寄りみち(Vol.32,95年11月号)

お〜さむい! こんな時はお鍋とぬる燗!どんぐり

 やっぱりもう11月ですね。朝晩はめっきり寒くなって、北の方ではもう雪のたより。今年はこのまま冬らしくなってゆくんでしょう。
 つい先日までは「暖かくて気持ちが悪いね」なんて話していましたが、こうなると1日でも暖かい方がいい。
 げんきんなものです。
 今年も、もう残すところ2ヶ月、なんだか1年が早いな〜、歳なのでしょうか?
 11月、12月は街も活気づく季節、忘年会、クリスマスがあったりとお酒の出番も多くなります。なんとなく気持ちはワクワクしながらも、今年こそは飲み過ぎないぞ!と心に誓っています。
 なんといっても、おいしいお酒を適量が、お酒を楽しむコツですね!

第15回 木陰浮月粋人盃のようす

 10月4日、鳥森亭にて第15回の粋人盃を岡山の銘酒酒一筋、利守酒造(株)利守弘充さんをお迎えして開きました。楽しんだお酒はもちろん酒一筋。
 参加者30名、ぎゅうぎゅう状態の会でしたが、利守さんの楽しいお話もあり、あっという間の2時間半でした。当日は鳥森亭さんのお料理とお酒がとってもマッチしたのでしょうか、すごい早さでお酒がなくなってしまいました。特にカモ肉のローストやレバー焼きには「5年古酒」や旨口山廃「地球人」などが好評でした。
 お酒の味もあることながら、利守さんの酒米に対する情熱も一役かって、とっても盛り上がった一晩でした。利守さんありがとうございました。

キムチ味の鳥のから揚げ

 酒屋の奥さんに聞いて来ました。作ってみたら”おいし〜い”のでご紹介します・・・カンタンですヨ。

鳥のモモ肉を一口大の大きさに切り分けて、市販のキムチの素に30分ぐらい漬けこみます(辛口がお好きな方は、この時にトウバンジャンを加える)、小麦粉と片栗粉を半々に混ぜたのにまぶして、カラリと揚げる!

※ このキムチ味のから揚げはお酒のつまみにピッタリですが、特に辛口のロゼワインにグーです。当店のワインでは・・・イタリアのペッシェビーノ・ロゼとか、カステルデルモンテ・ロゼ、コルヴォロゼがいいですよ!

田植酒の稲刈りに行ってきました

 10月20日、酒一筋の「田植酒」用の田んぼの稲刈りがありました。粋人盃の会員で常連の石毛浩之さんは10月19日の夜行バスで出発、私たち夫婦は朝一番の「のぞみ」を乗り継ぎ岡山へ。やっと着いた田んぼは黄金色。背が高くたっぷりと実った稲はぐわんとおじぎをしている。今年の出来は良い様です。

 いざ刈入れと田の中に入って行ったものの頭の上まで手を上げないと穂がジャラ〜ンと地面についてしまう・・・やっぱり雄町は大きい!
 この一粒一粒が旨い酒になるんだなぁと、よだれをおさえつつ、ガンバル。しかし。いくらも進まぬうちにもうお昼、なれない中腰はキツイ。田んぼ仕事は思ったより大変でした。

 お昼を食べながら、「1升瓶1本分の吟醸酒を造るには、およそ1坪の田んぼの米が必要」なんて話を聞きながら田んぼを見ると、一坪はかなり広い面積です。こんなぜいたくなお酒なのだから、心して大切に飲まねば・・・よい経験をさせていただきました。
 この「田植酒」は来年の2月に店頭に並ぶ予定です。予約はなし!今年もきっと良い酒になると思います。ど〜ぞ、お楽しみに!

石毛くん「吟功績賞」に輝く!

 11月6日「幻の日本酒を飲む会」20周年の会場で、ファン部門代表として「銀鉱石」をいただきました。
 受賞理由は・・・

ある酒蔵に電話があった。「明日朝、酒づくりを見せて下さい」。蔵人が朝、門を開けると、門柱に若者が寄り掛かって寝ていた。酒造りを見に行くというが、実際には手伝いに行くのである。田植の時も、稲刈りの時も。それも一つの蔵にぶら下がっているのではない。消費者参加の催しにはこの石毛さんの顔が必ずみられる。

・・・です。
「おめでとう」ございます。

◆ 11月13日、14日と栃木「東力士」のお蔵に酒造りの体験に行ってまいります。全国酒販店の女房30人が集まって自分たちのお酒”私の自慢酒”の造りを心をこめて手伝ってまいります。ご期待ください。入荷は12月20日です。

今月の酒・味だより

手取川正宗 純米吟醸 ひやおろし<生酒>(石川県)

1800リットル・・・3500円、720ミリリットル・・・1600円
 こくのある旨みののった辛口の酒です。この旨み(甘み)がこれからの季節の旨みののった食べ物に良く合います。特に、あまえびや天ぷらなどとは相性バツグンです。一度お試し下さい。
 当店の今月の人気の1本です。

栄光冨士・古酒屋のひとりごと 純米吟醸

720ミリリットル・・・2400円
 しっかりして味わい深い辛口の酒。ちょっとしたつまみを横にじっくりと味わいたい1本です。