[クラシックCD推薦盤100]

 

クラシックCD推薦盤100☆現代音楽

コメントは、順次記入していきます。


アルヴォ・ペルト:アルボス《樹》
アルヴォ・ペルト:アルボス《樹》、深き淵より、スターバト・マーテル ほか
演奏:ヒリヤード・アンサンブル、シュトゥットガルト国立管弦楽団金管アンサンブル ほか(ECM POCJ-1975 \2,233)


アルヴォ・ペルトの音楽には、中世・ルネサンス期の宗教音楽のような静謐な美しさがあります。彼独特の音世界に浸ってみてください。

 


スティーブ・ライヒ:《ドラミング》

スティーブ・ライヒ&ミュージシャンズ(NONESUCH WPCS-5054 \1,942)


ミニマル・ミュージックの第一人者、ライヒの代表作(のひとつ)。“タタッタ、タタン”みたいな短い音型が、少しずつ変化しながら重なり合って、不思議な響きを作り出しています。

《ドラミング》でライヒの世界のとりこになってしまった方は、ライヒ作品集(NONESUCH 79451-2 ♪♪ 10CDで、徹底的にミニマル・ミュージックの快感を味わってください。

  


紫のけむり〜現代の弦楽四重奏曲
スカルソープ:弦楽四重奏曲第8番、サッリネン:弦楽四重奏曲第3番、
グラス:カンパニー、ナンカロウ:弦楽四重奏曲、ジミ・ヘンドリックス:紫のけむり

クロノス・クァルテット(NONESUCH WPCS-21068 \1,000)


クロノス・クァルテットというカルテットは、「弦楽四重奏(SQ)って面白い!」「現代音楽って難しくない!」、この2つを世に知らしめた存在だと思います。その魅力を一通り楽しめるベスト盤が「紫のけむり」。
特に、ジミ・ヘンドリックスの「紫のけむり」のSQ版での切れ味には ただただびっくり。他にも、ミニマルなフィリップ・グラスや、時折ハッとするような抒情が顔を出すサッリネンなど、多彩なレパートリーを聴かせてくれます。
「食わず嫌い」で現代音楽を聴いたことのない方にもオススメの一枚。

  


武満 徹:鳥は星形の庭に降りる、夢の時、星の島、オリオンとプレイアデス
演奏:尾高 忠明、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(BIS BIS-CD-760 ♪♪♪)


4年ほど前、京都市交響楽団の定期演奏会で、武満徹の《鳥は星形の庭に降りる》を聴きました。日本人作曲家による、いわゆる「ゲンダイオンガク」を聴いたのは、この時が初めてでした。竹林を風が通り抜けていくときの音とでもいうのか、不思議な響きでした。この日以降、「ゲンダイオンガク」に対する偏見がなくなったような気がします。
もっと武満徹を聴きたい方は別館の作曲家特集(武満徹)をどうぞ。

  


湯浅 譲二:ヴァイオリン協奏曲〜イン・メモリー・オブ・武満徹
演奏:堀米 ゆず子(ヴァイオリン)、若杉 弘指揮/NHK交響楽団(SONY SRCR-1777 \2,718)


サントリーホールは、その10周年(1996年)の記念作品の作曲を当初 武満徹に委嘱していたのですが、武満自身から、健康回復に専念したいので湯浅譲二に作曲を頼みたいとの申し出があったのが武満が亡くなるわずか10日前のことだったそうです。
武満の遺志を受けて作られた湯浅譲二のヴァイオリン協奏曲は、武満に対する哀悼の想いに満ちた美しくも悲しい曲となりました。

  


吉松 隆:プレイアデス舞曲集
吉松 隆:プレイアデス舞曲T〜X
演奏:田部 京子(ピアノ)(DENON COCO-80115 \2,718)


とても「ゲンダイオンガク」とは思えない叙情的な曲集。吉松隆の代表作とはいえませんが、聴きやすい曲なのは確かです。BGMにも最適だと思います。

 


 

松下 功:飛天遊
演奏:林 英哲(和太鼓)、オンドレイ・レナルト指揮/新星日本交響楽団(fontec FOCD2518 \2,427)


「飛天遊」は、日本の祭りに欠かせない和太鼓とオーケストラとの対決と融合が面白い”和太鼓協奏曲”。この曲をコンサートで聴いたことがありますが、コンサートホールに轟きわたる和太鼓の響きは迫力満点でした。

  


日本管弦楽名曲集
外山 雄三:管弦楽のためのラプソディ、近衛 秀麿(編):越天楽、
伊福部 昭:日本狂詩曲、芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽、
小山 清茂:管弦楽のための木挽歌、吉松 隆:朱鷺によせる哀歌
演奏:沼尻 竜典指揮/東京都交響楽団(NAXOS 8.555071J ♪)


日本の作曲家による作品を全世界に向けて紹介するNAXOSの壮大なプロジェクト「日本作曲家選輯」のシリーズ第1弾が管弦楽名曲集です。どれも聴きやすい曲なのですが、民謡を素材にするなど「日本色」が前面に出ている外山、近衛、伊福部、小山の作品に加えて、モダンな肌触りが魅力の芥川、どこまでも叙情的な吉松と、バラエティに富んだ選曲になっています。
沼尻/都響の演奏も素晴らしいですし、NAXOSならではの買いやすさ(1枚1,000円)もあるので、現代音楽が食わず嫌いだった方にもお薦めしたい1枚。

 

  


このページの先頭に戻る

クラシックCD推薦盤100の目次に戻る

Homeへ戻る