/// 京都の発電所 /// (00/05/13)
琵琶湖疎水の完成に伴い、水運と共に発電事業も始まることとなり、 明治24年に完成したのが、我が国最初の事業用発電所である蹴上 発電所でした。 この電気で生まれたのが、電灯であり路面電車でした。 そして大正3年(1914)年に建設されたのが夷川水力発電所です。 京都市内のど真ん中、平安神宮の西側に徒歩10分ほどのところにあります。 夷川発電所付近には、100m四方ほどのダム湖があり、昔は泳いだりも していたそうです。 琵琶湖疎水は蹴上から真っ直ぐ西に流れますが、東大路手前で北上します。 そして300mほどの所で、再び西に流路を取ります。 何故、このように折れ曲がる流路になったかと云えば、直線となる 地域には民家が建て込んでいたけれど、現在の流路は廃藩置県の結果、 各藩の屋敷が取り残され、いわば官有地も同然のような状態となっており 土地の取得が簡単だった為と云われています。 左が関西電力夷川発電所、右側が蹴上発電所です。どちらも現役発電所で、 夷川発電所の認可出力は300kw、S形チューブラ水車と同発電機で 発電しているそうです。 他に伏見区の墨染にも疎水で、墨染発電所が稼働しています。夷川、蹴上、 墨染の三カ所の発電所で約二万世帯の電力を賄っているそうです。