太田茂のスウィング革命

太田茂 「太田茂のスウィング革命」(2001)学習研究社 より

フォアハンドストローク
  「打点は前」と自分に言い聞かせて、常に前でボールを捕る。
  インパクトでは、おなかが前を向くように。これで打点が前になる。
  歩きながら打つ。これで軸の安定も体重移動も完璧だ。
  ボールをしっかり押せるスクエアスタンスをベースにせよ。
  深く正確に打ちたいなら、フォロースルーを大きくしっかり!
  フォロースルーは大きく。フォロースルーから逆にチェックする。
  「左手でキャッチ」を意識すれば、いつも同じスウィングで打てる。
  テークバック時の右腕と、ラケット受け止める左腕は同じ形である。
  プロのように大きくボディーターンしてもそれを戻しきれずに打点が後ろになったら意味がない。
  一般的なグリップの人は、腰の回転を意識すぎないこと。腰の回転より「左足の踏み込み」を意識。
  顔を正面に向けたままボールを追えば、体が前を向きラケットヘッドがしっかり前に出て行く。
  テークバックで腕を畳み、打つときに伸ばす。(ヒンギス型テークバック)
  ラケットが顔の近くを通り、ひじがあまり動かないテークバックが理想。
  ムチのようなスウィングが理想。ひじを適度に曲げて、そのまま素直に振り出す。
  リストワークは意識しない。
  振り出す位置を変えて球種の打ち分け。フィニッシュはいつも同じ左肩の位置。
  フラットは水平に近いスウィングでボールの真後ろを打つ。
  ドライブなら、やや下から上へ。
  トップスピンなら、思い切って下から上に振り抜く。
  できるだけ、軸を保ち、同じ姿勢から打つ。
  スライスは切るべからず。打点は前。上向きの面で、まっすぐ振り出す。
  インパクトも大事だが、スウィングあってのインパクト。

バックハンドストローク
  適切な打点で捕らえれば、もっともっと楽に打てる。
  前で捕えればボールは簡単に飛んでいく。最適な打点は音で探す。
  横向きになると、打点が後ろになり、しっかりしたフォロースルーがとれない。ある程度、体を前に向けて打つ。
  右肩が前にあれば十分。余裕があるときだけ肩を入れる。
  左足を前にセットする習慣をつければ、横向きになる癖は解消する。
  テークバックしながら軸足を前に踏み出し、次に右足を前か、斜め前に踏み込む。なおこの右足は歩くときの歩幅で踏み込むこと。
  「歩きながら」を常に意識して打とう。
  前を向いた体の前方で、グリップが肩幅の間に収まるような位置。
  左手でラケットを引き、左腰のところから「外」に振り出す。
  打点が前で、フォロースルーをしっかりとれば、フルスウィングは必要ない。
  バックハンドは前傾しやすい。フィニッシュまで体の軸(バランス)を保つ。
  フォロースルー時には、ヘッドがどこを通過したか、腕が伸びているかを意識。
  ボールの方向はフォロースルーで決まる。狙う方向にラケットヘッドを出していけ。
  インパクトから「腕をしっかり伸ばすところまで」を大切に。感覚的にはラケットを放り出すつもりで。
  ひじを支点にヘッドを返す。ヘッドが前に出てきて、レディポジッションと同じ面の向き+ヘッドの位置になる。そのまま自然に振りぬいてフィニッシュ。
  両手打ち、腕を早く畳むフォロースルー多い。左手を離すと、腕を伸ばしたフォロースルーが実感できる。
  スライスは、面を上向きにして水平に振る。上から下ではない。
  スライスもフォロースルーを重視せよ。面にボールを乗せて、飛ばす。
  スライス、できるだけ前で捕えて、十分なフォロースルー。
  斜め前に追って、打点を前にとれば、腰の回転が使えるのでフォロースルーを大きくとれる。
  バウンドしたところに右足をおけば、フットワークを2歩得する。
  リフティングで「薄い感覚」を覚え、高い弾道でドロップショットを打つ。
  フォロースルーをつければドロップショットは簡単。途中で止めるのは高難度。

ボレー
  面をつくり、スウィングしないではじき返す。それがボレーだ。
  面を壁にしてはじき返す。最後まで面を変えない。切り下ろしは絶対ダメ。
  正面向き、打点は前。
  正面向きでボールを捕まえにいけ。腕を左右に軽く開き、ヘッドを少し後ろに引くだけ。
  体は正面向きのままで、できるだけネットの近くで打とう。ボールを素手でつかまえにいく感覚だ。
  左手を腰の後ろに回せば、体のターンを半強制的に防げる。
  ネットに向かって歩きながら打てば、横向きにならない。
  横向きでなく、軸足となる右足を前に踏み出し少しでも前でボレー。
  前で捕れば、ものを押す形と形になって、楽に打てる。
  第一歩目の左足を前に踏み出し、ネットに近づいてボレー。
  インパクトではできるだけネットの方を向き、ヘソの前でボールを捕える。
  ボレーは前で打つ。そのためには一歩目を「横」ではなく「前」に出せ。
  歩いて打つ感覚が、ボレーのフットワークの原点である。
  足を動かす時間のない場合、ボール側の足を開き、しっかり踏みとどまって打つ。
  スウィングの代わりに、足の踏み込みでボールにパワーを与える。
  引きすぎ厳禁。ラケットが自分の目で見える範囲でテークバックする。
  顔を正面に向けたまま、相手に面をみせればテークバックOK.。
  フォアなら両手を左右対称になるよう開く。
  バックなら、レディポジッションの形のままラケットを引けばいい。
  脇を開けておいて締める打ち方はダメ
  ひじを曲げ、それを伸ばしながら打てば、パワーを放出できる。
  「ラケットを肩に置く」自然にひじが曲がって、体の近くにテークバックできる。
  レディポジションで、ひじは適度に曲げておく。
  ボレーは、テークバックで曲げておいたひじを伸ばして、面をでしていくだけの単純な動作。
  「インパクトで止める」イメージ。
  インパクトではグリップをしっかり握るようにする。
  ヘッドを利かせてボールをはじく。
  ひじの位置を変えずにレディポジッションにもどすつもりで
  遠くのボールを捕るときは、左肩を引き右肩は前に出て体が正面を向く。
  ローボレーはラケットヘッドを下げて打つ。前に歩く形で、前で捕ること。

  スマッシュの打点は、頭上の高いところではなく「斜め前方に腕を伸ばしたところ」
  ひじを下げてリラックスして構える。
  ヘッドが上を向いて、面で頭をたたけるようなところにラケットをセットする。
  左手でボールの位置を指差し、最短距離で斜め前に右腕を突き出して打つ。
  すばやく後退するには、後ろに向かって走り、首から上だけボールに向ける。
  

サーブ
  前だけでなく、上に打つ意識がないとサーブの確率は上がらない。
  ラケットを耳の後ろから遠くに放り投げるつもりスウィング。フォロースルーを大きくとって、ラケット面とボールの接触時間を長くしたい。
  サーブのグリップは、回転をかけやすい薄い握りが最適だ。
  打点は「できるだけ高いところ」で、「できるだけ前」。そこにトスを上げる。
  手のひらにボールを置き、指で支える感じで持つといい。放り投げるのではなく、押し上げるように高い位置でボールを放す。左手からボールが離れる前に先に打点を見る。
  打ち始めと打ち終わりを同じ姿勢に。打った後、お辞儀をしないでいばって胸を張るようにする。
  トスを上げた左手をそのまま残し、ぎりぎりまで左肩上がりの姿勢を作っておいて、下から上にに打ち上げる。
  肩の線より右ひじが下がっている方が自然。
  わきを締めてからだの近くから外へスウィング。
  右ひじを下げ、弓を引くイメージで構える。
  狙う場所と自分を結ぶ線上に両足を置いて打つ。打った後に右足が出て行くのが自然な動き。
  最後に右足を踏み出す形で「前に歩きながら」打てばよい。
  「正面を向いてバンザイ」をやって、適切な打点を確認し、そのイメージを残してトスを上げる。
  イメージがないと、調整力の力で横向きになった体の正面にトスを上げてしまう。
  ヘッドの右側から振り出していって、最後はボールを包み込む。
  小指から入って、最後は人差し指で前から(しかも遠くから)ボールを包み込むイメージ。
  内転のイメージは忘れよう。サーブの動作はむしろ「外転」だ。
  スライスサーブは、小指の先からボールを包み込んで、まっすぐ振り下ろす。
  スピンサーブは、胸を張り体をまっすぐにし、左手を高い位置に保ち、ヘッドを利かせて振り上げる。

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