某)   


やっぱマルチはいいなあ。キャラが立ってて描きやすいっすねえ(アレ?)


第二話「アイ 北の大地に立つ!」 作:○川某 (2000年2月18日投稿)
○川、遂にSSデビュー。タイトルの元ネタはファーストガンダム。 この時からアイの語尾が「だよもん」に。最後のぴろネタがウケた。

ここは 雪降る街の水○邸...

真琴「ねー 祐一 マンガ読んでっ」
祐一「何だ またこの本か」
真琴「いいじゃない。ねっ 肉マンあげるからさ」
祐一「あげるって これは俺が買ってきたんじゃないか」
真琴「いーからいーから ほら ぴろも食べる?」

何気ない日常の繰り返し
それは かけがえのない....

(キラキラーン)
アイ「そこまでだよ!」
祐一「なんだおまえ?あゆじゃあるまいし勝手に家に入ってきて」
アイ「余は永遠の世界よりやって来た 正統派ヒロインを援護する神の使者
だよもんド=アイ!正統なるヒロインの正当なる評価を
正当なる権利を守るために戦う正ヒロ会の精だよもん」
祐一「・・・・それで?」
真琴「祐一 こいつヘンよ アブナイわ」
祐一「お前が言うな お前が」
真琴「あうーっ」
アイ「ひとの話はちゃんと聞かないとだめだよもん
少年よ そのような反則色モノヒロインに
うつつをぬかしてはだめだよもん。
この世に仇なす反則キャラめ、正体をあらわせっ
外道焼身霊波光線!」

(ピカーッ)

真琴「あうーっクチュン!」
アイ「汝の正体みたり!前世魔人 オデンダネ!」
真琴「わたしは食べ物じゃな〜いっ」
祐一「普段から粗末にはしてるけどな」
真琴「あうーっ」
アイ「だから〜ひとの話はちゃんと聞かないとだめだよもん
少年よ、これで目が覚めたであろう
これからは正統なるヒロインとの腐る前の果物の様な
甘く爛れた関係へと進むがよい。さらばだよもん!」

祐一「って ぴろを連れていくんじゃないっ」
アイ「まだ九匹めだよもん」


雪....雪が降っている.......
ひょっとしたら 平凡な日常は
幾つもの奇跡の上になりたっているのかもしれない..........


第三話「ワタシを野球場に連れてって」 作:○川某 (2000年3月16日投稿)
しばらく潜伏期間(ネタ切れ)が続いたのち○川が突然発表。 ゲームキャラに実在?キャラを絡ませるスタイルがここから始まった。

ここは夜の街。どこからか言い争う男女の声が。
レミィ「放してクダサイ。しつこい人は嫌いネ。」
某巨○軍の四番打者K原
「ええやないかネエちゃん。ワイはM井もT橋も獲っっとらん新人王を
獲ったんやで。高卒新人の記録の大半を塗り替えたんやで。」
レミィ「そんなこと言っても世間の人はM坂のことしか連想しないデ〜ス。」
K原「くっそ〜、堤○明も東○も、昔はあんなにチヤホヤしとったのに。
まあ ええわ。ワイはサミー・ソーサやマイク・ピアッツァと友達なんや。
ワイと一晩付き合えば、いくらでも会わしたるで〜。」
レミィ「ワタシが会いたいのは、アームストロング・オズマとミヤーン デス。」
K原「ネエちゃん、歳いくつや?まあええ。ワイはパツキンと年上の人妻が
好きなんや。何才でもええわ。」
レミィ「いいかげんにしないと弓で射殺しマス。」
K原「わいは夜は不死身なんや。ネエちゃんの方こそ射殺したるでえ。」
※下品ですみません
レミィ「誰か 助けてクダサ〜イ」

(キラキラーン)

アイ「そこまでだよ!」
K原「なんや おまえ?フラ○デーの女カメラマンかい?」
アイ「余は永遠の世界よりやって来た 正統派ヒロインを援護する神の使者
だよもんド=アイ!正統なるヒロインの正当なる評価を
正当なる権利を守るために戦う正ヒロ会の精だよもん。」
K原「なんや知らんが頭の上に猫なんぞくくりつけおって。
人の恋路を邪魔すると、オノレも告訴したるぞ。」
アイ「青年よ そのような御色気担当エセガイジンヒロインに
うつつをぬかしてはだめだよもん。この世に仇なす反則キャラめ
正体をあらわせっ!外道焼身霊波光線!」

(ピカーッ)

アイ「汝の正体みたり!前世魔人 まぐわいや!」
K原「ぐわ〜」どた
レミィ「OH!この人が魔人だったデスカ?!」
アイ「なんか そうだったみたいだよもん。」
レミィ「この人、夜は不死身や、とか言ってたから
それできっと強い光に弱かったネ。」
アイ「たぶん不健康な生活をしてるんだよもん。
体にいい牛乳を飲ませるだよもん。」
レミィ「酔った人に牛乳なんて、吐けと言ってる様なものデス。」
K原「ぐわ〜 げろげろげろ...」
※きたなくてすみません
レミィ「OH! 口から”何か ”出て来たデス。」

その”何か ”はK原の体から離れ 溶けて消えてしまう前に
確かに ニヤリ、と笑ったのだ...。

レミィ「何か訳のわからないト書きデ〜ス。」
K原「はっ おれは一体何をしていたんだ?」
アイ「青年よ、これで目が覚めたであろう。
これからはM島先生の漫画の中の様に爽やかに野球にうちこみ
正統なるヒロイン(いるのか?)との絵に描いた様な
甘く爛れた関係へと進むがよい。では さらばだよもん!」
レミィ「よかったデスネ〜。これを日本の諺で
『ナントカの考え休むに似たり』と言うんデスネ。」
K原「そうなのか?」

数日後、学校にて

浩之「レミィ、最近なんかいいことでもあったのか?
妙に嬉しそうだぞ。」
レミィ「ワタシ 日本がますます好きになったネ。
この前ステキな人達と会ったんだヨ。」
雅史「へえ どんな人なの?」
レミィ「ん〜 詳しくはわからないケド ひとりは
『だよもんどあい』..とか言ってたネ。」
浩之「....................」
雅史「浩之、どうしたの?」
あかり「浩之ちゃん?」
レミィ「また会えるとイイですネ〜。」


レミィは知らなかった。
地下鉄の事故を大きく報じる新聞の片隅に
全力疾走したため肉離れを起こしたK原の
戦線離脱を伝えるベタ記事が載っていたことを。

『ナントカの考え休むに似たり』と言うんデスネ.....


第四話「アイ、ジャーナリストをこらしめる」 作:SIO (2000年3月18日投稿)
○川の第三話に刺激されたSIOが、出来はともかくリキ入れて執筆。 割に受けが良かったがこれ以降は真っ白に燃え尽きスランプに(本人談)。

(東鳩ネタバレかも)

大学の講義に遅れそうな浩之の前に、突然真っ赤なスポーツカーに乗って
数年ぶりに現れた志保。今では国際ジャーナリストとして成功しているという。
志保「ヒロ、免許持ってるんだ?じゃあ、この車あげる。日本で車持ってても、
   ほとんど海外にいるから意味ないのよ。じゃ、あかりと仲良くやりなさい
   よねっ」
浩之「おい、志保っ!」

(キラキラーン)

アイ「そこまでだよ!」
浩之「またお前かっ」
アイ「余は永遠の世界よりやって来た 正統派ヒロインを援護する神の使者
   だよもんド=アイ!正統なるヒロインの正当なる評価を正当なる権利を
   守るために戦う正ヒロ会の精だよもん」
  「青年よ、そのような不評なエンディングしか用意されてない脇役キャラに
   惑わされてフラグを立ててはだめなんだよもん」
(※アイはパソコン版しかプレイしてないらしい)
アイはまたしても謎のステッキを取り出した。
その形状は何故かおジャ魔女どれみのピコットポロンであるが。
(※SIOはステッキというとコレしか頭に浮かばない)
アイ「今回はただの懐中電灯とはワケが違うんだよ」
浩之「何だって?」 
アイ「この世に仇なす反則キャラめ、正体をあらわせっ。外道焼身霊波光線!」

(ピカーッ)

志保「きゃーっまぶしい、なによこれぇ」
アイ「電池を3本増やしたんだよもん!」
浩之「違うってその程度かっ」
アイ「汝の正体見たり、前世魔人 東スポ女!」
志保「失礼ね、あたしは世界を飛び回るフリージャーナリストよ!そんな日本
   ローカルなメディアじゃあたしの情報は納まりきらないんだからねっ」
アイ「知ってるんだよ、汝がこないだまで追ってたネタは<自主トレ渡米中の
   K原、現地でストリップ見物!>だったんだもん。そんなの世界を相手に
   するジャーナリストが扱うネタじゃないんだよもん」
志保「な、何でそんなことまで知ってんのよ〜。だってあのネタが売れないと
   帰国の切符が都合出来なかったのよっ」
浩之「・・・志保、お前も結構大変なんだな」
アイ「青年よ、これからは正当なる幼なじみと、全年齢向けでは決して表現
   できないようなあんなことやこんなことに向かって励むがいいんだよ。
   作者も2年ぶりにパソコン版をプレイしてみて、その描写のねちっこさに
   カルチャーショックを受けたんだよもん」  
わけのわからないことを諭したかと思うと、アイは志保を運転席からつまみ出して
勝手にスポーツカーに乗り込んでしまった。
アイ「正義の味方はこうやってかっこ良く走り去るもんなんだよもん!」
ブロロロロロ・・・・
志保「あ、こら、アタシの車に乗って行くなっ。まだローンが35回も
   残ってるのに〜」
浩之「ちょっと待て志保、その残りのローンはどうするつもりだったんだ?」
志保「え。そりゃ〜やっぱその時の車の持ち主が払うべきなんじゃないの?」
浩之「おまえ、さてはローンが苦しくてオレに押し付けようとしただけなん
   じゃ・・・」
志保「誤解よ誤解、あ、アタシこれから若乃花と取材の約束があったんだわ。
   じゃあまったね〜」
浩之「おい待て志保っ!」

画面縮小

ブルー 鳥が空高く飛ぶ
グリーン 風になびく草たち・・・
(東鳩PC版ED曲「あたらしい予感」)

アイは最後まで気づかなかった。このシーンは最初から志保EDであり、
いまさら登場してもフラグもへったくれも無いということを。


第五話「『スープの秘密?アイ敗れる!』の巻」 作:○川某 (2000年4月4日投稿)
ラーメン屋のモデルは当時放映されてたタケシムケンの「まずいラーメン王」から。 TVネタのうえ放映終了直後でもあり、元ネタがわかる人がどれだけいたかは不明。

ここは都内某所のラーメン屋 『四股龍(仮名)』
店内に ラーメンに舌鼓をうつ男女が一組
浩平「な、先輩 ここのラーメン美味いだろ」
みさき「うん。でも浩平君 よく このお店見つけたね」
浩平「ネットで見つけたんだ。長○の城っていう胡散臭いHPの中に
志○ちゃんニュースっていう極めつけの怪しい情報コーナーがあるんだ」
みさき「ながまるのしろ の中の しまるちゃんにゅーす?確かに怪しそうだね」
浩平「先輩 そんなベタベタなボケを . . . . 」
みさき「冗談だよ.. それは置いといて、澪ちゃん遅いね」
浩平「まあ 先輩はまだまだ食べるんだろ。大丈夫、もうじき来るよ」
ラーメン屋 『四股龍(仮名)』のオヤジ
「お姉ちゃんみてえな豪快な食いっぷりは初めてだ。好きなだけ食っていきな」
オヤジはかなり豪気な男のようだ
何か勘違いしているふしも無いではないが
浩平「いいのか オヤジさん。先輩 店のもん全部食べちまうかもしれないぞ」
みさき「う〜ひどいよ 浩平君」
浩平「(こうでも言っとかないと本当に全部食べかねないからな)」

(キラキラーン)
アイ「そこまでだよ!」
どぐわっしゃーん!
赤いスポーツカーが扉をブチ破って店の中に入って来た
浩平「お、お前 何てことするんだっ? !」
アイ「余は永遠の世界よりやって来た
正統派ヒロインを援護する神の使者だよもんド=アイ!
正統なるヒロインの正当なる評価を
正当なる権利を守るために戦う正ヒロ会の精だよもん」
みさき「浩平君、何なの この人?」
浩平「ん〜 ド派手な車に乗って、頭に猫をくくりつけて
おもちゃみたいなステッキ持って、ウチの学校のババ臭い制服を着てて.... 」
みさき「浩平君 ふざけてる?」
アイ「少年よ そのようなハンディキャップバリートゥードヒロインに
うつつをぬかしてはだめだよもん。この世に仇なす反則キャラめ
正体をあらわせっ!外道焼身霊波光線!」
(ピカーッ)
浩平「わっ 何だこれ?」
みさき「ごめん 話が見えない。」
アイ「しまった 肝心の相手に効いてないんだよ。
何はともあれ 汝の正体みたり!前世魔人....わっ」

ばしゃあっ!
アイは見事に背中からラーメンをかけられていた

澪 『あのね.....』
浩平「み.澪?」
澪 『世の中には.....』
アイ「何.....なんだよ?」
澪 『言っちゃいけないこといっぱいあるの』
アイ「う......だよ?』
澪 『どこで誰が見てるかわからないの』
アイ「わ わかったよもん....
と、とにかく こんな外食ばかりじゃ浩平の体が心配だよもん。
体にいい牛乳を飲むだよもん」
どぼどぼどぼ..
オヤジ「わ〜何しやがんだ!? 折角 周さんを税務署から匿ったときに
つくってもらったスープが!」
アイ「うるさいんだよもん。文句言うと お前もスープのダシにしてやるもん」
オヤジ「 ........」
オヤジは意外と小心者だった
浩平「さっきから どうも変だと思ったけど お前長森だろ」
アイ「ち 違うだよもん。余は正ヒロ会の精だよもんド=アイだよもん」
浩平「何 バカなこと言ってんだ。そうと分かれば いじめてやる
ほら これ食え たらふく食え。」
アイ「ひどいよ〜わたしがニンニク嫌いだって知ってるくせに
それに このニンニク いつのやつなの?色も変だよ」
オヤジは知らん顔をしている
浩平「オヤジさん オヤジさん」
ぴらっ
浩平はアイのスカートをめくった
アイ「う〜 あんまりだよ」
オヤジは感慨深げだ。逃げた女房を思い出したのかもしれない
アイ「う〜 こんなことばっかりやってる浩平の将来が心配だよ」
オヤジ「あ こら 周さんからもらった麺の泉を何すんだ」
ブロロロロ....
アイは涙目で去っていった 麺の泉と共に
みさき「さびしいよー」
オヤジ「どうすんだよ スープも麺もなくなっちゃったよ」


悲しいことがあったんだ
僕は今の幸せが永遠に続くと思っていたんだ
でも 永遠なんてなかったんだ.....
僕はこれから...

オヤジ「ま いいか これで」



志保「あったあった やっと見つけた」
琴音「何か 小汚い店ですね」
志保「いいのよ こういう汚い店に頑固な職人の味が息づいているってのが
美味しい店のセオリーってやつなの」
琴音「でも又聞きの情報をHPに載せて 取材は後追いなんて」
志保「あなたね 情報は速さが命なのよ。孫子も言ってるでしょ
” へいはせっそくをたっとぶ ”って」
琴音「全部平仮名で言うと かえって分かり辛いです。
それと このお店の情報源は宮内さんじゃないですか。
本当に彼女の味覚をアテにして大丈夫なんですか?」
志保「あなた それ失礼よ。いくら半分 毛○だからって
その舌まで疑っちゃ可哀相でしょ 全く このブルセ○は」
琴音「そちらの方が よっぽど失礼です。何か私は嫌な予感が」
志保「あ〜もう いいかげんにしなさいよ。あの伝説の一本麺が
今目の前で私たちを待ってるのよ。さあ行くわよ レッツラゴー!」
琴音「嫌です....」


えいえんはあるよ.....

ここにあるよ....


第六話「激闘!乙女への道」 作:SIO (2000年4月5日投稿)
ONEのノベライズで七瀬編が発売されたのと作者の館山先生がCANDYにいらし たのを記念して発表された特別編。 SIOは七瀬ファンの筈だが何故かこんなオチに。

浩平は密かに己に今与えられている幸せの味を噛みしめていた。
意中の彼女がすぐそばで、自分のために可愛いエプロンを付けてキッチンで奮闘してくれているのだ。
これをこうして見守っているほどの幸せが男として他にあろうか(いやない)。

だがそんな至福の瞬間を打ち破る例の擬音が・・・

(キラキラーン)
アイ「そこまでだよもん!」
浩平「わーっ、また出たっ」
アイ「余は永遠の世界よりやって来た 正統派ヒロインを援護する神の使者だよもんド=アイ!
   正統なるヒロインの正当なる評価を正当なる権利を守るために戦う正ヒロ会の精だよもん」
アイ「少年よ そのようなやっと4冊目にノベライズされてイラストも貰えないような脇役猫っかぶり
   キャラにうつつをぬかしてはだめなんだよもん」
  「あ、でも、猫は可愛いからかぶってもいいんだよ。ね、ぴろ」
アイは頭上にくくりつけた猫の頭を愛しそうに撫でた。
こころなしかその猫は何やらぐったりしてるようにも見えたが。
アイ「この世に仇なす乙女気取りの反則キャラめ、正体をあらわせっ!外道焼身・・・」
浩平「ちょっと待て、お前いったい誰の事を指して言ってるんだ?」
アイ「もちろんそこにいる・・・・・・・・アレ?」

茜「浩平、どうかしましたか」
そこに立っていたのは乙女気取りどころか押しも押されぬ乙女らしさの権化、里村茜であった。
ピンクのヒヨコ柄のエプロンと三角巾が実によく似合う。
さすがに正ヒロ・瑞佳に次いで2冊目のノベライズを勝ち取っただけのことはある可愛らしさである。
茜「ケーキならもう少しで焼けますから静かに待っていてください。あまり急き立てるとまた甘さの
  調整を間違えてしまいますよ。私はそれでも構いませんけど?」
茜がいたずらっぽく微笑むと浩平は青ざめた。
浩平「いや、頼むから間違えないでくれ。茜には物足りないだろうけど俺は抑え気味の方がいい」
浩平の舌には以前「少し甘くなりましたけど美味しいです」と出された時の、蜂蜜練乳ワッフルにも
勝る超激甘ケーキを食した時の歯茎が成層圏まで浮くような衝撃の余韻が未だ残されている。
もちろん茜の手前残さず食べたのだが、それ以来甘さの好みについてはすがる思いで拝み倒して何とか
自分が無理なく食べられるレベルに合わせてもらっているのだ。
アイ「何か連絡違いがあったみたいなんだよ。相手が違うみたいだから今日は大人しく帰るんだよもん」
浩平「どうでもいいけど、お前こないだド派手な車に乗ってなかったか?」
アイ「赤いスポーツカーはウテナの幾原監督に貸しちゃったんだよもん」
あまりにも時期はずれなネタを残して、アイはとぼとぼと徒歩で帰路につくのであった。

茜「変わったお客さんでしたね」
脱力しまくりの浩平に対し、人生における経験値の高い茜は特に動じる事もなくキッチンに戻った。
そのエプロン姿はくどいようだが思わず後ろからいたずらしたくなるほどの可愛らしさであった。

そして その頃 七瀬留美は・・・・

 「♪まぜて まぜて まぜまぜ ミックス」

留美「ふんふん、なるほど。舞ちゃんのこの手首の返し方がポイントなのねっ」
小説版で母親に料理の腕を「小学生以下」とこきおろされて以来、乙女への道の第一歩として
連日連夜「ひとりでできるもん!」のビデオを研究していたのだった。
がんばれ七瀬!

(次回予告)
何とタイトルロールかと思いきやロクに出番のなかった七瀬留美。しかし今度こそは地力を発揮、
電話帳を引き裂き校舎から飛び降りる七瀬とアイとの血で血を洗う死闘が繰り広げられる・・・のか?
次回「七瀬ふたたび」(←ヲイ)


第七話「『私をサッカー?に連れてって』の巻」 作:○川某 (2000年4月7日投稿)
東鳩キャラの揃い踏み、キャラの立ちまくったTルシェ監督、○川お気に入りの美汐 初登場など見所の多い回。アイは殆ど活躍してないが。

春の到来と共に全国各地では高校サッカーのイベントが催される
そんな会場の一つである都内某所で試合後 盛り上がる一行がいた

浩之「すごかったよな〜 あの低怯(仮名)相手に2得点だぜ」
雅史「この前の一律鮒箸(仮名)戦ではマンマークで抑えられたからね
今日はうまくディフェンスの間を抜けられたよ」
あかり「サッカーの方も絶好調だし いつの間にか こんな可愛い彼女もできてるし 」
志保「ほんっと、しかも寺女のコだなんて..いつどこでゲットしたのよ」
圭子「あ、あのっ わ、私達はそんなんじゃ..」
雅史「あんまり田沢さんをからかわないでよ、二人とも」
レミィ「そう言えば 長岡サン しばらく休んでましたネ。何かあったのデスカ?」
志保「何言ってんのよ。あなたが言ってた美味しいラーメン屋に行ってひどい目に会ったのよ
あの四股龍(仮名)ラーメンを食べてからというもの 三日三晩 夢の中で
『えいえんはあるよ』 とかワケ分かんない声にうなされるし
私のHPを見て食べに行った人達からは怒りのウイルス入りメールが殺到して
HPが壊れちゃうし、ことまるなんか未だに気持ちが悪いって言ってるし」
浩之「誰だよ ことまるって。ま、いつも いい加減な情報たれ流してるからバチが当たったんだろ」
志保「なによ〜 そんなこと言うと ヒロ、あんたにも食わせるわよ、あのラーメン」
レミィ「でも 私が行ったときは確かに美味しかったデス」
あかり「もう やめようよ。今日は雅史ちゃんの応援に来たんだから」
セリオ「確かに佐藤様の得点は見事でした。ディフェンダーをかわすタイミングにシュートのコース
共に申し分ありませんでした」
圭子「セリオに言ってもらうと説得力があるよね」
セリオ「ありがとうございます。特に2点目の佐藤様の右45度からのシュートは
来栖川のデータベースに載っているK本のシュートを彷彿とさせました」

「その言葉聞き捨てならないザマス」
一行が振り向くとそこには どこか落ち着きの無い中年の男性と
青々としたヒゲのそり跡の大男の二人連れの外国人が立っている
浩之「あ、あんたは..」
志保「アフリカを味わい尽くしたので次はアジアの美少年を求めてやって来た
西洋一の男○家 フィリップ=Tルシエ!」
どんなニュースソースから仕入れたのか分からない言葉が出た次の瞬間
どげしっ!
Tルシエのチャージをくらった志保は西○丘サッカー場の植込みに突き刺さっていた
浩之「わ〜っ 志保?!」
セリオ「さすが○色家、女性にも全く手加減しませんね」
あかり「そんなこと冷静に言わないで〜」
(Tルシエ)「ふふふ このワールドユース準優勝監督の私に失礼な口のきき方をするからザマス。
ちなみに ここまでは電車を乗り継いで自腹で来たザマス。
しかし あのK本のヤツは私を ことある毎にないがしろに。強化委員とは名ばかりのヤツに
これ以上大きな顔をさせないための切り札を今日遂に見つけたザマス」
浩之「さっきから 喋ってるのは通訳の方じゃねーか」
セリオ「通訳の脳を経由して話している様です」
レミィ「いっこ○堂の腹話術みたいデスネ〜」
セリオ「アラシ隊員を通して会話するバルタン星人の方が例えとして適切と思われます」
あかり「来栖川のデータベースって...」
(Tルシエ)「それは佐藤雅史君 あなたザマス。その決定力、そのルックス、そのカモシカの様な脚
その魅惑的な腰回り、全てが素晴らしいザマス
(注)フランス人なので語尾はイヤミに倣って『ザマス』で統一しています
三流芸能人に踏み台にされた柳○や、頭の靭帯が切れている○彰二では駄目ザマス
あなたこそが2002年の日本代表のFWに相応しいのザマス。それを 言うに事欠いて
脳味噌まで大腿筋でできているK本に例えるとは許せないザマス」
セリオ「そんなことは言っていません」
(Tルシエ)「まあいいザマス。さあ雅史君、私と一緒にJビレッジにこもって
めくるめくフラットスリーな合宿の日々に突入するザマス」
雅史「言ってることがワケ分かんないよ 助けて〜」
圭子「やめて下さい、佐藤さんから手を放して」
(Tルシエ)「邪魔するなザマス!」
どげしっ!
次の瞬間、圭子を襲ったTルシエのチャージをセリオが受け止めていた
セリオ「田沢さんに手を出すと許しません」
(Tルシエ)「ええい メイドロボのくせに生意気ザマス。邪魔をするなら貴様も植込みの仲間入りザマス」
ざあっっ セリオがTルシエのパワー押されて地面に倒れ込んだ
セリオ「さすが西洋一の○色家 、すごいパワーです」
浩之「セリオ、サテライトシステムで格闘技のデータを あっ」
さっきの激突の衝撃で耳のアンテナが外れてしまっている
浩之「畜生、 綾香か葵ちゃんがいてくれれば」
ちなみに この日の二人は新日のドーム大会に行っていた
(Tルシエ)「ほ〜らほら アンコが出ちゃうかもしれないゲマ〜ざます」 じりじり...
助けに入ろうとする浩之とレミィの前に屈強な通訳が立ち塞がる
浩之「くそ〜」
レミィ「どうしたらいいのデスカ〜」

(キラキラーン)
アイ「そこまでだよもん!」
ぐわしゃ!
車体をバラでおおった赤いスポーツカーが通訳を跳ね飛ばして乱入してきた
通訳はレインボー(川平慈英風に読んでね)な軌跡を描いて植込みに突き刺さった。
植込み人間2号の誕生だ。
アイ「フランス人よ。御用組合まで作って会社にへーこらしてきたのにリストラされた日産社員の恨みを
思い知るがいいだよもん」
Tルシエ「それはカルロス=ゴーンザマス。私は関係ないザマス。お前は何者ザマス?」
浩之「自分で喋れるじゃねーか」
アイ「書いてるやつの頭がトリップしてて前フリがあんまり長いから帰ろうかと思っちゃったよもん
と言うわけで今回は長い口上は省略。正ヒロ会の精だよもんド=アイだよもん
幾原監督に改造して返してもらった車で登場だよもん」
レミィ「アイさん、お久しぶりデ〜ス。あなたのおかげでK原さん この前も満塁ホームランネ」
浩之「それは松井だろ...」
アイ「そこの中年よ、いくら ごく一部の人に熱狂的支持のあるエンディングがあるからと言って
ヒロインですらない やおいキャラに心を奪われては駄目なんだよもん」
圭子「誰だかしらないけど そんな言い方ひどいです」
アイ「誰だか知らないけど 小っちゃくて鼻が低くて耳が大きいキャラのくせして生意気だよもん
汝から先に成敗してやるもん」
PC版しかプレイしていないアイにはCDドラマの事など知る由もなかった
Tルシエ「偉そうに出て来ておいて無視するなザマス。こうなったら皆まとめて血祭りザマス」
もう当初の目的は頭にない様だ。そのとき何者かがそこへ駆け寄ってきた!
ざっざっざっ
マルチ「はあ〜やっと着いたですぅ〜。電車を間違えて すっかり遅くなってしまいました」
あかり「マルチちゃん こっちに来ちゃだめ...」
マルチ「あ、皆さんお揃いですね。あっ そちらの方は ”前 ”日本代表監督のTルシエさん!」
浩之「へ?...」
マルチ「あれ、みなさん御存知じゃないんですか?
今日の新日ドーム大会のメインイベントの勝者と○仁田がドームの地下で戦って
勝った方が日本代表の監督になるっていうのが小渕前首相の遺言だそうですよ」
Tルシエ「お嬢さん、それは確かザマスか?」
マルチ「はい、志○ちゃんニュースという内閣調査室が発信元の情報だそうですから」
Tルシエ「だったらこんなことをしている場合ではないザマス。
私の監督の座を奪う者は誰であろうと許さないザマス」
Tルシエは植込みから通訳を掘り出すと東京ドームに向かうため 都営三田線本蓮沼駅の方へ駆けていった
マルチ「あの〜皆さんどうしたんですか?」
アイ「今回は前世魔人メイドロボのおかげで助かったよもん。とりあえず今日はこれで帰るだよもん」
浩之「ああ、勝手にしてくれ...って、セリオの耳を持って行くなっ!!」
ブロロロロ...
セリオ「田沢さん、大丈夫でしたか?」
圭子「セリオの方こそ。耳のアンテナのことは私からも綾香先輩に事情を話しておくから」
雅史「何だったの あの人達?」
浩之「見ての通りだ...」
色々な事があって、浩之も多少の事では動じなくなってきた様だ
マルチ「あ〜志保さんが大変なことになってます。犬神家の一族の物マネですか?」
浩之「ありがとう志保....」
かくして 一行の悪夢の時間は終わった


ここは北国のとある街
TVのプロレス中継に見入る人達がいた
辻アナ『お〜っと ここでレフェリーが火を吹いた!小川、橋本共に火だるまだっ
レフェリーの正体は○仁田だったっ!!!』

真琴「あうーっ すごいすごい」
美汐「荒木飛呂彦の『武装ポーカー』のオチみたいですね」
祐一「何だそれ?」
名雪「くー」
美汐「知らなければいいです」

○仁田『長州〜やっぱりオレと闘え〜』
辻アナ『おっと〜?ここで更に謎の外人二人組が乱入だあ』
(Tルシエ)『監督の座は渡さないザマス〜』
○仁田『真鍋〜 何じゃこいつらは〜?』
真鍋アナ『僕に言われても....』

真琴「........」
美汐「........」
祐一「........」
名雪「すー」

季節外れの雪が街に降り始めていた......


Kさん「チミチミ、もう書き込みしなくていいからね」

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