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モーツァルト:交響曲31番
K.297《パリ》、交響曲第40番 K.550、交響曲第41番
K.551《ジュピター》
演奏:ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Grammophon RESONANCE 427-210-2 ♪)
往年の名指揮者ベームによるかっちりとした演奏。かっちりしすぎて「温かい血が通った人間の演奏とは思えない」などと酷評されることもありますが、裏返せば余計な飾りっ気がない端正な演奏ともいえます。国内盤では、第35・36・38〜41番を収録した2枚組のCD(ドイツ・グラモフォン POCG-3596〜3597
\3,884)が出ています。また、かなり前になりますが、限定発売の1000円CDとして第40・41番が発売されたことがあります(ドイツ・グラモフォン POCG-9664
\951)。第31番が不要なら、このCDの方が、上で紹介した輸入盤より安いです。店頭に在庫が残っているかもしれません。
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ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番、第2番、第3番《英雄》、第4番、第5番、第6番《田園》、第7番、第8番、第9番
演奏:シューリヒト指揮、パリ音楽院管弦楽団(EMI CZS 762910-2♪ 5CD)
ベートーヴェンの交響曲全集がずいぶん安く入手できるようになりました。せっかくなので、全集を購入してみましょう。店によっては国内盤新譜2枚分でお釣がきます。シューリヒトのCDは1959年頃のモノラル録音ですが、音の古さは気になりません。また、速めのテンポが基調となっている演奏は、すっきりしていて胃にもたれません。
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チャイコフスキー:交響曲第4番〜第6番
演奏:ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(DG 419-745-2♪ 2CD)
チャイコフスキーの交響曲では、後半の3曲(4〜6番)が特に有名ですが、いまだにムラヴィンスキー/レニングラード・フィルの演奏を超える録音は現れていないように思います。特に第4番・第4楽章での信じられないようなテンポの速さは、まさに奇跡的な演奏です。
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カリンニコフ:交響曲1番、交響曲第2番
演奏:クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団(NAXOS 8.553417♪)
世界中で売れまくった(らしい)CD。カリンニコフ(1866-1901)の作風は、チャイコフスキー(1840-1893)よりも、リムスキー・コルサコフ(1844-1908)やグラズノフ(1865-1936)に近く、2曲の交響曲も「いかにもロシア音楽」という抒情的な作品です。
もっとカリンニコフを聴きたい方は、スヴェトラーノフが指揮をしたCDでどうぞ(BMG-MELODIYA 74321-49610-2 ♪ 2CD)。
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マーラー:交響曲第5番
演奏:バーンスタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ・グラモフォン POCG-1591
\2,427)
映画「ベニスに死す」のなかで使われた、耽美的なアダージェット(第4楽章)が有名ですが、緊迫感あふれる第1・2楽章、ワルツとレントラーのリズムにのって優雅に歌われるメロディが魅力的な第3楽章、そして全曲を締めくくるにふさわしい堂々としたフィナーレ(第5楽章)と、聴き所はたくさんあります。
バーンスタインとウィーン・フィルのコンビによる演奏は、マーラーの音楽が持つ情感を見事に表現しています。
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