[クラシックCD推薦盤50]

 

クラシックCD推薦盤50☆管弦楽曲

 


 

J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番BWV1067、第3番BWV1068
演奏:プレストン(フラウト・トラヴェルソ) ピノック指揮、イングリッシュ・コンサート(アルヒーフ POCA-2524 \1,748)


    4曲あるバッハの管弦楽組曲のなかでは、フルートの活躍する第2番、「G線上のアリア」の原曲であるエアを含む第3番が特に有名です。
    ここではピノック/イングリッシュ・コンサートのオリジナル楽器による演奏を紹介します。第2番ではフルートの代わりに、その先祖である「フラウト・トラヴェルソ」が用いられていますが、その柔らかく素朴な響きが魅力となっています。祝祭的な雰囲気で始まる第3番も好演。有名なエアはバロック・ヴァイオリンのしっとりとした音色で、ゆったりと奏でられます。

 

 

モーツァルト:セレナード、ディヴェルティメント集
セレナード第13番 K.525《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》、セレナード第6番 K.239《セレナータ・ノットゥルナ》、ディヴェルティメント K.136〜138、ディヴェルティメント K.334
演奏:ヴェーグ指揮、ザルツブルグ・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ合奏団(Capriccio 49-176 2CD+特典盤1CD♪)


セレナードやディヴェルティメント、カッサシオンなどは、貴族の誕生日、祝日の食事の際や、サロンのムード作りのために作曲されたもので、総じて明るく楽しい曲となっています。《アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク》は泣く子も黙る超有名曲ですが、それ以外にも魅力的な曲が多数あります。
昨年(1997年)亡くなったヴェーグの追悼CDには、これらの曲がたっぷりと収録されています。長年ヴェーグとともに活動してきたザルツブルグ・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ合奏団(長い名前ですね−)との息もぴったりです。
国内盤のなかでは、イ・ムジチ合奏団の演奏がお薦めです(フィリップス PHCP-9525 \951)。収録曲は、K.136〜138 と K239《セレナータ・ノットゥルナ》、K.525《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》です。 

 

 

エルガー:序奏とアレグロ、弦楽のためのセレナード
ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲、グリーンスリーヴスによる幻想曲
演奏:バルビローリ指揮、シンフォニア・オブ・ロンドン(EMI CDC 747537-2 ♪♪)


    有名な<グリーンスリーヴズ>の旋律に基づくヴォーン・ウィリアムズの幻想曲など、近代イギリス音楽のエッセンスを楽しめる1枚です。バルビローリとシンフォニア・オブ・ロンドンの演奏は、すこしゆっくりめのテンポで優美なメロディをたっぷりと歌い上げていきます。1963年・1966年とちょっと古い録音ですが、今でも十分に通用する演奏だと思います。

 

 

ラヴェル:管弦楽曲集
ボレロ、スペイン奇想曲、亡き王女のためのパヴァーヌ、クープランの墓、バレエ音楽《マ・メール・ロワ》 ほか
演奏:クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団 (EMI France CZS 767897-2 ♪ 2CD


    《ボレロ》や《亡き女王のためのパヴァーヌ》などの有名曲は、ぜひクリュイタンスの演奏で聴いてみてください。フランス的な詩情と色彩美を巧みに表現した極上の演奏です。

 

 

プーランク:管弦楽曲集
バレエ音楽《めじか》全曲、フランス組曲、シンフォニエッタ、2台のピアノのための協奏曲 ほか
演奏:プレートル指揮、フィルハーモニア管弦楽団 ほか (EMI France CZS 762690-2 ♪ 2CD


シャンソンを聴いているような魅力的な旋律がいっぱいのプーランクの作品。2台のピアノのための協奏曲では、プーランク自身がピアノを弾いています。
シャンソンというと、プーランクの《愛の小径》は是非聴いてみてください。ジェシー・ノーマンが歌ったCD(フィリップス PHCP-547 \2,718)でどうぞ。

 


このページの先頭に戻る

クラシックCD推薦盤50の目次に戻る

Homeへ戻る