Tips
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1.フッ素とシーラント
フッ素によるむし歯予防法は昔から行われており、水道水に添加して予防効果を上げている国もあるくらい信頼性の高い方法です。我が国ではフッ素塗布とフッ素洗口が主で、歯科医院で行われているのは塗布による方法です。
フッ素は自然界に広く存在するもので、普通の使用方法では全く害はありません。フッ素の歯に対する作用は、歯の結晶であるハイドロオキシアパタイトにとりこまれてフルオロアパタイトにかわることによって歯の表面を硬くすることで、とくにはえたばかりの歯に効果的です。
ただし、いくら歯が硬くなってむし歯になりにくいからといって、むし歯の原因菌に作用するものではないので、はみがきが不十分で歯が汚れているとむし歯になります。フッ素は毎日のはみがきが行われていてはじめて効果があると考えたほうが良いでしょう。
3.8020運動
北海道歯科医師会では8020運動、つまり「80歳で20本の歯を残そう」というキャンペーンを行なっていますが、実現にはまだまだ時間がかかりそうです。
しかし、歯科の2大疾患であるムシ歯と歯周病は歯に付着したプラークが原因であることから、プラークの除去と歯のメインテナンスを徹底すれば、比較的早期に実現するかもしれません。そのためにはお家でのセルフケアと歯科医院による定期検診の2本立てが重要となるのです。