第31回木陰浮月粋人盃例会

 7月15日「酒の店・さとみ」で31回目の粋人盃を行ないました。
 西の「神力純米吟醸」を味わったのだから東の「亀の尾」も楽しまなくっちゃ,と単純な私は清泉・亀の翁特集を思いついて数年前から冷蔵庫の中にBY(酒造年度)ごとに少しずつ貯め込んでおいた「亀の翁・純米大吟醸」の熟成を少し引っぱり出し,20名の参加者とともに楽しみました。

 さとみのマスターの店は10席ほどのカウンターと奥の座敷なのですが無理を言って借り切りました。結局,奥の座敷にみんなで集まって会を行なうこととなり,体が触れ合うほどぎゅうぎゅう状態の中でスタート。

 純米大吟醸「亀の翁」H4BY,H6BY,H8BY,大吟醸「亀の尾」生貯H7BY,H8BY,H9BYと約5年間の時の流れを満喫しました。そして越後の名門酒会の社長様より出品していただいた夏子物語「花火」特別本醸造(生貯)もテーブルの上をにぎわせてくれました。「ありがとうございました」

 フレンチとイタリアンで修行したマスターの手の込んだ料理や新鮮な魚が次から次へ「うわぁ〜置く場所な〜い」「早く食べちゃって〜」とか最後には「食べきれな〜い」とかいいながらニンマリ・・・ おいしかった。

 一つのお蔵の吟醸酒でも,くらべ飲むことによって本当に色々な味のちがいや表現の仕方など,うまく口に出して伝えられなくても味わった人たちは共通の納得する所が見出せる。「面白いね〜」「楽しいな〜」が連発した。
 和食あり,洋食ありとバラエティに富んだお料理が小さなライブハウスの音楽の様に私たちを楽しませてくれ,また吟醸酒の旨さを一層引き立てて日本酒の奥深さをさらに感じる会となりました。

 昭和50年代初頭,ガード下のこだわりの店主が吟醸酒をデビューさせた時ってきっとこなんだったのだろうと思いつつ・・・。さとみのマスターありがとうございました。